心にうつりゆくよしなし事

今ネットで旬なキーワードについて、そこはかとなく書きつけてみます。

韓国で3人目のMERS死亡者か?

2015-06-04 14:23:41 | ニュースに想う
MERSの感染者として、テジョン(大田)市の大学病院に隔離されていた
80歳の男性が昨日の午後8時46分に死亡したそうです。

直接の死因は多発性臓器不全ということで、まだMERSが原因と断定されていませんが、
もし断定されれば、韓国では3人めの死亡者ということになります。

この男性は5月9日から肺炎で入院してたところ、別のMERS患者と同一病室になったため
感染した模様です。

もっとも、今月2日の検査では、一旦陰性と判定されたようですが、
その後の再検査では陽性反応が出ていました。

この男性の家族も現在隔離中なので、お葬式も行えないとのこと。
何だか悲しい話ですね。



けさの段階で、感染者は35名、感染の疑いがある人が601名、隔離者は1600を超えたとのこと。
まだまだ数値が増えてますね。

今日の感染者の一人はソウル市内の病院の医師とのことで、
ソウルっ子は「ついにソウルにも来たか」と戦々恐々です。
ちなみにこの医師は3人目の3次感染者です。

また、別の一人は空軍の兵士ということで、見舞いにきた同僚を含め
100人くらいの他の兵士が隔離措置となったそうです。


感染者などの数値がとまるまでは予断を許しませんね。




ちなみに、MERSがこんなに韓国で広がった一因は、明らかに韓国の対応の杜撰さです。

中東から帰ってきた最初の患者が隔離を願い出たにもかかわらず、
病院側から断られ、それで2日間対応が遅れたことは、たぶんニュースでもやってますよね。
その間、その最初の患者は6人部屋に収納され、同室となった患者や見舞客にMERSが広がったわけです。

でも、甘々な対応はそれにとどまらないようです。

MERSの確定判定が出ると、隔離対応をとり始めるのですが、
当初、隔離対象としたのは、最初の患者と同室の患者、家族等、それと医療スタッフだけだった
そうです。

しかし、現実にはその病院のそれ以外の病室の患者からMERS感染者が続出しています。
感染者30名の時点のデータですが、感染者のうち24名、つまり5人に4人は
当局側がノーチェックだった人たちでした。

そして、これらの2次感染者は、MERSの確定判定までに合計14の医療機関を訪問しているそうですので、
それらの医療機関のスタッフや患者にもMERS感染者が広まる可能性があります。
実際、ソウルの医者などはそういうケースでしょう。

これちょっと怖いですね。

どこまで広まるのか、眼が離せません。



良いニュースとしては、MERSから回復しそうな患者が出てきたようです。
2番め、5番目、7番目の患者はもうほとんど寛解しているそうで、
今後の遺伝子検査の結果をまって退院もありうるとのことです。

一方、11番め、14番目、16番目の感染者は予断を許さない状態に陥っているとのことです。



(参考)韓国・聯合ニュース
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?oid=079&iid=1249279&sid1=102&aid=0002716513&mid=hot&cid=1018480&ptype=021&nh=20150604123024

http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=102&oid=001&aid=0007638150





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