静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

漁業の現場を紹介 「卒業生は今・・・」

2012年08月31日 09時22分15秒 | 卒業生の活躍
学園ホームページに「卒業生は今・・・」のコーナーを開設しています。
今回、紹介するW君は22年度に卒業して浜名湖の船びき網漁船に就職しました。
8月27日(月)、自分で獲ったタチを手土産に学園に来てくれました。

ここでは、彼から聞いた本当にオイシイ話を紹介します。

 Q:漁師になってよかったことは?

  ・たい網の時、大漁で海面がピンク色に輝いた時は、とても興奮した。
  (海には一瞬の輝きがあるんだね!)

  ・昼飯や夕食のおかずに苦労しない。
   船上で獲れた生シラスや刺身に食べたり、持ち帰り自炊している。
  (美味しい魚を自給自足できて、いいな!)

  ・今年の夏には、シラスが大漁でとてもたくさんの給料をもらった。
  (にこにこ笑顔で、いくらもらったか教えてくれません!)


 漁師って、素晴らしい仕事だと思いませんか?

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南海トラフ巨大地震の被害想定と学園の対応

2012年08月30日 09時44分47秒 | 防災対策
南海トラフ巨大地震による被害想定が、内閣府から8月29日に発表されました。
学園のある焼津市の最大津波高は11m(平均6m)、数分で到達するとされています。
もし、巨大津波が発生した時は、生徒達や職員の命をどのように守るか、具体的に考えておくことは大切なことです。

幸い、この学園の建物は、平成6~7年度に建設された比較的新しい建物です。
教育棟は3階建、宿泊棟は4階建、いずれも鉄筋コンクリート造で、耐震性は高くなっています。
このため、宿泊棟が焼津市の避難ビルに指定されており、地震発生時には、周辺の住民の皆さんも避難してきます。

学園は全寮制であり、海上での実習や見学、自由時間以外は、基本的に学園内で過ごすことになります。
夜間は、生徒達は宿泊棟にいて、ほぼ安全と考えて思います。
昼間でも教育棟や実習棟にいることが多く、地震が発生したら一刻も早く宿泊棟まで避難することが命を守ることになります。

この学園は、この地域で一番安全な施設と考えてよいと思いますが、命を救うのは的確な判断にあると思います。

 巨大地震が発生したら、直ちに宿泊棟の4階に逃げること!

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人を育てるコスト(≒努力)

2012年08月29日 09時03分55秒 | 所感
平成23年度版「子ども・子育て白書」によれば、東京都の出生率が全国で最も低く、1.12とのことです。
一方、東京都は日本の首都であり、一人当たりの県民所得は454万円で最も高くなっています。
所得が多いのに子供がいない、少子化はさらに進む、この矛盾はどこにあるのでしょうか?

一方、産業界では、パートや派遣社員が大勢となり、人を安く使うことが常態化しています。
水産関係でも、大型漁船の日本人は少なく、インドネシア人やキリバス人などの外国人の混乗が一般化しています。
現在の厳しい社会経済の環境を考えれば、やむを得ないと考えてよいのでしょうか?

人を育てるコスト(≒努力)を惜しんだとき、産業構造を維持することはできず、そのツケは必ず将来に回ってきます。
学園は、そうならないように有為な漁業後継者を育てていきます。

 私達は、将来の主役となる若者たちを応援します!

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2学期始業式 訓示 「初心を忘れるべからず」

2012年08月28日 09時30分04秒 | 訓示
生徒達は、社会に出る最後の夏休みで、それぞれの思いで過ごしたことと思います。
10名全員、元気に始業式に臨むことができました。

学園生活の中でも、2学期の4か月間をもっとも重要な時期と位置付けています。
10月には海技士資格試験(筆記)があり、11月には焼津水産高校の実習船「やいづ」による乗船実習があります。
また、例年12月頃までには就職先がほぼ決まってしまうからです。

始業式の訓示として、生徒達には世阿弥の有名な言葉「初心をわすれるべからず」を贈りました。
この言葉は、一般的には「初心、忘れるべからす」と省略され「最初に思い立った決心」と解されています。

しかし、「風姿花伝」の原文では、「ただ、かへすがへす、初心を忘れるべからず」となっています。
未熟だった若いころに学んだ芸は、年を重ねるにつれて忘れてしまう、年をとっても華のある芸をする者はすくない。
そうならないように、繰り返し繰り返し、初心にもどって精進しなければいけないことを説いています。

学園を卒業して一人前になるだろう25歳くらいまでに学ぶ大切なことが初心であり、その初心を自分のものにして忘れないように話しました。

 ただ、かへすがへす、初心をわすれるべからず(世阿弥)

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夏休みが終了して生徒帰園 2学期スタート

2012年08月27日 10時39分14秒 | 学園行事
今日、8月27日(月)は、長い夏休みが終わって生徒達が学園に帰って来る日です。
家族や友達と楽しい時間を過ごしたり、有意義な体験をした生徒はリフレッシュして、また変わりない学園生活を始めることができます。
しかし、夏休み中に自分の本分を忘れてしまった生徒には、ちょっとつらいスタートとなります。

学園では、帰園時間を必ず守ることを重要な生活指導の項目としています。
漁業の現場では、船の集合時間に遅れることはあってはならないことです。
船員法でも「船長の指定する時までに船舶に乗り込む」(第21条)と定められています。

生徒には、学園を動かない陸上の「練習船」と思って過ごすように指導しています。
生徒10名全員、無事に帰園して、2学期をスタートできることを期待しています。

 一番、大切な2学期を気持ちよくスタートしよう!
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