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一句鑑賞

俳句ブログも長くなりました。この歳なりの記事が書ければと思ってますが、やや怪しげな時もあります。よろしくお読み下さい。

夏野

2019-05-26 01:00:30 | 旅行

暑い日でしたが湿度も高くないし日差しを遮ればそうでもないかな・・・

夜のウォーキング時は空気が気持ちよい。まだ額に汗がというまではないけどなんとなく身体には汗が出ているような出てないような、微妙な感じのこの頃です。

秋アジサイですがなかなか花芽が出てきません。葉は茂ってますのでそのうち出るかなと・・・毎日なんども横を通るのでつい覗き込んだりしてます。

この花も横を通るのです・・・決まったようにというか、時期が来ると同じ場所に茎を伸ばして紅い花をラッパ状に開きます。あまり好きではないのですが・・・(-_-;)

 

アジサイで有名な場所が福岡にも何カ所もあります。お寺さんに多いようですね。

紫陽花は好きです。梅雨の鬱陶しい気分になりそうなときに、どっこい咲いてますよと毬状の可憐でもないその重さを風に揺らしてアピールしています。

花々には咲き時と咲き様とがあり、どの花が好きだとかは考えたことはないのです。あぁまた咲いたな頑張ってるなと思うだけなんです。

人は花を愛でますが、これは自らの生と重ね合わせて美しさに同化しているのでしょうね。私なんぞ、同化とはほどとおく空気感として身の回りに咲いていると感じるのです。品種とか名を覚えることもないし育ててみようとも思わない。今年1月にニオイスミレを一株植えたけど、上手く付けばいいなと・・・なんとかまだ枯れずにいます。

これから梅雨になりますが朝顔の双葉はまた出てくれるだろうかなどと、昨年楽しませてくれたところをちらっと見ながら日々が過ぎて行きます。

花は咲く時を知りとか人生訓として言われますが、咲きっぱなしでも良くないし程よく枯れていくときの表情もなんともいいものです。花は終われば実を成します、人はどんな実を付けるのでしょうかね。

 

夢は枯野を駆け巡る

ではなくて、これからは夏野の元気な季節となります。今をどう元気に過ごしていくかですね。

がんばりましょう!

 

歳時記の例句には

大きな景色と小さなものとの対比で詠んだ句もありますが・・・

赤牛のかたまり動く大夏野   斎藤小夜

のような句もあります。これは阿蘇野かなと思いましたが、他かもしれません。

阿蘇の赤牛は脂身が少ないのだったかな?人気があるようですね。

阿蘇の思い出は沢山あります、書き出すと止まらない( ´艸`)ので書きません。

 

夏野見る泪かわくことなく見る

 

 

 


南の風

2019-05-19 23:29:06 | 旅行

我が町の中学校では運動会が行われた。

南からの風に乗ってアナウンスや時おり歓声が届く。なぜ秋にしないのかなと思うが、それはどうでもいいこと・・・熱中症と日焼けに注意しましょう(笑)

中学生のころの運動会は苦い思いしかない・・・1年生の時にリレーに出なさいと同級生から言われたのだが、脚が痛くて、後になって納得するのだがいわゆる成長期で骨など伸びている時期ですね。足が痛いので出ないと言っても周囲が許さない・・・スタートを切って走り出すと膝辺りから痛みがでてまともに走れなかった。その後身長も伸び現在はやや縮んだかな(笑)

 

ここ二三日は南からの風がときおり強く吹く。ときどき雨を伴いながら。

由布院に「南の風」というイタリアンレストランがあります。昔は由布院駅前で輸入雑貨や奥さん手作りのチーズケーキなどもありました。経営者のT氏とは彼が南の風をオープンさせる前に知り合った。金鱗湖に面した老舗旅館「亀の井別荘」で生活雑貨部門のチーフでした。私がこういった物も売れないかと売り込みに行ってからのお付き合いでした。もう30年くらい前の話しです・・・

いろいろと物の見方とか拘りとか話して勉強させてもらいました。10年ほど前に由布岳に登って帰りにお店に寄りましたが奥様の姿が見えなかった。氏もすこし元気が無いように感じた。

