静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

現物で学ぶ授業

2018年06月28日 09時00分00秒 | 授業・講演

機関の授業です。
ちょっと前にも、道具の名前を覚える様子をご紹介しました。
同様な授業がありました。
今回も3グループに分かれます。
工具の説明を聞いたり、


機関の補機類の働きを現物で確認したり、


ポンプの構造を確認したりを行いました。学園では現物を使って行う授業に力を入れています。
教科書だけの勉強より身に付くし、絶対楽しい!

この日は見学者があって、授業を見ていただきました。
現役の高校三年生でしたが、ちゃんと高校に許可を取ってくれたそうです。
平日の見学は実際の授業を見ることができるのは、とても参考になりますよ。
昼食も生徒と一緒に食べてもらいました。
これも、学園の雰囲気がよく分かるのおすすめです。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。

電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
7月の見学会は28日と29日です。
詳しくはホームページをご覧ください。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
今回、見学に来られた方は進学校に在籍しているそうです。
このため、付き添いで来られて保護者の方は大学進学のことも迷ったとのこと。
具体的には私のように水産学部から県の職員・・・と言う道筋です。
これまでは「高校進学か、学園か?」でしたが、
最近は「大学進学か、学園か、直接漁師か?」と迷う方が増えました。

私が就職したのは30年以上前ですが、当時は就職氷河期。
水産学部で求人があるのは食品系だけで、私のような生物系の講座はぜんぜん仕事がありません。
だから、私を含めて同級生は県の職員をめざす人が多かったんです。
でも各県の水産職員も、年に一人、二人くらいの採用ですから狭き門ですから簡単ではないです。
(これは現在でも同じ)
水産学部を出て、水産関係の仕事に就くのはすごく厳しかったんですよ。
当時、急激に求人が増えたソフトウエア関連会社は、どの学部からも採用していたので
その方面に進む人もたくさんいました。

今は求人がたくさんあります。
でも、大学に行けば就職は早くても4年後です。
就職環境は一変している可能性もあります。

一方で、漁師に求められるのは実力と資格。
大学に行くより、早く現場で仕事を覚えた方が有利です。
大卒だからと言う優遇もありません。
さて、どうしましょう?

私の考えは皆さんと違うかも知れません。
でも、こう思います。
学園に来るのも、高校進学も、大学進学も判断基準は同じです。
今後の人生にとって、有意義な経験ができるかです。
だって、大切な自分の何年かの人生を費(つい)やすんですよ!
どこに進学しようが、努力せずにボーっと過ごすなら意味がありません。
「高卒」「大卒」の看板は、これからどんどん価値を失っていきます。
判断されるのは看板ではなく、実力です。

そして、なにより自分が何をしたいのか?
求人がたくさんある状況だからこそ、自分がめざすものをハッキリさせることが大事ではないでしょうか。

コメント
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