春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

頑固に描いたラフランス 「匂いたつ詩情 水村喜一郎展」のご案内⑦

2017年03月15日 | 水村喜一郎 画家

この絵には先生の絵に対する思いが詰まっているような気がします。

3cmほどの厚さの板に描かれています。

なんだか水村先生の自画像のような気がしてくるのです。

ラフランス一つ 260×150 板に油彩

自著「両腕を失っても夢は捨てない」の中に、こんな一文があります。

・・・前略

床にも一面モノが置かれていて、足の踏み場もない。油絵を描くところ、墨彩を描くところ、デッサンを描くところ、と所々に僕が一人座れるだけの「空き地」あって、空き地から空地へ飛ぶように移る。僕は、その空き地に抱かれるようにすっぽりと収まって、絵の世界に没頭するのだ。

 梁にはランプが下がっている。コーヒーミルはパリの蚤の市で買ってきた。壁にはヨハネスブルクの骨董店で一目惚れしたアフリカのお面が、飄々とした顔をしてにらんでいる。花瓶の花は枯れかけている。来客者は「片づけたらいいのに」と笑うが、バカを言ってはいけない。絵描きは、単に花を描くのではない。花の命を描くのだと生意気にも言いたい。

・・・後略

どくだみ SM油彩

 

水村喜一郎展はいよいよ3/17金曜日初日を迎えます。

珍しく、今日は画廊のガラス吹きをしました。なんだかソワソワして落ち着きません。

 

当ブログで紹介しました作品のご予約も承ります。下記にご連絡ください。

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

   Tel    :  0584-78-0043 

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