尼崎の株式会社大川工務店社長blog

大川工務店の社長の注文建築日記

木造住宅に使う木材の種類

2011-10-08 09:48:13 | 住宅
 日本の国土の3分の2を森林が占めているのですから、昔から良質で豊富な木材が手に入ったんですね。



 ですから、日本建築の歴史は木造建築の歴史になっています。



 昔から木材を使っている為に、木の性質を良く知り尽くしていた先人達は適材適所に木を使っていますが、現在もその通りの使い方をしていますね。



 木には硬木(コウボクと軟木(ナンギ)がありますが、葉の先が尖った木を針葉樹、葉が広がっているのを広葉樹と言い、広葉樹が硬木、針葉樹が軟木と呼んでいます。


 針葉樹にはヒノキ、スギ、ヒバ、マツなどが有り、広葉樹にはケヤキ、ナラ、クリなどが有ります。



 針葉樹は繊維が垂直で大きな木が得やすく、構造材としての強度も十分に有り、加工しやすく軽いといった長所が有ります。



 広葉樹は堅くて加工がし難いのですが、木の繊維が垂直ではなく、模様が綺麗なので装飾用に使われることが多いです。



 一般的にこのような使われ方をしていますが、ケヤキやナラを構造材に使って強度と装飾性を出した建物や、スギやヒノキの年輪の模様を装飾に使っている建物も有ります。



 現在では国産材だけでは不足していますので大量に輸入して、国産材と輸入材を使用箇所に応じて使い分けています。



 構造材に使う材料は芯有りの材を使いますが、輸入材は口径が大きいので芯の無い材料になるので、内装の仕上げ材や補助材として使うことが多いです。



 芯有り材とは年輪の中心が有る材料の事で、芯去り材とは芯の無い材料の事を言います。




 
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木造の建物には独特の呼び名があります。

2011-10-08 07:00:00 | 住宅

 居間や応接といった部屋ごとに名前が有る様に、木造建築の構造体にも色々な呼び方があります。



 良く聞かれるのは「柱」ですね、これは完成した後も見える部分が有りますし、どのような建物でも柱と言えば判るぐらいポヒュラーな部分ですね。



 柱は立っていますが、この柱の上に横に掛かっている部位を梁(ハリ)と呼びます。柱と梁が構造の主たる物です。



 平屋であっても2階建てであっても、梁の上で屋根を支えている斜めになって居る所を「小屋組み」と呼びます。



 2階の床や1階の床を構成している部分は床組みと呼び、1階の床組み、2階の床組みと呼びます。



 これらは家の水平面を構成している呼び名で水平構面とも呼ばれています。



 垂直方法は、外に面している部分を外壁、内部の壁は間仕切り壁叉は内壁と呼び、窓や出入り口は開口部と呼んで、壁とは区別しています。


 
 これらの面を構成する事を「軸組み」と呼んでいます。



 屋根の一番高い所を棟(ムネ)と呼んでいますが、切妻屋根(三角屋根△)の場合が一番判りやすいですね、三角形の頂点の部分です。



 この棟と平行な壁方向を「桁(ケタ)行き方向」と言い、垂直方向が「妻(ツマ)方向」叉は「梁間方向」と言います。



 皆様の玄関は「梁間方向」ですか?「妻入り」ですか?  








 これは切妻屋根で妻入りですね。 この建物の奥行き方向が桁行き方向になります。

 


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