窓を開けていると 風に乗って
遠くの秋祭りの音が聞こえてきます。
もう すっかり秋ですね。
先週、新しくなった歌舞伎座に始めて行きました。
で、またもや好きなこと、趣味の話しです
秀山祭九月大歌舞伎
夜の部に絶対行こうと決めていて...
千秋楽ぎりぎりの滑り込みセーフ。
吉右衛門さん 仁左衛門さんの二大看板に
大好きな染五郎さんも ↓ ↓ ↓
でも ご免なさい
今回、私のお目当ては 仁左衛門さんと
14歳の仁左衛門さんのお孫さんの千之助さんが演じられる「 連獅子 」でした。
あの有名な親子獅子の毛振りがある華やかな演目です。
「 連獅子 」は 親獅子が仔獅子を谷に突き落とし
這い上がってきた仔獅子だけを育てるという伝説を
歌舞伎舞踊に仕立てたいわゆる石橋ものといわれるものです。
これを実の親子( 祖父と孫 )が演じると
師匠と弟子、芸の厳しさと親子の情が重なって
なんとも感慨深いのです。
3年前、2011年に仁左衛門さんと千之助さん
始めて「 連獅子 」を踊られています。
2011年は 我が家は怒涛の一年で
劇場に行くなんて夢のまた夢、思いつきもせずで...
でもその後、映像は youtube で何度も拝見していました。
そして今回、このお二人の連獅子は
年齢から もしかしたら これが最後になるのではないかと...
だから 見逃してはなるまいぞ でした。
そして 予想どうり いえ予想以上に素晴らしかった。
仁左衛門さんの威厳と気品の踊り
千之助さんの健気さ、踊りのセンスの良さ
仁左衛門さんの孫をみる厳しくて優しいまなざし
そして始めの三味線の出だしから 私は
予想どうりウルウルじわっとなりました。
邦楽の師匠だった母と一緒に弾いた「 連獅子 」の三味線
叱られてばかりのコワイ母だったけれど
懐かしくて...
途中から
母と一緒に観ているような気持になって
すごく濃密なひと時になりました。
身を乗り出して観ました。
色んな想いが重なって、感動しました。
母のようには どうやってもなれないけれど
今度は母の着物を着て歌舞伎座に行きたいな。