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静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

御前崎地区の視察

2025年05月20日 15時12分04秒 | 研修・見学
5月14日

御前崎地区にある漁業関係施設などを視察してきました

・ 南駿河湾漁協
南駿河湾漁協は、御前崎魚市場を開設、運営しています
この市場には、近海カツオ、キンメダイ、シラス、サワラなどが水揚げされています
写真がありませんが、視察当日にはカツオの水揚があり、市場での競りの様子などを見学しました
市場業務が落ち着いた後に、漁協職員の池田さんから南駿河湾漁協についての講義を受けました
漁業者組織である漁協について、生徒諸君は興味深く聞いていました。
漁協は、産地魚市場を開設、運営以外にも、漁業活動に必要な氷や油などの販売、共同漁業権の管理をしています
一言で表すと、漁業者が漁業に専念できるようにサポートしている組織となります。

さらに、カツオ漁船の機関長を務めていた川口さんから、近海カツオ漁業について詳しいお話をしていただきました
漁業者の皆様のお話は、生徒諸君にとって参考になる貴重な内容でした

・ 温水利用研究センター
卵から稚魚まで魚介類を育てた後に、海に放流して自然界で漁獲サイズまで育ってから漁業資源として利用する
これを栽培漁業と呼んでいます
例えば、静岡県沿岸周辺に生息するマダイでは、栽培漁業により自然界での生物量が回復しました
獲るだけでなく、海に生息する量を人の手で増やすことをしています
温水利用研究センターは、魚介類の親を飼育し、卵を産ませて稚魚まで育てることを仕事しています
佐竹所長から、栽培漁業についての講義を受けました

生まれたばかりの魚に与える餌です
センターの職員が餌も育てています
普段は見ることのできないものです
最後に、御前崎の特産品として知られるクエの養殖状況をみせていただきました
高級魚であるクエの生きている姿は、なかなか見ることができません
生徒諸君は、水槽に噛り付いて覗いていました

漁協、市場でのセリ、カツオ船、栽培漁業と、1日で多くの事を見てきました
どれも重要な事ですが、生徒諸君は何が一番面白かったでしょうか?
感想文で教えてくださいね

池田さん、川口さん、佐竹さん、貴重なお話をありがとうございました。

先端技術を導入した定置漁業を視察しました

2025年05月08日 16時52分00秒 | 研修・見学
4月25日

スマート水産業の現場への実装例として、スマート水産業について連携協定を結んでいる網代漁業(株)の定置網におけるユビキタス魚探の活用を視察してきました

定置網に設置された魚探を見学した後で、網代漁業(株)の林さんから模型を利用して定置網の構造や魚探の設置効果などの詳しい講義を受けました


ユビキタス魚探があることで、網に入った魚の量を予め推測でき、それに合わせた氷を準備して出漁できる
これにより、魚を鮮度良く水揚でき、値段も高くなり、漁業経営に良い効果があることを習いました
林さんからユビキタス魚探で、定置の魚探映像を見せていただきました。
GW明けからは、タブレットを使い学園内で様子を観察するようにします。
こちらも楽しみですね。

基本的な定置漁業の操業についても、詳しい説明を受けました
盛りだくさんの内容でした
生徒諸君は楽しく学んでいたようです。


焼津・小川地区の視察

2025年04月16日 09時54分12秒 | 研修・見学
4月10日

地元の港を視察しました

本学園の実習船「わかたか」を陸から見学しました
引き縄、刺網、手釣りなど、実際の漁業に近い形態の実習に本船を使っています

水産・海洋技術研究所所属の調査船駿河丸を陸から見学しました
多くの研究機器を搭載した最先端の調査船です
主に駿河湾をフィールドに活躍しています

小川漁港ではサバ漁船が漁獲したサバの水揚を見学しました
40cm程度の太った良いサバでした
生徒諸君のために、傷がついて商品とならないものを頂きました
生徒諸君の晩御飯は美味しい新鮮なサバです
船主様ありがとうございました

