卵管がんとハロハロ日記

団塊の世代の主婦の気まぐれブログです。
夫婦揃って大病したあと のんびり暮らしています。

モッコウバラのため息

2015-04-29 13:54:05 | 日々是好日

 

 

いま、モッコウバラが満開です。

 

 

 

 わが家で一番の古老のこの植物は

良い環境とはとても言えない北側のルーフバルコニーで苦節10年

夏はカンカン照り、冬は寒風を耐え忍び

かつて2度の引っ越しも経験した、もう17年一緒にいる苦労人。

今年は周囲を工事の資材に囲まれて咲きました。


 

地植えだと、きっとモリモリ枝を伸ばしているんだろうけど

鉢植えなので、かれこれ 5、6年大きさが変わっていません。

けど、それなりに大きくなっていて

私一人ではもう移動することも、土を替えることもできなくて...

 

 

 10年間同じ鉢に入れたまま、なんと土は一度も替えておらず~

そのせいか、以前はびっしり房になって咲いた花が

だんだん少なくなってきました。

エネルギー、なくなってるんですね。 

 

 

足元  ↑ ↑ 

鉢に根ががっちり付いていて、鉢は割るしかないかな~

と思いながら、数年間このまんま。

 

 

 

それでも、4月の終わりのこの一週間、ズボラな主も驚くほど健気に花を咲かせます。

 

 

夢中で写真を撮っていたら、モッコウバラのため息が聴こえました。

「 咲いた時だけウキウキチヤホヤするんだねぇ。」

「 ほんと!今年こそ土を取り替えてよね~!」

「 人間だって足元しっかりせにゃいかんでしょ?」

 

 

ド、ドキッ  

 

 

 

 


ムコ殿の壮行会

2015-04-26 10:10:28 | 日々是好日

 

きのうの土曜日は

近く単身赴任することになったムスメ婿どのの壮行会、ということで

ムスメ夫婦を中心に大人から0才の赤子まで、親族14人が集合しました。

海外赴任は慣れているムコ殿...といっても今回は寂しい単身赴任。

しかも赴任先は日本人が殆どいない国で、環境もかなり厳しいらしい。

若いと思っていたムスメ夫婦も、気が付けば責任の重くなった中年真っ只中

色々と不安材料を数えれば切りがなく~~

 

10年ちょっと前まで、こういう集まりには我々の上の世代

戦争や関東大震災を経験した父母や義父母が いぶし銀の存在感で場を引き締めていた。

今や、ムコ殿の母と我々夫婦の団塊の世代が なんと最長老だ。

分かってはいたけど、こうして集まってみると、なんとも頼りない気がしてくる。

父母や義父母たちが60代だった頃と比べてどうだ?

いやはや、頼りなくて背中がスースーするな~

 

そんなことを思いながらも

にぎやかなチビたちと遊んだり、ご馳走を食べたり、楽しい時を過ごしました。

 

息子夫婦が用意した新しい白いTシャツにみんなで寄せ書き

 Tシャツに「 ゆだんたいてき 大吉 」と書いたのは 7才の孫ムスメKちゃん。

Kちゃん手作りの「 おみくじ 」が良く出来ていて 皆んなで大受けでした。

子どもってすごいな。

 

これからは、家の西の窓から毎日無事を祈ります。

ムコ殿よ

げんきでいってかえり~~!!

 

銀座 北大路にて

 

 


星を聴く人

2015-04-24 10:01:26 | 日々是好日

 

ピアニストの舘野泉さんのご縁で( もちろん一方的な ' ω ' )

エストニアの作曲家ウルマス・シサスクさんの作品が演奏されるコンサートに行きました。

 

 ブラボー!でした。

 

↓ ↓ 演奏者とプログラム、見にくいかしらね ^^;

 

シサスクさんは若い頃、天文の道か音楽の道かで悩まれたそうです。

壮大な星々の音楽を紡ぐ天球の音楽家。

 

プレ トークの後

それではシートベルトをしっかり締めて

星々の世界を楽しんで下さい、と司会の方。

 

銀河の奇しき調べ、月の神秘、飛び交う流星群、深い沈黙

そしてどこか懐かしい。

プログラムの演奏の全てが素晴らしかった。

 

星の音に身を委ね

行ったことのない北ヨーロッパのエイヴェレの星空に想いを馳せ

星々のあいだを漂った至福の春の宵でした。

 

アンコールは作曲者ご本人のピアノで 「 かじき座 」という楽曲

ため息がもれるような演奏のあと一度引き上げられ、再び登場 。

ピアノの前に腰掛け 客席が静まると、やおら鍵盤のふたを閉められ 

ガクッとする客席に ニッとされるお茶目な方でした。

 

 

かってにSisaskさんの曲を選曲
youtubuからお借りしました。

 

 


「 役に立たない日々」と佐野洋子さん

2015-04-22 00:03:55 | 病がらみのひとり言

 