最初は駅前でしたが、にぎやかになり過ぎたので駅裏に移ってらっしゃった。いわゆる湯布院の本当の良さが失われていくのが嫌だったと・・

こちらではイタリアンは食べませんでした。いつもコーヒーだけでしたね。コーヒーカップは小鹿田焼の坂本窯のものです。バーナードリーチが民陶の指導で小鹿田に滞在したときにお世話をしていた若者が坂本さんだったそうで、リーチの影響を受けたコーヒーカップを初めて見た私は、まったく日本のデザインではないな、英国の香りを感じたのでした。濃き緑釉で胴の中ほどで段があり縁がやや開いてますが、その段のせいでだらしなさが無くきりっとした形にほれ込みました。ここに写真があればいいのですが・・・いつか自由時間が増えたら再訪したい一番の場所です。お元気でしょうか・・・?

 

南風、南風(なんぷう)、南吹く、南風(はえ)、など季語ですね。

で、T氏が独立してお店の名前、南の風、何故この名前にしたのですか?と聞きましたが、文化は南から入ってきたという風な?(笑)インド洋経由で西洋文化が・・・オランダなどですかね。そんな話などしたことを思い出しております。

歳時記の例句に・・・

南風吹くカレーライスに海と陸   櫂未知子

そう!カレーライスも南風に乗ってやって来たのですね!

海と陸は、南風にのって入ってくる文化を醸しているいる場なんでしょう。

南風とカレーの取り合わせがなんとも異国風ですね。

 

偶然にも、わが家はカレーでした。昨日の内にカレーの材料を買ってました。玉ネギ人参はやや常備品です、豚バラ肉のブロックが550gでほどよいのがありました。エリンギは一株全て輪切りにしてジャガイモなどと炒め入れます。美味しかった(笑)

例句からもう一句・・・

荒南風(あらはえ)や揺るがぬ青き島一つ   野澤節子

青き島、日本ですね。

 

今夜は昔のことを思い出しながらでした・・・

 

 

 

 

 

 

 


身を置ける

2019-04-26 23:28:11 | 旅行

買ってきた新玉ネギと、細身のアスパラをさっと茹でて酢漬けに。

朝倉市甘木の町にある、和菓子屋さん・・・菓秀桜さん、地元だけではなく、かなり人気のお店です。

甘鉄の甘木駅のそばのスーパーさんに駐車して、甘木の町を少し歩きました・・・道路の整備が進んでいます。歩道とかもきれいになっています。街路樹も植えられて、おしゃれな街になってます。

昔・・・高速道路が出来る前は、大分日田方面へ行くときに朝倉街道を通ってましたが、甘木は通過していただけでした。

抹茶のどら焼きを買ってきました👍

去年はCafé楓さんのあまおう極(きわみ)の苺で作られたいちご大福を・・・美味しいです👍


さて俳句のお話しをすこし。

令和となりますが、そういった大きな歴史的出来事も季語と合わせてたくさん詠まれることでしょう。

この29日は昭和の日で、春の行事として季語となっております。私が持っている合本俳句歳時記第四版(平成二十年初版)には、解説として載っていますが例句は一句もありません。それまでがみどりに日となっておりましたから、昭和の日となって間がなかったのでしょう、それで発表された句が無かったのかもしれません。

明治節、文化の日・・・11月3日ですね。明治節は明治天皇の生誕を祝う天長節、明治節であったが、昭和二十三年、憲法公布を記念して「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ための日と定められた。と解説にあります。例句には文化の日の句は在りますが、明治節は載ってません。

明治は遠くなりにけりと言われていましたが、昭和もそうなっていくのでしょうが、ちょっとばかり寂しさも感じますね。今回の天皇陛下のご決断は、国民にとって大変良かったのではないかと思ってます。大きな御決断だったのでしょうがご立派ですね。

さて私ごときがこんなことをいうのはと・・・このへんで。

 

きらきらと雨もつ麦の穂なみかな    蝶 夢

麦は4月半ばに6~9センチの花穂(かすい)を直立させる。5月ごろに全体が黄色く熟したら刈り取る。と歳時記にあります。ちょうど花穂の状態でしたね・・

旅の顔上げて穂麦の風埃   村沢夏風

などともあります。5月の陽をうけて一気に熟れるのですね。

季節は時代は進みます、その中に身を置けることができ幸せを覚えます。