浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

治外法権 在日米軍

2022-01-07 08:39:31 | 政治

 米軍兵士は、パスポートも持たずに日本に入国できる。米軍兵士に国境はない。米国から出発し、日本の米軍基地に到着すれば、基地から日本への「入国」は自由である。したがって、日本政府は日本国内に米軍兵士が何人いるのかわからない。

 その米軍兵士が、日本国内にオミクロン株をまき散らしているのだ。

 昨日の『東京新聞』一面トップは、「在日米軍の感染 全国で止まらず」である。

 学校の日本史では、幕末に締結した不平等条約を近代国家はどのように克服していったかを学ぶ。治外法権を認め、関税自主権を放棄したというあの条約のことである。

 しかし戦後日本は、アメリカに対してもっとひどい不平等条約を結んでいる。日米安全保障条約であり、それに附随する日米地位協定である。

 日本人はこの異常な状態を異常とは感じていない。米軍基地があるところ、自治体には多くのカネが政府から流される。カネに目が眩んだ自治体や人々が、平和とか独立とか、国家主権とか、そういう理念には無頓着で、日々の生活が潤沢なカネで充たされればそれでよしとしているのだ。

 理念で動く人は、ほんの少ししかいない。

 オミクロン株の蔓延の原因は、明らかに米軍基地がある。沖縄県や山口県にその感染者が多いことがその証拠である。

 仕方がない、と人々は生きていくのである。

 

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