春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

庭に春が来ていたぞ 加山又造「裸婦」(7)

2014年02月16日 | 絵と美術

コテツと何気なく庭で遊んでいたら 福寿草が黄色い頭をのぞかしていました。

近くに来てますね。春が・・・

ところで 画廊の名前をいろいろ考えているんですが 「碧」(みどり)にしようか「春」(はる)に

しようか迷っています。

語感の印象として 碧は爽やかな命 涼やかな渓谷を想像させます。

春って大好きな季節ですし、なんといっても暖かくて命がわき上がってくる感じがします。

どっちにしようかなあ・・・。迷っています。

           「裸婦」 加山又造「裸婦」 リトグラフ  親爺のコレクション(7)

鉛筆画をリトグラフにしたものです。

美しい線と控えめに施された陰影が モデルの美しさを官能的に描き出しています。

ちょっとエッチな印象なんですが うちの画塾に来ている娘さんたちにみて頂いたら

すごい きれい と話してくれました。

エッチに見えるのは 親爺が嫌らしいからでしょうか・・・

男はみんなそんなもんです。ピカソや池田満寿夫のデッサンも春画といってもいいようなのが

いっぱいあります。加山さんだって きっとすごいエッチだと思いますが 春画にならないのは

デッサン力があるからでしょうね。

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7 コメント

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ちょっとエッチな印象 (かなちゃん)
2014-10-13 19:56:15
とのことですが、
加山又造の裸婦というのは、多くの絵の重心が、下腹部にあると思うんです。
下腹部を意識して挑んでいる、、そういうポーズ
もしくは、エクスタシーな体躯と表情
あまりにも、線が美しいので、気づきにくいのですが
そういうエロチシズムを主題に作品をつくってたんでしょうね
人妻で教え子を13年間モデルにつかってたというのも、凄い背景です。悲しい空気が漂う訳ですね。
加山の裸婦は、奇跡の芸術だと思います。
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なるほど (hachigoro)
2014-10-16 15:27:43
そういうことですか 
面白いのでいっそう興味がわきました。
名古屋市美術館にコレクションがあるので実物で確かめてくることにします。ありがとうございました。
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お聞きしたいのですが (猪股)
2015-07-25 06:22:22
加山又造の裸婦画のリトグラフですがこれってサインありますか?自分も同じ絵を持っているのですが サイン等がないのです 画廊で聞きましたら サイン 番号が無い物は無いと言われてしまったのです
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サインの件 (hachigoro)
2015-07-25 08:09:23
加山作品は膨大な種類、数があります。サインがあるのは存命中で画廊の監修の上で制作されたものです。当方の作品もサインがありません。おそらくは試刷りもしくは作家の死後に作品をもとにリトグラフ印刷されたものです。だからといって作品の質になんら違いはありません。悪質な業者はこれにサインを入れて高額で販売しているでしょう。サインなしの方が安心して楽しめるのでいいでしょう。
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誰の言葉より安心しました (猪股)
2015-07-28 00:35:34
有難うございました 美術品 絵画等に興味を抱き
最初に購入したのがこの裸婦でした サインの無い物はオフセットと言われ もう 絵は止めようと思いましたがhachigoroの言葉に救われました
もうひとつ 聞きたいのですが紙にZマークの型押しのスタンプは何のマークですか?
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紙のスタンプの件 (hachigoro)
2015-07-28 22:12:13
版画用紙には透かしが入ります。紙の製造元や製品を示すものでしょう。型が押してあるのは工房の印でしょう。
オフセット印刷であれば型押しは入らないと思います。
作家が石版またはジンク版に直接描画していたのは一昔前の話であり、(版画の専門家なら別です。加山はエッチングは直接銅板に彫りましたがリトグラフはスケッチの写真製版でしょう。)リトグラフと言っても所詮は印刷技術ですのでオフセットと何ら変わりはありません。版画として価値があるのは木版と銅版画だといってもいいでしょう。ただし、木版は技術的にむつかしいので工房が彫り、作家は監修し、サインを入れるだけのことが多いです。(木版画家は別)
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又造の裸婦は、そういう背景を伴って見てしまうのです。 (香坂 やよい)
2016-10-23 12:03:19
前本ゆふさんを描いたものですね
「画文集ゆふ」文庫本のカバーの裏の写真でお顔を拝見しました。
きれいな方ですね。それに、トランジスタグラマーだそうです。
奥さんや娘の居る自宅で、毎週木曜日、こんなきれいな人妻のおまんこを一晩中夜が明けるまで、描き続けるというのは、どんな気分でしょう?
ゆふさんは、クリスマスも正月も関係なくモデルに出向いて、朝には又造の家の風呂をつかって帰宅するのです。
ゆふさんも、出産適齢期をモデルとして過ごしつくすわけです。
そういう13年間の行為のほうが芸術のような気がします。

又造の裸婦は、そういう背景を伴って見てしまうのです。
同時に、彼が若くして大成したとされる型で押したようなきれいなだけの日本画群が、いかにもつまらないものに見えてきます。
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