心にうつりゆくよしなし事

今ネットで旬なキーワードについて、そこはかとなく書きつけてみます。

スノーボード競技の言葉ってややこしいですね

2018-02-12 11:11:41 | スポーツ
私はスキーをする人で、スノーボードはできないんですが、冬季五輪ではスノボ競技も楽しく見ています。種目もどんどん増えていますね。前回のソチ五輪からスロープスタイルが始まり、今大会からはビッグエアも追加されました。これで、スノーボード種目は

 ハーフパイプ
 パラレル大回転
 クロス
 スロープスタイル
 ビッグエア

の5種目になり、目に触れる機会もさらに増えるでしょうね。

ただ、スノボをしない人間にとってはテレビを見てても専門用語が飛び交って、最初は何を言ってるのか、さっぱりわからないことが結構あります。

優しいアナウンサーが解説してくれることもありますし、自分でも少しネットで情報を集めたりして、少しはわかるようになりましたが、それをこの機会にちょっとまとめておきたいと思います。


○スノーボードのスタンス

 誰しも利き足があると思います。例えば、サッカーボールを蹴るときに使う足が利き足です。で、スノボではその利き足は、進行方向(斜面下)に向って後ろ側に置くそうです。
 人によって利き足が違うので、左足が前で右足が後ろの人と、右足が前で左足が後ろの人にわかれますが、前者(つまり右足が利き足の人)をレギュラースタンス、後者(つまり左足が利き足の人)をグーフィースタンスといいます。

 このグーフィースタンスって言葉をスノボ競技ではよく聞きますね。ディズニーキャラにもグーフィーという犬がいますから印象にも良く残ります。最初は何のこっちゃわからんかったけど(笑)、こういう意味なんですね。ボーダーにとっちゃ「きほんのき」なんでしょうけど。

 スタンスといえば、もうひとつ「スイッチスタンス」も良く出てきます。これは選手の本来のスタンスとは逆のスタンスを指します。レギュラースタンスの人なら、通常は左足前で滑走してますが、途中で180度ターンして右足を前にした状態がスイッチスタンスという事になります(グーフィーの場合はもちろんその逆です)。スイッチスタンスのことを「フェイキー」ともいいます。


○トリックの名前

 スノボといえば、空中に飛び出して華麗な技を見せるという印象が強いですよね。その技の事を「トリック」といいます。たくさんの技がありますが、これが独特な名前で呼ばれていますね。私も全部わかるわけじゃないですが、回転系のワザの名前を覚えておいたら、多少わかった気になれると思いますので(笑)、紹介しておきます。

 例えば、こんな名前で呼ばれます

      バックサイド・ダブルコーク・テンエイティ

 この名前は「BS」「ダブルコーク」「テンエイティ」3つの部分にわかれます。
 まず一番後ろの「テンエイティ」。これは数字で「1080」のことで、水平方向に回転する角度を表しています。1080度=360度×3ですから、要するに「三回転」ということですね。そんなら単純に「三回転」って言えよって思うこともありますが、それじゃあ「カッコ良くない」んでしょうね。

 このパターンを覚えれば、次の言葉もわかるでしょう。
    ナインハンドレッド=900=二回転半
    トウェロブシクスティ=1260=三回転半
    フォーティーンフォーティ=1440=四回転
    シックスティーントウェンティ=1620=四回転半
 という具合です。但し、大技以外の回転の場合は省略されることがあります。例えば、トウェロブシクスティ(三回転半)は前半分だけで「トウェロブ」と言われたりします。それでわかりますもんね。同様に二回転半は「ナイン」、一回転半は「ファイブ」、「テン」なら三回転という感じ。

 次に、「バックサイド」は回転の方向を示します。レギュラースタンスの人の場合は時計回り、グーフィースタンスの人の場合は反時計回りに回ることです。書くときは「BS」等と略されることもあります。
 これと反対方向に回る場合が「フロントサイド」です。

 残る「ダブルコーク」はその回転中に、同時に垂直方向に何回まわったかを示します。頭が何回下を向いたかを数えるとわかりやすいと思います。ダブルコークは2回、トリプルコークは3回ということになります。最近は4回ひねる「クワッドコーク」ができる選手も出てきました。

 *「コーク」の概念は厳密には上述とは違うと思います(たぶん、回転軸が斜めだとか、絶えず変化しているとかいうことかな?)。でも、五輪を見る上でわかりやすいように、とりあえず上述のような感じで覚えておけばいいかなって思っています。


 (次回に続く)





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