浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「戦争か、平和か」

2023-02-18 21:22:53 | 読書

 イタリアの思想家であるマウリツオ・ラッザラートの著書(未邦訳)、『戦争か革命か なぜなら平和は選択肢にないからだ』について、廣瀬純さんが紹介している。

 資本主義にとって戦争は不可欠のものだと言っているようだ。、資本主義が障壁を乗り越えるためには「戦争」するわけであるが、戦争を起こすのは国家であるがゆえに「資本主義は「資本」単体ではなく「国家=資本複合体」の観点から捉え直さなければならない」とする。

 資本主義にとって国家は必要不可欠なものであるがゆえに、末尾の文にはこうある。

 「国家によって組織されるすべての戦争を、国家に対する内戦へと転じ、国家制度それ自体を打倒するときにこそ、資本主義は終わるのである。」

 つまり、資本主義を変革するためには、国家を倒さなければならないということである。

 この本、邦訳されたら読んでみたいと思った。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 官僚の劣化 | トップ | 日本の賃金が低い! »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書」カテゴリの最新記事