卵管がんとハロハロ日記

団塊の世代の主婦の気まぐれブログです。
夫婦揃って大病したあと のんびり暮らしています。

手術直後

2012-07-30 12:21:09 | 卵管がん 手術から腎ろう造設まで

≪ 2011年8月9日~ 10日≫

手術は6時間位かかったらしい。
しばらく回復室のようなところにいて、夜8時頃6人部屋の自分のベットに戻ったようだ。

手術中、待たされていた子供たちの心中を思うと切なくなる。
優しい彼等は 多くは語らない。
夕方 病院のレストランで無言で食事をしたらしい。
わたしより堪えがたい長い一日だったと思う。

手術が終わり 取り出した臓器をいれたバケツを持った主治医に説明を受けたと言っていた。

両側卵巣 、子宮を切除し 術中迅速検査で悪性であることを確認、
直腸、大網 切除、腹水2リットル抽出、腹水からもがん細胞が見つかった。
リンパ節に転移があることを確認し、85コのリンパ節を郭清。
出血は1600ccで輸血ギリギリだったが しなかった。

婦人科医師3人で手術、途中から消化器外科が加わった。
目に見える悪いものは全部取り切った。

翌日改めてやってきた長女からだいたいそんなことを聞いた。
いやいやこんなに詳しくはなかったような …^^;二週間後に聞いた手術の説明と混同している。

大掛かりな手術だったそうだ。
完璧に取り切ったという手術をしてくださった医師チームに改めて感謝したいです。

まず、わたしは看護師さんに人工肛門がついてないことを確認して安心した。
それから ただ痛みに耐え、熱、喉の渇き …etcの長い長い一昼夜をすごした。
水が飲めないため吸い飲みで口すすぎだけだ。
浅いねむり、口すすぎ、冷たいおしぼりをもらい額に 、また吸い飲み要求、を繰り返す。
痛い、苦しい、あっちが、こっちが…吸い飲み、おしぼり…。
こんなにナースコールばかりして悪いなーと思いつつ 耐えきれず押してばかり。
同室の方を眠らせなかったのでは……\(//∇//)\
この日ばかりは個室にいたほうが良かったです。


≪ 2011年8月11日 ≫

憧れの氷を二つゲット。やったーっ!!
わたしの切望に一つ二つならいいでしょうということで。
忘れられない 甘露な味わい。(((o(*゜▽゜*)o)))
修行僧が長い断食 断水のあと 口にする水のようだ。
ここは水の星、地球に住んでるんだなあとしみじみ味わう。
わたしの体も大部分が水である。
おいしい水。あまい水。水、みず、水。

眠剤が点滴に入っているらしいがウトウトしか眠れない。
あー、ぐっすり眠りたい。
で、夜になってわたしは暴挙にでた。
じつは自分が持ってきた、日頃飲み慣れている睡眠導入剤がベット脇の引き出しにあるのだ。
あれを飲めばぐっすり眠れる。でもちょっと手が届かない。
体は 管だらけ、自由に動けない。
でも欲しい。眠りたい。まるで麻薬患者だ。
意を決して、足の指で引き出しの取っ手を引っ張ることに成功。
さらに上半身でにじり寄り 薬をゲット!!( アブナイ表現です(ーー;) )
一錠飲み 朝までぐっすりねむりました。

お読みくださっている方、どうかこういうアブナイ行為はしないでください。
翌日、看護師さんに言ったら同じ薬をとっとと出してくれました。