心にうつりゆくよしなし事

今ネットで旬なキーワードについて、そこはかとなく書きつけてみます。

設楽悠太選手が東京マラソンで日本記録更新!

2018-02-25 12:00:36 | スポーツ

“痛みなく”“疲れなく”気持ちよく完走できるランニングLesson [ アシックスランニングクラブ ]



いやあ、冬季五輪が今日で終わって、メダル獲得の報に湧いた日本もそろそろ静まり返るかと思ったら、それにもまして大記録が打ち立てられました。

今日、開催された東京マラソンで、設楽悠太選手が2時間6分11秒2位に入り、日本記録を更新しました! いやあ、本当に凄かった!

ご本人が戦前に日本記録をめざすと言っておられて注目されてましたが、言動一致の結果を出すとは恐れ入りました。高岡寿成選手が2時間6分16秒という従来の日本記録を出したのが2002年10月のシカゴマラソンですから、なんと15年4ヶ月ぶりの記録更新です。

残り5キロくらいではトップ3は全てケニアの選手、エチオピア選手をはさんで日本人の先頭は5位の井上大仁選手、設楽選手は6位だったんですが、そこから設楽選手がスパート。1キロ3分くらいの高速ペースを守り、井上選手、さらには2、3位のケニア選手にまで追いつき、追い越し、ゴールイン。最後は日本記録まで塗り替えました。

ご本人にとっては(先頭にあえてつかずに)ペースを守った予定通りのレースだったのかな?でも、こちらにすれば、ケニア選手と競い合える日本人ランナーを久々に見て興奮しました。


で、実は今大会は設楽選手だけでなく、5位の井上選手も2時間6分台でフィニッシュ。これは日本人で歴代4位の記録です(設楽、高岡、藤田、そして井上)。また、他の日本人選手も2時間8分台がわんさか出たという、わけのわからない状況。

東京マラソンは今大会からコースが変わって高速化したとはいえ、今までの日本マラソン界の沈滞状況は何だったのかと思うくらいの記録ラッシュですね。

心配なのは、コース設定の間違い(笑)。あとで「実は、計測を間違えていて42.195キロありませんでした。」なんてことは絶対言わないで欲しい。そのくらい素晴らしい大会になりました。

次は日本人選手が2時間6分の壁を破るところが見たいなあ。最近は、設楽選手や今井選手、大迫選手など、箱根駅伝の元スターがマラソンでも良い記録を出すようになってきたので、期待が膨らみます。

<関連記事>日刊スポーツ電子版
 https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/201802240000296.html




スノーボード競技の用語 その2

2018-02-18 23:09:10 | スポーツ
○トリックでグラブを入れると点数アップ

前回、トリックの名前について触れましたが、トリックをする際に、ボードの一部を掴むと、「グラブ」といって加点されます。グラブは掴む手や場所によっていろんな名前がついており、協議の解説でもよく耳にすると思います。

 たいてい、スケボーと同じ名前ですので、スケボーやっている人にはおなじみかもしれませんね。

 まず、ノーズ(前側)の手で、トゥエッジ(ボードの前、つま先側)の両足間をグラブする場合を「ミュート・グラブ」といいます。これはある言語障害のあるスケートボーダー(クリス・ウェドル)が考案したためにこの名がつきました。

 一方、同じノーズ(前側)の手で、ヒールエッジ(ボードの後ろ、かかと側)の両足間をする場合を「メランコリー・グラブ」といいます。メランコリーって「憂鬱」という意味の英語ですが、憂鬱になるほど難しいというのは都市伝説でしょう(笑)。ちなみに、この名前は長ったらしいので、「メロン」と呼ばれることも多いです。

 次に、テール(後ろ)側の手のグラブに移りましょう。
 テール(後ろ)側の手で、トゥエッジ(ボードの前、つま先側)の両足間をグラブする場合を「インディ・グラブ」といい、逆に「ヒールエッジ(ボードの後ろ、かかと側)」の両足間をグラブする場合を「ステイルフィッシュ・グラブ」といいます。

