あんまの新あそび日記

平凡ではない50代リーマンです
育児に奮闘しマネーの勉強を続け
家庭生活全般の事を書き綴っております

表銀座Ⅱ

2007年07月24日 | 
西岳方面の分岐点で、カッコイイお兄さんにと会話した。
カッコイイ兄さんは『あと2~30分位で小屋だよ。お気をつけて~』と言った。
こんな他愛の無い会話で元気が出るのだ。
大天荘に着く手前の200mの急登は気合で歩いた。
小屋前はガラガラ。景色は無し。13:30ヘロヘロだ。
今、テントを背負った時、行動時間の適正は7時間くらいなんだなぁ。

素早く一等地を見つけてテントを張った。
『今日は人が少ないので、他のテントからウルサイ音は聞こえないぜ!イヒヒヒヒ~』

テントに潜り込みオニギリをほお張った。オニギリいくつあるんだよ!→5個
ソーセージも火を通さないで食った。飯と合って抜群にウマかった。
食後にのんびりしていたらスゴイ睡魔に襲われた。
気持ちの良いテントの昼寝タイムだ!これは経験した者でないと分からないだろう。

しかし昼寝タイムもどこかのバカモノによって壊された。
この広いテン場(2~30張り)に2張りしかテント無いのに、よりによって俺のすぐ隣に張りやがったのだ。
テントを張る時は下地を平らに均すのですね。
小石とか背中に当たると痛いし、テントの生地が破けたりするからね。
『幸せ昼寝タイム』の時にバカモノが板切れで『ザーー』と均し『カンカンカン』とペグを打ってくれるのだからたまらない。
俺は『強制移動作戦』を考えた。
よし俺がイビキのウルサイ人間だと思わせよう!
『ガーーー ンガーーー ンガーーー』とテントの中で目を開けながら大イビキのふりをした。
しかし、時すでに遅し!
バカモノテントは完成してしまって『強制移動作戦』は終了した。

なんだかんだで静かになったので今度は読書をした。
テントの中で椎名誠の本を読んだ。これが漫画のように面白い。
バカモノに聞こえるように『ウヒヒヒヒヒヒ~』と声を出して笑った。
マジでどっかに行って欲しかったね。

時間は18:30 景色はあまり楽しめていないし、テントの近所に人が居るしでイジけて寝ようとしていた。
ところがテントの外が急に明るくなった。急いで靴下を履き、ダウンジャケットを羽織ってテントから素早く出る。
外はガスが切れており、眼前に絶景が待っていた。

前穂~奥穂の吊尾根が綺麗に正面に見えた。
右に移動すると涸沢,北穂,大キレット,南岳,ずーっと右に行くと槍だ!
槍と小槍がクッキリとデカイ!
こんなにデカイ槍を見れるのは大天井岳だろう!


サンダル姿であったが、速攻で山頂へ向かった。
山頂へ行くとこれまた感動!
鷲羽,水晶,野口五郎,右に行くと立山&剱だ!更に右に行くと鹿島槍と白馬が見えた!
テンションがバリバリに上がった!
登り中で挨拶した【関西おばちゃん4人組】【鹿児島青年&神奈川女の子の謎カップル】とハシャギまくったのだ!

素晴らしいクライマックスであった。
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表銀座Ⅰ

2007年07月24日 | 
登山口は中房温泉。街中から30分以上かけて山道を走ってきたので、ものすっごい秘境な感じだ。
山の取り付きは北ア3大急登のひとつ合戦尾根。どんな急登なのか?と不安がよぎる。
6:00 カミサンに作ってもらったオニギリをほおばりパワー充填完了だ。
テントを担いでいるが、1人用なので重くは感じない。ダブルストックなのでガンガン登る事が出来た。
第一ベンチでは水場で美味い水を楽しんだ。
第二ベンチを過ぎると、急におなかが痛くなった。しかし、気持ちが張っている。
ガンガン歩きながらも、お尻の辺りに力を入れて便を我慢した。
しかしどうしてどうして、我慢していると物凄く早く歩けるのですね。
この『スーパー早歩き』の調子だと、午前中には大天井に着くのではないだろうか(笑)
スーパー早歩きをしながらも、おしりの都合はヤバくなってくる。
今にも破裂or爆発しそうだ。パンツは持っていない。
ここで爆発したらテント生活が想像以上に厳しくなる。
テント生活の前に人としての道徳観から、自分自身へ暗く寂しい後悔の念が強くなるだろう。
エイヤ!っと笹薮に入り込みノグソをたれた。

ノグソ男となった俺はテンションダウン。
急坂を登るパワーも消えてしまい、ペースダウンを余儀なくされた。
合戦小屋はまぁまぁ予定より早く着いたが、燕山荘に着く頃(10:00)にはヘトヘトになっていた。
地図の時間と同じペース。遅くなったものだ。甲斐駒黒戸尾根から10キロも増加していれば無理も無い。
完全にバテたので、オニギリ二個を飲み込んだ。
気付くと眼前に裏銀座の山々が広がっていた。
鷲羽岳、水晶、烏帽子、硫黄尾根、素晴らしい景色が心を和ませてくれた。ただ槍方面はガスがかかっていた。

向うは15:30に西岳ヒュッテ。本当に着くだろうか?
とにもかくにも進むしかない。テクテクと歩き始めた。
大天井への道程は最高の景色を楽しみながら歩ける。しかもアップダウンは少ない。
途中いくつかのパーティーと会話を楽しみながら歩いた。

単独で歩く利点として、色々なハイカーと会話しやすいと思う。
これは相手方も単独だと結構長話になったりする。
相手が大人数のパーティーより、1人の方が余裕を持って話しやすいよね。
今回の山では鹿児島,神奈川,香川,大阪,の人々と仲良くなった。

話しを元に戻す。
大天井がガスから切れて見えた時、ガックリ来た。物凄くデカくて高い。


標高2900m以上あるのだ。という事は笠ヶ岳や赤岳より高いのだ。見た目のインパクトもある。
100名山に選ばれてもちっともおかしくない。
大くだりのコルを超えた時には西岳はあきらめて、大天荘に向う事にした。
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