goo blog サービス終了のお知らせ 

一句鑑賞

俳句ブログも長くなりました。この歳なりの記事が書ければと思ってますが、やや怪しげな時もあります。よろしくお読み下さい。

障子

2015-12-10 23:07:45 | 日記
障子
2010-11-23 22:53:24 | 日記

障子は光を取り入れつつ、寒さを防ぐ。
と解説に在ります・・・

うしろ手に閉めし障子の内と外    中村苑子

あかるさも静けさも白障子越し    片山由美子

二句とも障子の内と外を詠んでいますが、動きがある句と動かずに見ている句ですね。
内から外へ出たのか、或いは逆なのか・・・後ろ手に閉めた自身の前面と背面には違った空気を感じたのでしょうか。
障子越しに明るさや静寂の音を感じるなんていいですね。
白障子一枚で違った世界がその内外にあるのです。


昨夜に続き5年前の記事を再掲




蕪漬ける

2015-12-09 21:40:48 | 日記
5年ほど前のブログの記事から・・・

冬の日
2010-11-17 21:47:05 | 日記
母が暮れるのが早くなったねといいます。
歳時記の解説にも、暮れが早くそこはかとない心細さを覚える・・・とあります。

冬の日や臥して見上ぐる琴の丈     野澤節子

有名な句です、夏にこの句を取り上げた記憶がありました。
再掲をご容赦。
病気の作者は床に就いています。琴は鴨居の高さに立て掛けられています。
平癒すれば琴も弾けるのにと考えたのでしょう、その琴が以外に高く遠く感じたのではないでしょうか。自分の病気は治るのだろうか・・・と。
季語の解説の、そこはかとない心細さ・・・季語がよく働いていると思います。


・・・を書いていたのだが、ちょっと生意気でしたか(笑)
母は明けると96才。ホームに居てくれるので仕事もできる、ただ感謝。
母の琴の音は子供の頃から耳に否応なく飛び込んできたな。

YouTubeでホットハウスのジャズライブを流していたら昔のことが浮かぶ・・・

蕪を酒粕に漬けた、数日して食べてみよう。
夏に漬けた奈良漬の樽が一つ食べきった、粕がもったいないので。

蕪漬ける手のひら先ずは秤にし  庸助

凍★の・・・

2015-12-07 22:46:17 | 日記
凍星や電子メールのあまた捨て  庸助

十五年ほど前の句
当時、所属というかゲスト会員みたいな私は主宰の作品の鑑賞文を投稿していた。
もちろん電子メールでしたが・・
この句を主宰がかなり褒めてくれたのを思い出す。
今夜は放射冷却となり、星たちも凍えているかもしれない。


カレンダーもあと一枚・・

2015-12-01 23:55:04 | 日記
窓の外にはリンゴ売り(^^♪
陽水のNHKでの熱唱をYouTubeで聴いていた・・2014.5.22だったかな。
同年の我が身としては羨ましいぐらいの迫力。
その窓の内にはカレンダーが一枚を残すだけの寒い部屋となった。
時が過ぎるのが早すぎるなとここ10年ほどすっと思っている。
ブレーキは利かない方がいいのか、利く方がいいのかよく分からないが。
とりあえず来年が近くなり、また一つ歳を重ねるのかとため息までは出ないけど・・・

書き込みの文字たしかめる古暦  庸助