 両足の間ではなく、ボードの前端をつかむ場合をノーズグラブといい、ボードの後端をつかむ場合をテールグラブというのは分かりやすいですよね。
 また、グラブのいずれか2箇所を同時につかむことを「ダブルグラブ」といいます。


○スロープスタイル

スノーボードというと、一番なじみがあるのはスキー場のスノーパークですよね。何だか人工物やちょっとしたジャンプ台が設置されていて、ボーダーがそこに飛び乗ったり、ジャンプしたりしています。

 あれと同じような感じの競技がスロープスタイルという競技です。
 ゲレンデ上部からスタートして、まず3箇所の人工物(ジブといいます)の上を通過し、その後3箇所のジャンプ台(キッカーといいます)で大技トリックを見せます。各々のトリックの評価点を合計して順位が決まる競技です。

 ジャンプ台(キッカー)でのトリックの名前は今まで説明してきたものが当てはまりますので、ここではジブでのトリック(ジブトリック)で使われる言葉について書いておきます。

 例えばこんな感じで解説されることが結構あります。

  270イン 180アウト
 
 これはジブに乗る時に270度回転(4分の3回転)して乗り、ジブから降りる時に
 180度回転して降りるという意味です。

 また、50-50(フィフティフィフティ)という言葉もよく聞きますが、これはジブの上を、ボードをジブと平行にしてまっすぐ滑り抜けることです。

 逆にボードをジブと垂直にして滑る場合はスライドといいますが、その場合、前足がジブの上に来る形が多く、これをノーズスライドといいます。この時、進行方向に背中を見せるのがフロントサイド・ノーズスライド(略してフロントノーズ)で、進行方向に腹側を見せるのがバックサイド・ノーズスライド(略してバックノーズ)と呼ばれるものです。

一方、スライドの際、後ろ足がジブの上に来る場合はテールスライドと呼びます。


◯キャブ(CAB)

 ジブでもキッカーでもキャブ(CAB)という言葉を聞くことがよくあると思います。これは「スイッチフロントサイド」と同じ意味です。つまり、スイッチスタンスでオープンサイド(視界が開けてる方向)に回るスピンのことです。レギュラーの人なら時計回り、グーフィーの人なら反時計回りになります。
 キャブという言い方は、このトリックの考案者であるキャバレリアルという人の名前に由来します。
 キャブの後に数字がつくことがありますが、その数値は回転角度を意味します。例えばCAB3は360度の回転(つまり一回転)、CAB5は540度(一回転半)、CAB9は900度(二回転半)という具合です。





スノーボード競技の言葉ってややこしいですね

2018-02-12 11:11:41 | スポーツ
私はスキーをする人で、スノーボードはできないんですが、冬季五輪ではスノボ競技も楽しく見ています。種目もどんどん増えていますね。前回のソチ五輪からスロープスタイルが始まり、今大会からはビッグエアも追加されました。これで、スノーボード種目は

 ハーフパイプ
 パラレル大回転
 クロス
 スロープスタイル
 ビッグエア

の5種目になり、目に触れる機会もさらに増えるでしょうね。

ただ、スノボをしない人間にとってはテレビを見てても専門用語が飛び交って、最初は何を言ってるのか、さっぱりわからないことが結構あります。

優しいアナウンサーが解説してくれることもありますし、自分でも少しネットで情報を集めたりして、少しはわかるようになりましたが、それをこの機会にちょっとまとめておきたいと思います。


○スノーボードのスタンス

 誰しも利き足があると思います。例えば、サッカーボールを蹴るときに使う足が利き足です。で、スノボではその利き足は、進行方向(斜面下)に向って後ろ側に置くそうです。
 人によって利き足が違うので、左足が前で右足が後ろの人と、右足が前で左足が後ろの人にわかれますが、前者(つまり右足が利き足の人)をレギュラースタンス、後者(つまり左足が利き足の人)をグーフィースタンスといいます。

 このグーフィースタンスって言葉をスノボ競技ではよく聞きますね。ディズニーキャラにもグーフィーという犬がいますから印象にも良く残ります。最初は何のこっちゃわからんかったけど(笑)、こういう意味なんですね。ボーダーにとっちゃ「きほんのき」なんでしょうけど。

