今週も、長い間入院生活を送られていた患者さんが
元気に退院していくのを見送りました。
退院された患者さんは4年前の相方と同じような状況の方で
私は笑って見送れるしあわせを、しみじみ味わいました。
こんなお手伝いのおばちゃんにも ありがとうございました、と握手
すごく嬉しいです。
この病院のしごとに就いてからまだ1年半ですが
退院された患者さんで印象に残る患者さんがもう何人も居ます。
そして、元気で退院される患者さんばかりではなく
不安そうな方、別の施設に移られる方、ご家族に事情のある方
それはもう様々で...
私がいるのは回復期のリハビリ病棟なので
3ヶ月、 4ヶ月、中には6ヶ月の長期入院の方もめずらしくなく
なので週に二回の勤務の私でも、そこそこ患者さんと親しくなったりするのです。
病棟の師長さんは、私たちシルバーのスタッフに
「 人生経験の長い皆さんに期待しています。出来るだけ患者さんとお話しをして下さい。」
と、去年のしごと始めのオリエンテーションでのお話し
私はこの年若い師長さんを密かに尊敬しています。
でも私に出来るのは
せいぜい お天気の話しや他愛もない軽い世間話し
だけど そんな他愛ない話しで会話が弾んだり
患者さんの笑顔が見られるのは本当に嬉しい。
自分が入院していた頃のことや相方の入院生活を思い出し
心掛けていることが少しだけあります。
あの頃の自分が聞きたくなかったようなことばや話しをしないこと
それと、無理に話しかけないこと
話しなどしたくない患者さん
思い詰めてカーテンを締め切っている患者さん
話しをしたくても、ことばが出てこない患者さん
そんな患者さんと しばらくする内、いつの間にか笑いあったりしているのは
もう最高に嬉しいことです。
それに毎回のように、ウムム...と思い違いを反省する事があって...
私は晩年になってから
今まで足りなかった人生勉強を、ここでしているのかもしれないな
と、思うこの頃です。