来週は実習船「わかたか」で刺し網実習を予定しています。
そこで、事前に刺し網を収納する練習を行いました。
始めに先生が刺し網の構造を説明。
その後、3グループに分かれて、網をカゴから引き出します。
そして2人で箱に収納していきます。
たったこれだけです。
それでも、いきなり船の上でやったら上手に行かないから練習するんです。
来週は刺し網ができるように天候が荒れなければ良いんですけど。
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ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
園長のつぶやき
学園は漁師の育成校です。
漁業者が減り、漁業現場は危機的な状況です。
学園の使命は若い漁業後継者の育成です。
でも、単純に漁師の人数を増やすことを考えているのはありません。
私が考えているのは、次の人数です。
受験生と入学者
卒業生
海技士試験の合格者
機関専攻の生徒
マグロ漁船への就職
この全部を説明すると長くなるので、最後の「マグロ漁船への就職」だけ書きたいと思います。
学園に近い焼津漁協。
水揚げ量トップはカツオですが、金額ベースだとマグロがトップです。
漁協の職員も「うちはマグロの漁協」と言っているくらいです。
組合長もマグロ漁船の船主です。
みなさん、ご存じのように遠洋マグロと言えば給料の多い漁業の筆頭でした。
しかし、マグロの資源減少もあって、今はかつてほどの収入はもらえません。
一方で半年から一年以上になる航海期間は昔と変わりません。
そんなことが、遠洋でも特にマグロ漁師が減っています。
カツオの一本釣りのような華やかさがないのもマイナス要因です。
でも、私はマグロ漁師は魅力がたくさんあると思っています。
例えば冬の味覚である寒ブリ。
10キロを越えれば大物です。
それが、マグロの大物と言えば300キロオーバーです。
自分よりも大きいんですよ!
漁師が狙う魚としては最大です。
マグロ漁師、それはキングof漁師です。
ましてや、日本人が一番好きな魚がマグロです。
それを自分の手で捕った喜びは、他の魚の比ではありません。
漁をするのはミナミマグロの場合、南極に近い海で超過酷です。
寒いし、冷たいし、風は強くて、10mを越える波がある・・・なかでの作業です。
これを「辛いだけ」と思うか「辛そうけど、かっこいい」と思うのか?
世界一高い山エベレストへの登頂だって、「過酷だけど、だからすごい」と思う人は多いはずです。
それがマグロ漁という仕事です。
漁も大変ですが、荒れた海での操船(航海士)やエンジン管理(機関士)だって命がけです。
現在は人気のないマグロ漁だからこそ、就職すれば大事にされるし、役職への昇進も早い。
つまり穴場。
他にも魅力はあるんですけど、長くなるので省略。
大間のマグロのように、近海で捕るのはごく一部。
ほとんどのマグロは遠洋で捕ってきます。
学園で一流のマグロ漁師を目指してみませんか?