 スタンスといえば、もうひとつ「スイッチスタンス」も良く出てきます。これは選手の本来のスタンスとは逆のスタンスを指します。レギュラースタンスの人なら、通常は左足前で滑走してますが、途中で180度ターンして右足を前にした状態がスイッチスタンスという事になります(グーフィーの場合はもちろんその逆です)。スイッチスタンスのことを「フェイキー」ともいいます。


○トリックの名前

 スノボといえば、空中に飛び出して華麗な技を見せるという印象が強いですよね。その技の事を「トリック」といいます。たくさんの技がありますが、これが独特な名前で呼ばれていますね。私も全部わかるわけじゃないですが、回転系のワザの名前を覚えておいたら、多少わかった気になれると思いますので(笑)、紹介しておきます。

 例えば、こんな名前で呼ばれます

      バックサイド・ダブルコーク・テンエイティ

 この名前は「BS」「ダブルコーク」「テンエイティ」3つの部分にわかれます。
 まず一番後ろの「テンエイティ」。これは数字で「1080」のことで、水平方向に回転する角度を表しています。1080度=360度×3ですから、要するに「三回転」ということですね。そんなら単純に「三回転」って言えよって思うこともありますが、それじゃあ「カッコ良くない」んでしょうね。

 このパターンを覚えれば、次の言葉もわかるでしょう。
    ナインハンドレッド=900=二回転半
    トウェロブシクスティ=1260=三回転半
    フォーティーンフォーティ=1440=四回転
    シックスティーントウェンティ=1620=四回転半
 という具合です。但し、大技以外の回転の場合は省略されることがあります。例えば、トウェロブシクスティ(三回転半)は前半分だけで「トウェロブ」と言われたりします。それでわかりますもんね。同様に二回転半は「ナイン」、一回転半は「ファイブ」、「テン」なら三回転という感じ。

 次に、「バックサイド」は回転の方向を示します。レギュラースタンスの人の場合は時計回り、グーフィースタンスの人の場合は反時計回りに回ることです。書くときは「BS」等と略されることもあります。
 これと反対方向に回る場合が「フロントサイド」です。

 残る「ダブルコーク」はその回転中に、同時に垂直方向に何回まわったかを示します。頭が何回下を向いたかを数えるとわかりやすいと思います。ダブルコークは2回、トリプルコークは3回ということになります。最近は4回ひねる「クワッドコーク」ができる選手も出てきました。

 *「コーク」の概念は厳密には上述とは違うと思います(たぶん、回転軸が斜めだとか、絶えず変化しているとかいうことかな?)。でも、五輪を見る上でわかりやすいように、とりあえず上述のような感じで覚えておけばいいかなって思っています。


 (次回に続く)




いよいよ平昌五輪が始まりましたね。

2018-02-10 12:01:31 | スポーツ
昨夜、開会式が行われていよいよ平昌五輪が始まりましたね。

開会式会場が屋根も壁もないということで寒さが心配されていましたが、どうにか恙なく開催されました。内容的にも可もなく不可もなくといったところか。
(ソチ五輪と比較するのは、さすがに投資金額が違うので酷だと思う)

さて、開会式のMVPは、やはりこの人でしょう。



あの寒さの中、漢ですねえ。この人の出場される試合も見たくなりました。


あと、開会式場外で日本人の注目を集めているのがこちら。



いったいこれは何なんだと記者が訪ねて、みんな口々に「モルゲッソヨ」(韓国語で「知らない」という意味の言葉)と答えるので、日本人の間では「モルゲッソヨ」という名前で呼ばれています。平昌五輪の非公式マスコットに勝手に認定されています(笑)。

でもこれ、実はキム・ジヒョンという彫刻家の方が作った「弾丸男」という作品だそうです。でも、日本人はみんなモルゲッソヨって呼び続けるんだろうなあ。


さて、競技自体は開会式以前から少しずつ始まっていて、今のところ男子ジャンプやフィギュア団体、男子モーグルなど、日本人選手は無難な滑り出しをしていますね。

今日10日(土)は日中にスノーボードのスロープスタイル、夜には男子ジャンプの決勝や、小平選手のスピードスケートの試合などがあり、注目ですね。