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静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

刺し継ぎ実習 枝縄づくり

2018年06月27日 11時37分50秒 | 実習

水泳訓練にダイビングなど、次々にいろいろな実習をしています。
が!本来の実習のやっていますよ。

刺し継ぎ実習の進捗(しんちょく)状況です。
一部の生徒がゴールに来ています。
(また、次の刺し継ぎメニューが始まりますけどね)

ここで、応用編。
まだ途中の生徒でもできる技術を使って、マグロはえ縄で使う枝縄を作ってみます。
これが先生のお手本。


本物の枝縄はロープ部分がもっと長くて、さらにナイロン糸で釣針がつけられています。

そして、今回は新品のロープを使いました。
新品はやわらかくて刺しやすい!と思ったらおおまちがい。
やわらかいのは確かですが、そのせいでロープの捩(よじ)りがどんどんほどけてきます。

30分ほどの制限時間内にできた生徒はちょっとだけ。
すでにやった内容を忘れていて、ときどきお手本を見に行ったりで簡単にできません。


しばらく使わないと忘れてしまうのが手作業です。
学園では繰り返しやることで、身に付けていきます。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
7月の見学会は28日と29日です。
詳しくはホームページをご覧ください。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
つぶやきは、昨日の続きです。
各地の高校訪問で、いろいろな話を聞きます。
特に工業高校ですが、求人がめちゃめちゃ多い!
生徒数の5倍は当たり前!って感じです。
こうなったのは4年前から。
思えば、学園の受験者がピークの時です。
どの高校に行っても、先生は生徒の就職斡旋(しゅうしょくあっせん)に困っていません。

見方を変えると、4年前までは、求人が少なくて、就職が大変でした。
学園は今も昔も就職率100%です。
就職が大変な時は、学園の就職率100%は大きな魅力(みりょく)です。
今は、工業高校でなくても「えり好み」しなければ、就職先は見つかるはずです。

学園とっては、いや生徒募集をする私はピンチです。
私が園長になった3年前から、見学者が学園を受験することが急に減少しました。
この理由が求人状況が良くなったことだと気づくのに時間がかかりました!
バカですね。私も。

受験する人が減ったのは残念ですが、悪いことばかりではありません。
この仕事がたくさんある時に、「あえて漁師を選ぶ」生徒が来るようになりました。
漁師にでもなるか、漁師にしかなれない...
と言った「でもしか漁師」じゃないんです。
本来、漁師は自然の海と魚を相手に、力も知恵も使う高度な仕事です。
しかたなく漁師を選んでも、続けていける仕事ではありません。

最近の生徒は、自分の意志で漁師をめざす人が増えました。
うれしいですね。
その気持ちを卒業まで忘れず、がんばろう!