大中型まき網漁船も見学しました
船を止めておく舫の説明を熱心に聞いています
左側が陸側、右側が船側で、ロープの扱いに違いがあることが見て取れます

最後にOBが働いているカツオ漁船を見学しました
OBからカツオ漁業や漁船について説明を受けました
船首で説明を聞いています
乗船して見学できて楽しかったようです

その他に海外でまき網操業をしている漁船などを見学してきました

外観の違いなどがわかったと思います。
漁船、カッコ良かったですね

西部地区施設見学

2024年11月15日 10時00分03秒 | 研修・見学
11月11日

第55期生にとって、最後の施設見学です。
見学先は、水産・海洋技術研究所浜名湖分場とヤマハ発動機(株)コミュニケーションプラザです。

〇 水産・海洋技術研究所浜名湖分場
浜名湖分場では、浜名湖や遠州灘の漁業や養殖業についての研究や研究成果などを漁業者に普及する役割を持っています。
浜名湖での漁業は、アサリを採る採貝、魚や甲殻類を獲る小型定置(かくだて網)や刺網、シラスウナギの採捕などがあります。
また、カキやノリの養殖業があります。
遠州灘の漁業は、シラス(いわし類)船びき網、カツオやトラフグなどを狙った釣りなどがあります。

講義では、浜名湖の環境や漁業についての紹介がありました。

少し横道にそれて養殖産物の紹介です。
浜名湖産のカキは、加熱しても身の縮みが少なくプリっとした食感で、アジが濃厚なのが特徴です。
養殖されているノリの大部分はアオノリです。
生食用の他、クロノリと混ぜて板状にして販売されています。
浜名地区の方にとっては、お正月にこの混ぜ海苔が無くてはならない品となっています。
味はクロノリ、香りはアオノリと、2種類のノリの良い所を合わせたものです。
新物は、12月中旬頃から市場に出回ります。
浜名湖産のカキとノリ、見かけることがありましたらご賞味ください。



浜名湖分場には、浜名湖体験学習施設ウォットが併設されています。
ウォットは、規模の小さな水族館ですが、浜名湖の魚や生き物をみたり、さわったりができる施設です。
工夫を凝らした展示がされていて、見る者を楽しませてくれます。
浜名湖周辺を訪れた際には、是非見学してください。
詳細は「ウォット」で検索してください。

〇 ヤマハ発動機(株)コミュニケーションプラザ
2ストロークエンジンの分解組立をしました。
先生の講義のあと、実際に分解していきます。
先生の補助を受けながら、分解、組み立てをしていきます。
機関の生徒は、普段扱っている大型エンジンとのサイズ差を感じながら楽しく作業をしていました。
航海に生徒は、慣れない手つきながら作業を進めていました。


最後に、バイクに乗せて(動かしません)いただきました。
息抜きの時間も楽しそうですね。


今回の見学は、多くの生徒が、これまでで一番面白かったとの感想を持ちました。
水産・海洋技術研究所浜名湖分場の鈴木さん、ヤマハ発動機(株)コミュニケーションプラザの皆様、見学や実習の対応ありがとうございました。

ミクロネシアの研修生

2024年10月10日 15時52分45秒 | 研修・見学
10月7日

ミクロネシアから当学園に漁業技術を学びに2名の研修生が来ました。
10月25日までの予定で、ロープワークなどを学びます。

最初にハネ、バケ作りをしています。

先生の手本を真剣に見て覚えています。
作業をはやく覚えて、ロープワークなどの新しいことに進んでくださいね。

また、体育やクラブ活動を生徒諸君と一緒に行っています。
生徒諸君は、慣れない英語でコミュニケーションを取ろうとしています。
同世代の若者同士で楽しくすごしています。
外国の方と接する機会ですので、積極的にアプローチしてくださいね。