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一句鑑賞

俳句ブログも長くなりました。この歳なりの記事が書ければと思ってますが、やや怪しげな時もあります。よろしくお読み下さい。

鬼は現世に居ますよ(笑)

2021-01-31 23:18:12 | 俳句

節分の嫌いなところ・・・

古代から日本の歴史のベースにあるのは怨念(笑)

つまり、簡単に言えば祟りが怖いってことです。

ですから統治者は前統治者をやっつけて権力者になるのですが、自分もまたやられるかもしれない・・・その不安はずっと引きずっているのですね。

その不安を少しでも解消したいので、古代にあっては大国主命を屠った、たぶん女帝でしたが・・・大国主が生き返らないように或いは、その後継的人物が出てこないようにとの願い(かなり都合のよい)で、大国主は西方浄土に向けて祀られていると、何かの本で読みました。

大河ドラマもクライマックスになりますが、あの信長さんですが遺骸もなにも無いようになっておりますね・・・ここなんですね大事な箇所は。

つまり後世の権力者、秀吉さん家康さんでも宜しいのですが、信長さんの遺骸が残っていて、それを御旗ではないが印として、後の権力者に立ち向かってくる勢力が怖かったのではないかと思うのです。

ですから、信長さんにはが何も残っていなかった。ってことにしとかないと後の人には都合が悪かった(笑)

太閤さんも権現さんも、権力者になるにはどれほどの人の命を奪ったか(結果としてもね)。ここが怨念を祀って自らの安寧を祈ることになるのです(-_-;)

 

さて節分がなぜ嫌いかですが・・・鬼さんの肩を持つわけではないのですが(笑)

鬼は外、福は内。この考え方なんですね、ざっき書きました怨念から逃れたい精神ですね。今の世の中に通用しますかね?

人の世は善人も要ればそうでない人も居るし、いつその立場が逆転するやもしれない。

とくだん、悪い奴を決めつけて、外に出て行け!なんてのはどうなんでしょう。鬼も可哀そうだと思います。

 

久女の句に・・・

節分の宵の小門をくぐりけり

久女は教師の妻として小倉に住んでおりました。この小さな門はわが家でしょうか?それとも出会い茶屋でしょうか?分かりませんが、自宅として考えた時に出かける時でしょうか帰宅するときでしょうか?

いずれにしても鬼は外!の節分の夜です。主婦が宵に出かけたりするのは憚られる時代です。自分の心に鬼が潜んでいるのかもしれないと思ったのでしょうか?

次回の久女さんは英彦山での句を取り上げます。

 

 


東風

2021-01-30 21:57:40 | 俳句

朝、外に出ると風が冷たくやや強い・・・ん!?

向きは東風である・・あぁ、東風かと。春の季語だが、実感としての東風でしたね。

歳時記には東風の他に、朝東風、夕東風、強東風、雲雀東風、鰆東風、梅東風、桜東風とあります。

今朝の東風は、朝東風でしたとフムフム納得。

私の所は、東側は三郡連山といいまして800mの尾根が、太宰府天満宮の背後の宝満山(約830m)から北へ8キロほど続きます。北の最後の山は若杉山と言いまして、篠栗町の方へ下ります。

宝満山は修験の山でして、かなり険しいですが・・・登山者はとても多いのです。

その太宰府市側からの登山口は竈(かまど)神社といいまして、昨今流行りの鬼滅の刃の聖地となって賑わっておるようです・・・(-_-;)

宝満山から北へ直ぐに仏頂山(860m)があり、そこから北へ少し下るとわが町側から登りつく場所がありますが、冬季は尾根近くから流れる水が凍り、いわゆる凍て滝というか、大つららとなります。かなり有名で見学登山者は多いですが、滑り止めのアイゼンは必要です。というわけで私は登ったことはありません。

今朝の朝東風はこの谷筋を下ってきたので、冷たかったですね・・・この谷は川原谷(ごうらだに)と言われてます。ここから流れ出て宇美川となり箱崎宮裏手を流れて博多湾へと続きます。

昔、元寇のときに筥崎宮のご神体を避難させたのですが、その避難先は宇美川をさかのぼり、河原谷へ取り付く処・・・地名は極楽寺といいますが、そこへ安置されたそうです。

この宇美川を通じての古きお話しは沢山あると思いますが、人の往来など数えればいろんな歴史があるのでしょう。鉄道など無い時代は、博多から約3里の道ですから、歩きで往来していたのでしょうね。

東風の例句では、なんどもここに書きましたが久女の句が好きですね。

東風吹くや耳現はるゝうなゐ髪

5年前に鑑賞してここに書いた記事を張りつけました。

 

風は冷たい毎日です。
しばらく外で用を済ませていると芯から冷えます。
この向きが北から東へと変われば・・初東風ですね。
東風といえば私はこの句だけしか浮かばない・・・

東風吹くや耳現るゝうなゐ髪   杉田久女

この句を読むたびにその情景を思い浮かべているのだが。
最初に鑑賞した景色、シーンに戻るからそれが正しいのかなと一人合点している。
うない髪は耳の辺りで結ばれたもの、少女が束ねるというかそんな髪。
東風は、まだやや荒い早春の風と歳時記にあるように春風とは異なる冷たさの残る風。
その結ばれた髪が風に揺れて耳が現れたのです。
少女の耳を見て久女は、これから大人になるのだが良いことばかりではないと思ったのでしょう。
冷たい東風に少女の先々を思ったのかもしれません。
さらっと見たままでしょうが、東風、耳、髪とイ二つの音の言葉の響きが、厳しさを表わしているように感じます。
どれもイ音!

