心にうつりゆくよしなし事

今ネットで旬なキーワードについて、そこはかとなく書きつけてみます。

韓国MERSの昨日の新規感染者がゼロになりました!

2015-06-20 10:42:03 | ニュースに想う
このところMERSが猛威を奮っている韓国ですが、
6月19日は遂に新規感染者も死亡者も1名もでなかったようですね。
ここ2日間も新規感染者はかなり少なくなってきているので、この状態があと数日続けば、やはり地域感染は起こらなかった、MERSの拡大が収束をしたと見ていいのかもしれません。そうなることを望みます。

まあ、韓国の保健当局は最初に3つの過ちをしたと私は思ってますが、最近はかなりの体力を割いて拡大防止に務めているようですからね。

但し、まだ重篤な患者が15名いるようですので、死亡者は増えるかもしれません。
また、感染者の中には救急車の運転手をしてた人等がいますし、チェジュ島旅行をした人や韓国版ミニ新幹線KTXに乗った人などもいますので、今後新たな感染者が増えないか、引き続き注視していくことも必要でしょう。


以下、6月20日朝の聯合ニュースの記事を翻訳しておきます。
-------------------------------------------------------------------------

「新規確診者が出なかったのは今月3日以降はじめて、致死率14.5%維持」


中東呼吸器症候群(MERS)の一次流行後、初めて(感染)確診者が1名も出なかった。

保健福祉部中央MERS管理対策本部は昨日MERS(感染)確診者が1名も増えず、
累積感染者は前日と同じく166名だと発表した。

新規に(感染)確診者が発生しなかった日は、ピョンテク聖母病院発の1次流行が小康局面を迎えた今月3日以降始めてだ。

最近、MERS新規(感染)確診者は今月17日8名発生して以降、18日3名、19日1名と減少してきたのに続き、この日は0名を記録し、サムスンソウル病院発の2次流行も終了段階に入ったと推定される。

(累積)死亡者も24名と増加せず、致死率14.5%を維持した。

退院者は6名増えて合計36名となり、現在106名が隔離センターで治療を受けている。

そのうちの15名は人工呼吸器や人口肺ECMOを装着し、状態が不安定だと伝えられている。

昨日に退院した患者は、サムスンソウル病院の外来患者で「救急室」の外で初めて感染した115番患者(77才女性)と、サムスンソウル病院の医療スタッフである60番患者(37才女性)を含む、52番(54·女)·99番(48)·105番(63), 113番(64)等6名。

彼らは抗生剤と抗ウイルス剤を投与、症状緩和療法等の治療を受けて症状が好転し、2回の遺伝子検査で全て陰性を示し、完治判定を受けた。

(感染)確診者の分類は、入院・外来患者が77名(46%)で最も多く、家族や知人などの訪問客が59名(36%)、医療スタッフ等病院従事者が30名(18%)といった構成だ。

(感染)確診者の性別は、男性と女性が6:4の比率となっている。

現在までの死亡者24名中、22名が高血圧や糖尿病等の基礎疾患があったり、60才以上の高齢層の高リスク群として保健当局は分類している。

韓国で3人目のMERS死亡者か?

2015-06-04 14:23:41 | ニュースに想う
MERSの感染者として、テジョン(大田)市の大学病院に隔離されていた
80歳の男性が昨日の午後8時46分に死亡したそうです。

直接の死因は多発性臓器不全ということで、まだMERSが原因と断定されていませんが、
もし断定されれば、韓国では3人めの死亡者ということになります。

この男性は5月9日から肺炎で入院してたところ、別のMERS患者と同一病室になったため
感染した模様です。

もっとも、今月2日の検査では、一旦陰性と判定されたようですが、
その後の再検査では陽性反応が出ていました。

この男性の家族も現在隔離中なので、お葬式も行えないとのこと。
何だか悲しい話ですね。



けさの段階で、感染者は35名、感染の疑いがある人が601名、隔離者は1600を超えたとのこと。
まだまだ数値が増えてますね。

今日の感染者の一人はソウル市内の病院の医師とのことで、
ソウルっ子は「ついにソウルにも来たか」と戦々恐々です。
ちなみにこの医師は3人目の3次感染者です。

また、別の一人は空軍の兵士ということで、見舞いにきた同僚を含め
100人くらいの他の兵士が隔離措置となったそうです。


感染者などの数値がとまるまでは予断を許しませんね。




ちなみに、MERSがこんなに韓国で広がった一因は、明らかに韓国の対応の杜撰さです。

中東から帰ってきた最初の患者が隔離を願い出たにもかかわらず、
病院側から断られ、それで2日間対応が遅れたことは、たぶんニュースでもやってますよね。
その間、その最初の患者は6人部屋に収納され、同室となった患者や見舞客にMERSが広がったわけです。

でも、甘々な対応はそれにとどまらないようです。

MERSの確定判定が出ると、隔離対応をとり始めるのですが、
当初、隔離対象としたのは、最初の患者と同室の患者、家族等、それと医療スタッフだけだった
そうです。

しかし、現実にはその病院のそれ以外の病室の患者からMERS感染者が続出しています。
感染者30名の時点のデータですが、感染者のうち24名、つまり5人に4人は
当局側がノーチェックだった人たちでした。

そして、これらの2次感染者は、MERSの確定判定までに合計14の医療機関を訪問しているそうですので、
それらの医療機関のスタッフや患者にもMERS感染者が広まる可能性があります。
実際、ソウルの医者などはそういうケースでしょう。

これちょっと怖いですね。

どこまで広まるのか、眼が離せません。



良いニュースとしては、MERSから回復しそうな患者が出てきたようです。
2番め、5番目、7番目の患者はもうほとんど寛解しているそうで、
今後の遺伝子検査の結果をまって退院もありうるとのことです。

一方、11番め、14番目、16番目の感染者は予断を許さない状態に陥っているとのことです。



(参考)韓国・聯合ニュース
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?oid=079&iid=1249279&sid1=102&aid=0002716513&mid=hot&cid=1018480&ptype=021&nh=20150604123024

http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=102&oid=001&aid=0007638150