NHKの朝ドラ「マッサン」が話題で視聴率も高いなか、タイムリーな話題が飛び込んできましたね。
『英国の著名なガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル」の2015年版が4日までに、
サントリーの「山崎シェリーカスク2013」を世界最高のウイスキーに選出した。
日本産ウイスキーがトップを獲得するのは、ガイド本創刊以来、初めて。
国産ウイスキー造りを描き、人気を呼ぶNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」にもゆかりのある
ウイスキーが、世界一となった。』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141104-00000226-sph-soci
「ワールド・ウイスキー・バイブル」(WWB)というのはジム・マーレイという人が世界中のウイスキーを飲み比べて感想を書き綴り、しかも毎年ランキングを発表している冊子で、業界の人々のほとんどが購入するようなものです。レストランでいえばミシュランみたいなものですね。そんなWWBでサントリーの「山崎シェリーカスク2013」という製品が日本のウイスキーとしては初めて1位になったそうです。
ウイスキーの世界では、WWBとは別に、ウイスキー・マガジン社主催の「ワールド・ウイスキー・アワード」(WWA)という権威ある賞があります。こちらは複数の専門家がラベルをふせた試飲をした結果で、各種ランキングをつけるものですが、このWWAでは日本のウイスキーは既にスコットランドウイスキーと並び称されるほど高く評価されており、毎年のように「ワールド・ベスト・シングルモルト・ウイスキー」だの「ワールド・ベスト・ピュアモルト・ウイスキー」だの「ワールド・ベスト・ブレンディッド・モルト・ウイスキー」だのを受賞しています。サントリーとニッカはもとより、昨年にはマルス・ウイスキーも賞を取ってます。
(参考)日本のウイスキーのWWA受賞暦
http://matome.naver.jp/odai/2137217042688760501
しかし、WWBを書いているジム・マーレイ氏はイギリス人ということもあってか、今までズッとスコッチウイスキーが1位を占めていました。
だけど、そんなWWBでも今年は遂に日本のウイスキーが1位に!しかもなんと、100点満点中の97.5点と信じられないくらい高い点数でです。
さらにいうと、ことしは上位3位いないにスコッチウイスキーが一つも入りませんでした(2,3位はアメリカのウイスキー)。
なので、スコッチウイスキーのメーカーにとってはかなりショッキングだったようです。
残念ながら、今年のWWB(バイブル)で世界一になった「山崎シェリーカスク2013」は、欧州限定品で既に完売だそうですので、まず手に入らないと思います。仮に入ったとしても値段が高いので私はパスです(ちなみに2009~2012の販売分は日本で販売されてたそうなのであるかもしれません)。
しょうがないので、私はWWA(アワード)の方で2012年と今年(2014年)の2度にわたり、「ワールド・ベスト・ブレンデッド・モルト・ウィスキー」に輝いた、ニッカの「竹鶴」17年を買って飲んでます。
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「竹鶴」というのはマッサンの苗字なんですよね。朝ドラでは苗字変えてますけど(エリーも本当はリタなんですよね)。
ご存知のとおり、マッサンこと竹鶴正孝さんは、サントリー(当時は鴨居商店もとい鳥居商店)の山崎蒸留所の初代所長としてサントリー・ウイスキーを立ち上げ、その後独立してニッカを作った人です。
つまり、日本の二大ウイスキーであるサントリーとニッカはマッサンが作ったようなもの。
そんなサントリーとニッカのウイスキーが、今や世界を席巻していることを、マッサンは今頃あの世でとても喜んでいるでしょうね。ウイスキーを飲みながら......
マッサンとリタ(劇中ではエリー)を主人公にした朝ドラの影響で、ニッカの竹鶴のヴィンテージ(熟成期間の表示のあるもの)は品薄のようですね。
ネットならまだ少しは流通していますが、「売り切れ」表示のモールもふえてます。
17年もので送料コミで5000円前後くらいからですが、サントリーのウイスキーと比べれば安いし、味は抜群なので、凄くコスパがいいですよ。
ぶっちゃけ、シングルモルト(一つの蒸留所のウイスキーのみを詰めたもの)の「余市」とか「宮城峡」よりも、ブレンデッドモルト(複数の蒸留所のウイスキーを混合したもの。ニッカの場合は余市と宮城峡。比率等、ブレンダーの力量がとわれる)の「竹鶴」の方が初心者には飲みやすいと思います。
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