 

 

 

 


晴れるまで忍耐

2021-01-30 00:46:12 | 日記

午後に郵便受を開けますと葉書が・・・

二月三月の句会は中止しますとのお知らせです。ちょっと寂しいが、コロナの感染状況が高止まっていますからね。仕方ないでしょう・・・それで俳誌への投句分を見直してました。

なんかコロナでなんでもない生活が狂わされますね。ひたすら耐えているばかりです。

なにか心が晴れ晴れとすることはないのでしょうか・・・そういえば今朝歯医者に行きますと、歯科衛生士さんが・・・あれ?さっきまで曇っていたのに!青空になりましたね・・・

彼女はそんなものの見方をするのかと、ちょっと感心して・・・そうだねと相槌を( ´艸`)

おやすみなさい

 


朝倉方面は40センチだったとか

2021-01-29 01:34:54 | 好きな街々

月に一度の主治医のもとへ、血圧の薬を・・・処置室に呼ばれて、脈75・・・きれいです。123の58・・・いいですね。

お家での血圧はどのくらいですか?

計ってません(-_-;)・・・薬飲んでるから安心してるので、計りません。

たまには計って下さいね・・・(-_-;)

実は測定のために朝の貴重な10分ほどを割くのが嫌なのです。

院長の診察室に入ると、先日の検査結果など見ながら念のためにヘモグロビンa1cだけ見ときましょうか?で採血。結果は明日ですが、来月しか行けません。

 

今日はもう一つ用事を済ましたいので、朝倉の床屋さんへ。本日はいつもの彼の所ではなくてお姉さんが親から引き継いでいる方へ行きました。

なんやかやとお話しをしながらです・・・彼女は私の肌がきれいだと誉めます(笑)

カットが済んで直ぐに車で移動、JAにじ耳納の里へ野菜を買いに行きました。不要不急かなと思いましたが、美味しくて安い野菜は魅力ですから。

サニーレタスと、わさび菜、ブロッコリーのカットしてあるもの(茎がほそめ)、イチゴ(紅ほのか)とキィウィをワンパックずつ買いました。紅ほのかは、やや小粒ですが甘みもありお値段があまおうより手ごろですから、いいですね。

でいつものAコープで牛のモモブロックなど買ってビーフシチューをハウスのルーで作りました。うまく作れました。

医者と床屋さんと二つの用件が済んでほっとしております。

明日は歯医者の予約があります・・・なかなか独り吟行も行けない最近です。昔の記憶を基にして、一物の句が多くなりそうです。目や耳に触れたものを句材とし季語の力を借りてしか作れません。

すこし暖かくなったら、終日を吟行したいものです。大分の由布院や湯平温泉など10年ほど行っていません。立ち寄り温泉でも浸かり、地鶏蕎麦でも食べてのんびりしたいものです。仕事が忙しくなりそうなので、じっと我慢の日々ですが、それが良しと有難く大切に思っています。

また寒くなります。午後3時ごろから西風が強くなり気温が下がり始めています。どかっとした雪の寒さではないようです。

床屋のお姉ちゃんは、先日降った雪は40センチだったと、嬉しそうに話してくれました(笑) こういった素朴さが田舎の良さですね。すこし街っぽくなると、何がいいとかお得とか世知辛くなります。

先日ここにアップした句を見直して清記し、明日は投函します。

なんとも平穏に過ぎた一日に感謝して<(_ _)>

 

 

 

 


節分はパスしました

2021-01-27 00:26:48 | 俳句

先日はちわきさんのご指摘が無ければ、恥ずかしいことでした<(_ _)>

ここ数日、つぎの投句と句会への句を考えていました・・・貼り付けておきます

 

早春への句を

 

早春の山の尖りも色を刷き

 

料峭や眉根ものいふ絵看板

 

春耕のまた打ち込むや息もまた

 

春風に白布大きく干されけり

 

味噌の香の幅ひろびろと春の江(こう)

 

流木にのこる枝ぶり春の浜

 

重たげに袖を揃へて官女雛

 

土雛に指を冷たく触れにけり

 

単衣また愁ひかさねて内裏雛

 

菱餅の緑は大地とぞ思ふ

 

といったところで、おやすみなさい<(_ _)>