~ Mon petit cheri~*

四季を味わいながら、暮らしのセンスアップをめざしています

◆ 母の耳の小さな貝殻

2007年01月18日 | 日日是好日

同居の義母の耳の遠い話は、以前ここに書いたことがある。
おととい、その義母が補聴器を買った。
去年あたりから「○○ちゃん(私)には、いつも迷惑をかけて
いるから、補聴器を買わなくては・・・」
と言っていた。

補聴器というのは、とても高価なものだ。
値段を聞いて、ビックリ。

でも、とてもよく聞こえるようになったらしい。
会話をしていても、聞き直されることがなくなった。
心の距離がうんと短くなったように感じる。
義母を取り巻く空気さえ、若々しくなったように思える。

とても嬉しい。すごくラクである。
話していても楽しい。食事が美味しい。
お返しに何かしてあげたいと、すごくすごく思う。

少しだけ
心が痛む。

どこか
哀しい。

耳の遠かった人をそのまんま、まるごと愛せなかった。
こうやって聴力が戻って初めて、スムーズに情が流れている。
例えば、無条件の愛なんて、私には遠いお話。
そんなことを思い知る。

それでも、今回許されたのはなぜだろう。
少しだけ泣きそうになる。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
感涙 (mikihouse)
2007-01-18 21:46:26
読んでて泣いちゃいました
私の父も耳が遠かったので思い出しちゃいました。
berryさんは、まだまだこれからいっぱい
お姑さまにしてあげられることがあるじゃない。
だって、ご健在なのですから
今気づけたことに感謝し、大事にして差し上げてくださいね。
返信する
小さな貝殻 (ちーちゃんまま)
2007-01-19 02:00:12
よかったですね
小さな貝殻のおかげで、気持ちが通じ合えた。

一番喜んでるのはお義母さまだと思いますよ。
返信する
berryさんはやさしいね (ま~)
2007-01-19 20:58:38
うちも実母、義母とも遠いの・・・
だから話をふくらませて 言葉のキャッチボールを って思っても 億劫に       それに仕事上も・・・大きな声で話すのって 結構疲れるもんね                   ごめ~ん愚痴ってる 
返信する
ありがとう。 (berry)
2007-01-20 12:13:16
mikihouseさん、
気丈な(?)アナタを泣かせてしまいましたか。
私も書きながら、「老い」とか「(義理の)親子」とか
いうものに対して、いろんな思いが交差して
ちょっと切なくなったとですよ~。
ばってん、こんな気持ちを通過できるコト自体が
感謝でもあるのかなぁ・・・と思いましたデス。
そうゆうお年頃になってきたのね、若かった私たちも(笑)


ちーちゃんままさん、
そうですねー。一番喜んでいるのは、義母ですわ。
小さな貝殻を最初に発明した人は、偉大です。
その人も自分や回りの経験から、発明したのかも・・・なんて想像しました。
文明の利器は、なんだかんだ言ってもやはり恩恵ですね。
今回、この一言に尽きます。


ま~さん、
ま~さんもそんな環境に囲まれているのですね~。
生活を共にしていないとはいえ、私以上に
ま~さんの登場人物には数が多いのね・・・大変だ。
また、グチりに来て下さい。
お待ちしてるよ~~(お土産も~♪)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。