銀座 歩行者天国
きのう 久しぶりに相方と都心に行った。
去年は二人で大病していたので一年半ぶり。
長女のところの5年生の女の子 (孫ですが^^;) のピアノ発表会。
相方は今、二級の身体障害者だ。
駅では必ずエレベーターかエスカレーターをさがす。
電車に乗るのも、乗り降りする人たちにぶつからないように。
人混みを避けて、なるべく平な道路を選んで……。
彼は毎日のように出かけているので かなり慣れたもの。
身体障害者の安全な行き方をしっている。
目的地に着くまで 以前の2倍位かかる。
二人でねっちりねっちり歩く。
気がつくと彼を忘れて わたしは随分先に…
ごめんね。まだ慣れなくて…。
いや 昔からだろう...。
なにをしても ちょっと前のわたしたちとは全然違う。
早足で行き交う人たちがなんだか眩しいな。
1年半前まで、わたしたちも ああやってスタスタ人を追い越して歩いた。
しまった。
Lちゃんのの発表会のことを書こうと思っていたのに……
銀座ヤマハのコンサートサロン。
チョットだけ間違えたけど頑張ったね。
「ゴリウォークのケークウォーク」
直前に風邪を引いたのにね。
良かったよ~ ♪♪♪♪
きのうは相方の誕生日だったので
長女お義母さん パパさん ママさん 主役の Lちゃん、誕生日の相方 とわたしで
賑やかにランチタイムしました。
そして 時々小競り合いしながら
二人でねっちりねっちり帰ってきました。
去年、こんな風に二人で歩けると思ってなかったよ 。
最近はなにをしても感慨深くなってしまいます。
《2011年7月14日》 告知
CT MRI 血液検査などのデータが揃い 長女と一緒に結果を聞きに行きました。
医長でもある教授はとても忙しそうな雰囲気でした。
私の顔を見てちょっと間を置いてから いきなり
「 進行した卵巣がんです。」と言いました。
一縷の望みは簡単にこわされました。
あとなにか説明した後 (あまり憶えていない)、セカンド オピニオンを取るかと聞かれました。
わたしはしばらく考えましたが長女と顔を見合わせて「先生 宜しくお願いします。」といいました。
自信に満ちた信頼の置けそうな雰囲気に わたしの本能が 任せて大丈夫といっていました。
教授は慎重に言葉を選んでいましたが、口調は断定的でした。
手帳をみながら7月26日から検査入院。8月9日を一応手術として
押さえる ということ。
7月26日から8月9日までは、予定を入れないで欲しいこと。
わたしのとなりで長女はメモをとりながら泣いていました。
わたしは 夫が入院中であり8月9日頃に退院予定なので手術の日を少しずらしてもらえないか などと言っていました。
すると 「腸にかなり浸潤がある。開けて見なくてはわからないが相当に病期が進んでいるようだ。手術できれば良いが、検査をした結果、すぐに抗がん剤をすることになるかもしれない。とりあえず8月9日をとっておかないと、その先は9月になってしまう。」と。
基本的に医者は目の前にいる患者の命のことしか考えないんですね。
わたしの体は とんでもないことになっているんだと思い黙り込みました。
ここまで断定的に言われ絶望的な気分でしたが それでもまだ希望を持っていました。
最近の医療の現場では 患者に病状を説明するのに 最悪の事態を想定して言うんだときいていたからです。
たとえば長女の義理の母は4、5年前、癌かもしれないといわれ覚悟の上で手術に臨みましたが良性の卵巣腫瘍でした。
ここまで言われているのにまだどこかでそんなことを考えていました。
病院を出て 長女はこわばった顔であちこちに電話をしていました。
離れたところで、わたしは相方の退院日とか日程のことを考えながらそれをボンヤリ見ていました。
遅く咲いたバラ バレリーナ。ハチが…。
九州の方は大雨の被害で大変なことなっている。
もういい加減止んで欲しいですね。
東京はだいぶ日中 夏らしくなってきた。
今日は最高 31度位になるらしい。
風通しのいいリビングで いい調子にひっくりかえってゴロゴロしながら
テレビを見ている。
NHK BSの「こころ旅」。今日は北海道。
旅番組がすきだ。「世界街歩き」とか「家族に乾杯」とか…。
こころ旅、の火野正平さんはわたしと同年輩。
行合う人達に媚びを売らないところがすきだ。
でも、二年目になったら随分愛想がよくなった みたい。
食堂も無いところだと、小さい何でも屋みたいなお店で
カップラーメンや缶詰めを買って地べたで食べたりする。
寄ってくる猫に分けてやったりする。
喫茶店に入ると 濃いコーヒーを注文する。
コテコテの スパゲティナポリタンが好きみたいだ。
元気でハアハア自転車を漕ぐ。新緑の山や海。
いいな~、羨ましい。
そうだ!
