再びどころか何度も読み返しているページがあります。
それは「おわりに」と書かれた巻末のページです。
日野原先生、死の直前に紡がれたメッセージを感動をもって読みながらフっと疑問が沸いてきました。
「著者 日野原重明」って???? 本人が書けるわけないし。
よくよく読むと病床の日野原先生に毎日毎日インタビューをし、構成を企画し、本にした裏方がおられました。
輪嶋東太郎
「おわりに」はこの輪嶋さんが書かれたものでした。
そう、映画「ザ・テノール」の主役、テノール歌手ベ・チェキョルを病から再び舞台へ再起させたその人。
驚くことに出会いはたった三年前、日野原先生102歳の時。
文中に「人生とは実に不思議で素晴らしいエンカウンター(出会い)に溢れています。」とあります。
著書中に「輪嶋東太郎」の名前をさがしましたが見つけたのは小さな文字で3カ所。
徹頭徹尾、日野原先生の著書、日野原先生の遺された言葉として彼は裏方に徹します。
こんな生き方、凄い。 と、私は心打たれるのです。
そして「おわりに」を何度も何度も読みかえすのです。
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