浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ベートーベン バイオリン協奏曲

2019-11-05 19:58:02 | 近現代史
 1932年12月、小林多喜二はシゲティのバイオリンで、この曲を聴いた。隣の席には弟の三吾がいた。しかし多喜二は弟と何も話さずに、群集の中に消えていった。三吾が多喜二を見た最後であった。

 多喜二はクラシック音楽が好きであった。

 私は、10年まえ、シゲティのこの曲を演奏したCDを購入していた。しかし録音は1932年ではなく、1961年のものであった。今、それを聴いているが、老いを感じるなあ。音色に不安定なところがある。果たして大丈夫なの?と思えるような個所もある。

 1932年、シゲティは40歳であった。おそらくもっと若々しい演奏をしたのだろう。

 今月、「小林多喜二とその時代」をテーマに話すことになっている。多喜二全集をすべて読んだ。多喜二の文学的な才能は、素晴らしいと思う。

 戦後まで生きていたら、どういう作品を遺しただろうかと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 溜め息ばかり | トップ | 「日韓関係どう思いますか」 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

近現代史」カテゴリの最新記事