今日こそゆっくり自転車に乗ってみようかな。
5月の末に色々な理由で長い間の車生活を辞めた。
相方が車を運転出来なくなったのも理由のひとつ。
わたしも運転するので 、それでは私が彼の足になろう と思っていた。
街中に住んでるので 電車 バス タクシー、何でもある。
彼はこの一年間、懸命のリハビリで相当に回復した。
まだまだ不自由だが、毎日バスなどに乗って出かけていく。
なにより、二人で大病して、マンションの駐車場代、経費が大きな負担だ。
車には何十年も乗っていたので、しばらくウジウジ執着した。
でも手放してしまったら、意外に、さっぱりした気分になった。
大きな断捨離だ。
そう 人生下り坂 楽チンだ~!。
もう自分達が加害者になる事故の心配もない。
だけど。。
わたしは何年も自転車に乗ってないのでなんだか怖い。
一日一日、日延べしている。
リンパ浮腫には、自転車はいいらしい。
でも転んで怪我をしたら元も子もないし……。
とりあえず、今日はゆっくり転がしてきます。
闘病記を書こうと思っているのに
なかなか書き進みません。
去年は想像もできなかったノンビリした日常です。
近所の買い物にいろんな格好をして行く。
ウィッグをつけて お化粧をして、わりとまともなこともあれば
急いでいたり、めんどくさかったりする時は、帽子にノーメークだったり。
「えっ、誰だっけ?」という位、印象が違うんだろうな…。
治療中、ウーパールーパーみたいにのっぺらぽうだった時、口紅つけるのもめんどくさくて、
スッピンで、治療用の帽子をかぶって商店街を歩いたら
やはり 視線に好奇と、なんだか憐れみみたいなものを感じたので
それから、なるべく皆さんを驚かさない格好を心がけていますが……。^^;
今は 抗がん剤治療が終わって5ヶ月。
髪は床屋をサボっている野球少年位になりました。。
商店街のミニスーパーの奥さんが 、そんな私にずーっと興味があったみたい。
ある日 レジで決心したように 訊ねられた。「奥さん 病気した?」
わたしがざっと話すと その奥さんも、最近肺がんの手術をした、と言ってました。
ついこの間、デパートで帽子を選んでいて、いくつか直接、地頭でかぶって見たくて、
なんなので試着室を借りました。
試着についてきてくれた50才過ぎぐらいの優しそうな店員さんは
試着室でわたしの地頭を見て、「わたしは5、6年前に、抗がん剤で同じようになりました。」と。
聞いてみれば、なんと同じ卵巣癌でした。
テキパキとお元気そうに働いていて、嬉しかったです。
街ですれ違う人達、癌患者がたくさんいます。
それと……そう、類は友を呼ぶんです。ね。
《抗がん剤終了後5ヶ月の検診》
このブログを始めたのが7月5日。
その前、7月2日は抗がん剤終了後5ヶ月目の検診でした。
抗がん剤治療が終って、5ヶ月も経つというのに、主治医の先生に 手術その他の事で、聞いていない、あえて確認していなかったこと ( つまり怖かった ) が結構ありました。
2ヶ月前位から、ネットでいろいろ 病気のこととかを検索できる心境にやっとなり、日夜 調べまくり、又、同病の方のブログを読みあさっていましたので ( ありがとうございます) 先生に聞いてみることがしっかり溜まっていまして、メモをしていきました。
ところで、2011年8月9日の手術の内容は
卵巣両側 と子宮 切除、大網切除 (転移なし確認)、リンパ節85個切除(内9個に転移確認) 、直腸切除(浸潤、転移確認)、腹水2ℓ排水? などで出血 1600cc 輸血なし 手術時間 正味6時間。はじめに懸念されていた 人口肛門はつけず。 漿液性卵管がん ステージ3Cです。
