今年卒業した初代?軍曹が戦場から帰還!
すいません、戦場じゃなくて漁場から焼津に帰港し、学園に顔を出してくれました。
彼が就職したのは「海まき」の福一丸です。
海まきは遠洋漁場でカツオを捕る大型のまき網漁船です。
だいぶ精悍になりました!
学園から海まきへの就職者は少ないので、操業や船の様子を聞き取りました。
学園は卒業生から常に情報を集めています。
それを、今後の生徒育成、進路指導に活かしていきます。
まあ、単純に卒業生が来てくれるのはうれしいですけどね。
せっかくなので、生徒に海まきや福一丸の話をしてくれました。
卒業したばかりの人から苦労を聞くのも貴重です。
陸上自衛隊に8年勤務、人当たりも良い彼。それでも仕事は大変のようです。
腕が太すぎて、終盤の腕章が腕を通らなかったのは、軍曹伝説です。
今は、貴重な機関員として会社の期待も大きいです。
早く一人前に育って欲しいですね。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
見学説明会の日程はホームページをご覧ください。
6月は23日、24日に開催です。
園長のつぶやき
軍曹をもってしても、最初の航海では弱音を吐いていたようです。
弱音を言った相手は48期の同期生です。
ここで皆さんに知って欲しいことがあります。
まず、彼が海まきに就職できた理由。
福一漁業さんへの就職は、しばらくなかったんですよ。
理由の一つが、彼が機関専攻だったこと。
そして四級に合格していたこと。
給料の高い海まきでも、機関員は危機的状況と言えるほど不足しています。
機関員は就職では、圧倒的に有利です。
47期で海まきに就職した卒業生も機関専攻でした。
そして軍曹は48期で年齢が一番上です。同期生は全員が年下。
それでも、苦しい時に気持ちを分け合うことができるのが同期です。
この体格、加えて陸上自衛隊で鍛えた体力がある彼でも、弱音を吐くのが漁業の現場です。
ちょっとやそっと、体力に自慢があるからと言って、未経験の人が簡単に通用するほど漁船は甘くありません。
人手不足ですから、簡単に就職できる場合もありますが、簡単に辞めるハメになります。
学園での経験と、同期生の支えがあって軍曹も戦場のように過酷(かこく)な漁場に出漁できます。