佐野洋子さんの最晩年のエッセイ「 役に立たない日々」

いつかこの本のこと書きたいと思っていました。

佐野さんは「百万回生きたねこ」などの絵本や沢山ののエッセイを残して

2010年に72才で乳がんのため亡くなられました。

 

本の内容は、2003年から2008年までの佐野さんの日常です。

自分の老いや呆けにあきれつつ、日々を淡々と、時に熱く、自然体で語っていて

途中の2004年に乳がんが発覚するのだけど

がんになったことも実にあっけらかんと書いています。

 

佐野さんのエッセイは佐野さんが谷川俊太郎さんと結婚されていた頃から

何冊か読んでいて、その頃から、そこそこそれって真理だよね~っていう

痛快な語り口が好きでした。

最晩年のこの本には あの頃とはずいぶん違うようでいて

やっぱり変わらず豪快で繊細でそして正直な佐野さんがいます。

 

私はこの本を二回読みました。

一回目は たぶん(笑)病気になる前の2010年頃

二回目は 一年くらい前、本好きのムスメに勧められて彼女に借りて。

前に読んだのをすっかり忘れていた私は

真夜中にひとり、同じ箇所を読んでクックと笑い

半分くらい読んだところで、オヤッ??と思い

前に読んだのをやっと思い出し ヒャッ!!っとなり

本棚に同じ本を見つけてドーッ と落ち込みました。

落ち込んだけど思いました。

何回も新鮮に笑えるなんて、なんて偉い本だ。( ちょっと言い訳 笑 )


 

岡本かの子は晩年「 いよよ華やぐ命なりけり」とうたった。~ ~ 華やがないこころになってしまうと気楽だなあ、あーもう男なんか真っ平だ。

( コーヒー屋で朝食を食べながら)
史上始めての長寿社会での私達は、生き方のモデルを持たずに暗闇を手探りしながら、どのような朝めしを食うかを開発せねばならない。

( 惚けてしまった母との会話)
「 母さん、私しゃ疲れてしまったよ。母さんも九十年生きたら疲れたよね。天国にいきたいね。一緒に行こうか。どこにあるんだろうね。」
「 あら、わりとそのへんにあるらしいわよ」          

                                                                        

 

落ち込んでいる時読むと励まされます。

それはたぶん 佐野さんの肩の力が抜けているから。

落ち込んでいる時、立派な考えの本など読みたいと思いません。

アハハと笑ったあと、しょうもない自分の生活も頭の中も

これでいいのだ、と思えてきて元気になっています。

人は寝て起きて食べていればなんとかなるんだ、と思えてきます。

 

いま私は ちょうど佐野さんがこの本を書いた頃と同じ年頃。

人間が出来てない私はとうてい佐野さんの境地にはほど遠いい。

だから、また落ち込んだ時、お世話になるに違いないと思い

この本は手放さないで本棚にあります。

 

でも 亡くなったあと出版された 「 死ぬ気まんまん」は辛くて読めませんでした。

 

...

 

いつだったか前に、調子に乗って、読んだ本や観た映画に☆印いくつ、なんて

私にしては大それたことを書いたような気がしますが  

あれはやっぱり止めておきます。

だいたい読書家じゃないし、映画は面白くないと途中で寝てしまう方だし。

なので、書くのはとても良かったと思ったものです。

読書については、最近ネットの世界をうろつくようになってから

ますます遠ざかってしまったと反省しとります。 

 

 

 

 


ブルーベリーの花と祝四年

2015-04-17 16:22:45 | 相方の脳梗塞

  

この2、3日で気温は冬からいきなり初夏へ

空模様もくるくる変わります。

さっきまでの晴れが今はガラガラピッシャーンと雷雨に急変。

屋上で作業していた工事の人が

「 ヤバイヤバイ!」と言いながら窓の外を駆け下りていきました。

 

 ...

 

ベランダのブルーベリーの花が今満開できれいです。

写真、午前中に撮っておいて良かった !

 

 

10年くらい前 小さい苗木だったのが 大分大きくなりました。

同種類で違う品種が二本

そうすると実が良く付くというので。

確かに一本は良く実が付きます。けど もう一本はあまり付きません。???

 

 

 今日は4年前、相方が脳梗塞になった日です。

うれしくない病気になって、記念日でもなかろーにだけど

思い出して、初心に帰る日でもあります。

再発もせずなんとか無事に今日まで来ることが出来ました。

感謝です。

 

あの日もブルーベリーの花が満開でした。

まだまだ油断できないけれど

今晩はこの日の為のとっておきのワインを開けよう!!

 

 

 

工事中だけれど このベランダは今のところ確保できています。

 

 

さて 相方の紛失した携帯ですが

同じ機種で殆ど前の状態と同じ内容が復活して手に戻りました。

紛失届けから復活まで約1日、曰く、流れるような行程だったと。

ふーむ、そういう時代なんだ、と変な納得。

でも 気を付けなくっちゃ!

今の時代 駅の遺失物課に行くと

傘と同じくらい携帯の山があると聞きました。