● 手術の時切った腸の長さのこと(怖くて聞いていなかった)
● 手術直後からあまり変わらないお腹のぶよぶよと、脚の付け根の上、外陰部のぶよぶよについて。これは リンパ嚢胞というやつではないか。
● 手術前からの マーカーの値の推移がほしいこと。 等々
まずお腹のブヨブヨ、リンパのうっ滞については 丁度来月8月が 術後一年になりCTを撮るので、それでみてみましょう。
そして 腸については ……
先生「えーと」と言ってわたしのカルテを繰る。
そしてそこには、生々しいわたしの臓器の写真が……赤黒く!(◎_◎;)
先生 「見る? ああもう見えちゃってるか。」「そうね、30センチ位かな」
わたし 「なんですとーー((((;゜Д゜))))))) 30センチイーっ ですかー?」
わたし 「でも直腸の長さって20センチ位って聞いてますけど……(゜o゜;;」
先生 「そう 、だから直腸の上の方も切ってつなげたんです。」
ストーマにならなかったんだし 今の体調を考えると、ありがたく、色々 納得しました。
家に帰ってあらためてネットで腸について調べ、直腸がんの方のブログを訪ねて、勉強させて頂きました。
皆さん、大変なご苦労をしてらっしゃる。
そして共感できる 【お下】のはなしが一杯でした。
ほんと(・_・; もっと大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃるですもんね。
最近は好きな物 なんでもパクパク食べて ……。ありがたい ありがたい。
(大)の苦労はまだまだあるんですけどね……。大分慣れました。^^;
そして この日 一番ショックだったのは
この若き主治医の先生がこの7月一杯で辞められる、ということでした。
ご自分の実家の病院にお帰りになる、とのこと。仕方ありません。(´・Д・)
この先生には本当に助けていただきました。
《この日のお薬 》
2011年9月からずっと飲んでいる漢方薬二種。
大建中湯(腸閉塞を予防したり お腹の動きをよくする薬)
牛車腎気丸(足先、足裏の痺れいまだあり。手はほとんどとれたのですが 、痺れ改善薬として服用)
ずっと飲んでいたガスモチン(胃腸薬)とマグミット(便秘薬)は最近ほとんど飲まなくなり、沢山もっている為もらわず。睡眠導入剤も最近眠れているのでもらわず。
来月は半年に一度のCT(ドキドキ) と今一番の悩みとなった リンパ浮腫のことを聞きにリハビリ科にも行きます。
色々あったけど順調なようでで安心しました。
CA125の値
2011/7/4(初診)ーーーーーーーーーー720
2011/7/25(手術2週間前) ーーーーーー823
2011/8/17(手術後1週間後)ーーーーーー138
2011/9/11(TC抗がん剤1回前)ーーーーー38
2011/10/17(TC1回後)ーーーーーーーー12
2011/11/14(TC2回後)ーーーーーーーー9
2011/12/19(TC3回後)ーーーーーーーー7
2012/1/10(TC4回後)ーーーーーーーーー5
2012/2/7(TC5回後)ーーーーーーーーー5
2012/4/9(TC6回後)ーーーーーーーーー3
2012/5/21(抗がん剤治療終了後3ヶ月)ー4
TC抗がん剤終了日は2012年2月8日です。
わたしの病院ではマーカーの値は 前回の値を知らされます。
それと 特に内診はしません。
時々 いいのかなあ と思います。
基本 一月に一回の検診。
何事もなければ問診と血液検査のみです。
CTは半年に一度 撮るようです。