尼崎の株式会社大川工務店社長blog

大川工務店の社長の注文建築日記

木造住宅のお風呂

2011-10-11 19:40:17 | グルメ
 昭和に建てた住宅の殆どがタイル張りのお風呂ですが、これが見た目以上に腐っています。


 お風呂の改造工事を行うとタイルの下地から土台、柱まで全て腐っていてますよ。







このお風呂が、







こんな感じで、タイルが張って有った部分は木が黒くなって腐ってました。



写真の左側の柱は2階部分を支えている柱ですが、これも下は腐っていて、土台部分は手で触ったら崩れてしまうほどでした。



お風呂の表面はタイルなので水を弾きそうですが、湿気は確実に内部に浸透して木部を腐らせています。








 このようにユニットバスにすると、排水はパイプに中を通って下水に流れますから湿気も出ないんですね。



 在来のタイルを張る工法だと排水は風呂桶の下に有る会所に垂れ流してから排水に流れます。 ですから風呂桶の下は見えないけど湿気で一杯なんですね。



 お湯ですから水よりも水分は多い湯気となって、床下に溜まっていますから余計に腐りやすいんです。



 家を長持ちさせる為にもお風呂は早めに点検した方が良いですね。




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無駄を省いてコストダウンするには?

2011-10-11 19:38:31 | 住宅
 ローコストの住宅と言うのは「安かろう、悪かろう」では無い住宅の作り方です。


 
 合理的で実用性に富んだ建物にすることによって無駄を省くと言う事です。



 住宅に対する想いや夢が様々な形となって住宅作りに反映されていきますが、価値観の差から無駄だと思われることも有りますが、住む人の安らぎの場と考えると遊びに似た無駄もある程度必要だと思います。



 反面、実用性から考えると。、機能や性能さえ満足すれば美観は二の次になってしまいます。結果的には無駄を省いてコストを下げることも可能になります。




 しかし、コストは下げながらデザインを考えて品質を落とす事無く、質素な無駄によって夢を叶えながらローコスト化できれば良いですね。




 では、ローコストを考えるにはまずデザインを考えなくてはいけなくなります。



 一番安くなる外観は正方形の家で総2階の家が最も外壁面積が少なくて、屋根面積も少なくなるのでコストの節約になります。



 間取りでは各部屋の大きさや開口部の大きさを適切な大きさにすることによって、構造部材や開口部の材料が安くなってきます。



 叉、1,2階の壁の位置をなるべく同じ所にする事によっても構造的にも安価になってきます。



 梁や桁といた架構材を一定の長さの物に出来、経済的な架構材を使う事が出来るからです、その事によってサッシや開口部のサッシなども標準的な大きさならより経済的といえるでしょう。



 経済的な間取りの大きさは幅を2間(3.600cm もしくは3.640cm)でしょう。 これに奥行きが3間(5.400もしくは5.460)となります。



 8帖間から12帖間ですね。 



 外窓や室内建具も1間の物が普及品として比較的安価なものが揃っていますので、それを採用することでコストを削減することが出来ます。



 コストを削減するには使用する材料、建材を良く使われる寸法の物にすると普及品が使えますので経済的になります。



 それと工賃の問題も有ります、外壁や間取りを複雑な形状にしてしまうと工事の手間が掛かり、工賃が上がってしまうんです。



 それは大工さんの工事費だけではなく設備工事、(水道工事、電気工事、空調工事、仕上げ工事)の工賃にも波及しますので、なるべく装飾的なデザインは避けるべきでしょうね。



 ローコストを意識しすぎて味気の無い家になってしまうと、夢だったマイホームも何処か寂しい感じがしてしまいます。



 此処でお金を掛ける場所と、お金を掛けない部分を考えて、家のデザインや意匠を考えるのが私達、住宅を作る工務店の仕事にもなります。



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