静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

乗船実習の裏話4

2017年12月28日 09時53分30秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

学園のYouTubeチャンネルに乗船実習で撮影した新作をアップしました。
乗船実習の記録3_大カツオ一本釣り
https://www.youtube.com/watch?v=3WBoUJeNj3U

乗船実習の記録2_双眼鏡で魚群探索
https://www.youtube.com/watch?v=dSXawVMtDUE

乗船実習の記録1 餌イワシの積込み(バケツリレー)
https://www.youtube.com/watch?v=_3yU_2mHGn4


さて、今年最後のブログになりました。

生徒は冬休み期間中。
詳しくお伝えできなかった乗船実習の様子を、引率した職員が撮り貯めた写真を使って紹介しています。

鹿児島市内見学を終え、実習船やいづは出航。


ひとまず湾奥に進み、餌となる生きたイワシを積み込みます。
積み込みの様子はYouTubeも見てくださいね。


餌を積んだらマリアナ海域をめざします。
鹿児島湾を出るときには「薩摩富士」とも呼ばれる開聞岳が見送ってくれます。

移動中にカツオを釣る準備をしていきます。
生徒が自作した疑似餌(バケ)を取り付けたり、ヘルメットに顔を守る金網をつけたり。


退船訓練も行いました。


さらに鹿児島に上陸した影響が、船のゆれに慣れた体がリセットされてしまいました。
船酔いだけを考えると、ずっと船に乗りっぱなしが良いんですけどね。

続きは来年、1月4日です。
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。
みなさん、良いお年をお迎えください!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。いつでも見学OK!ご希望の日をご相談ください。

 園長のつぶやき
今年最後のブログなりました。
48期生定員割れ!と言う、私にとっては波乱のスタートになった年でした。
入学後も脱落した生徒が数名。
それでも、残った生徒は入学時よりはるかに成長してくれたと思っています。

先日、私の母校である高校(私学の中高一貫校)から生徒募集の案内が来ました。
私は、その学校の第5期生。
1学年は144人でした。
1クラス48人だったので、学園がいかに贅沢な環境か分かります。
でも、現在の募集は120人。しかも、今年の卒業生は65人。

今の私学は、ほとんどが定員割れで経営が大変な状況です。
生徒にとって魅力ある学校にするには、大学進学で有利なこと、あるいは際だった特色が必要です。
私の母校も、その特色が出せずに苦労している様子。
最近はテレビコマーシャルまで流しています。
ただ我々のような学校と違い、知名度を上げたところで特色がなければ、あえて私学を選ぶでしょうか?

その点、学園は恵まれています。
学園も10年前に定員を現在の20人に削減しました。
それでも、定員割れが続いていましたが前園長のときに2年続けて定員を満たしました。
テレビで取り上げられたと言う幸運もあったのですが、やはり学園が唯一無二の学校だからだと思います。
漁師になる。それも技術的にハイレベルの大型漁船で、幹部をめざす。
こんな学校は他にありません。水産高校とも違い、実学(実際に役立つ)だけを学ぶところです。30歳までの方はどなたでも歓迎。お待ちしています。

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乗船実習の裏話3

2017年12月27日 09時54分11秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

学園のYouTubeチャンネルに乗船実習で撮影した新作をアップしました。
乗船実習の記録3_大カツオ一本釣り
https://www.youtube.com/watch?v=3WBoUJeNj3U

乗船実習の記録2_双眼鏡で魚群探索
https://www.youtube.com/watch?v=dSXawVMtDUE

乗船実習の記録1 餌イワシの積込み(バケツリレー)
https://www.youtube.com/watch?v=_3yU_2mHGn4

カツオ一本釣りは、入れ食い!って感じではないですが、引率職員ががんばってローアングル撮影しました。
他とはちょっと違う一本釣りの様子を見ることができますよ!

さて、生徒は冬休み期間中。
詳しくお伝えできなかった乗船実習の様子を、引率した職員が撮り貯めた写真を使って紹介しています。

豊後水道を通過し、実習船やいづは鹿児島港に到着。


市内観光に出かけました。
維新ふるさと館で歴史の勉強。


城山展望台で市内を一望。

旧島津藩主の仙巌園を見学です。


加えて、引率職員が天文館むじゃきの「白熊」や鹿児島ラーメンと生徒にごちそうしたそうです。

専攻科生はなんども来ている鹿児島ですが、学園生の多くは初めての地。
たくさん思い出ができたと思います。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。ご希望の日をご相談ください。

 園長のつぶやき
昨日は、今年最後の見学がありました。
はるばる石川県からお車でのお越しです。
この方は、お母さんがネットで学園のことを見つけてくれたそうです。
これも何かのご縁でしょうか?
まだ高校2年生だったので「本当に自分は漁師になりたいのか?」を1年かけて考えてくれると思います。

例年、学園を見学される方は県内と県外がほぼ同数です。
ところが今年に限って県外の方が2倍です。
どなたも、始めから学園のことをご存じだった訳でなく、本人、あるいはご家族が学園のことを探してくれました。
本当にうれしく思います。

学園に来てくださった方に、私から漁師になることを勧めません。
「自分の意志で決めて来てください」
とお話ししています。
見学されても、学園に進学されない方も少なからずいらっしゃいます。
それは、私の説明が悪かったのかも知れません。
漁師以外の道を決めたのならともかく、
「漁師にはなるたいけど、学園で勉強は面倒くさい」
と判断したのであれば、大変残念です。

それでも、自分の意志で漁師になることを決め、学園への進学を決めて欲しいと思います。

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乗船実習の裏話2

2017年12月26日 10時59分14秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

昨日もご案内した入学願書に必要な書類についてです。
中学、高校を卒業して何年かすると調査書がもらえなくなります。
その場合は、代わりに履歴書を提出してもらえればOKです。
よろしくお願いします。

さて、生徒は冬休み期間中。
詳しくお伝えできなかった乗船実習の様子を、引率した職員が撮り貯めた写真を使って紹介しています。

駿河湾を出た実習船やいづ。
例年は鹿児島に一直線ですが、今年は瀬戸内海ルートになりました。
和歌山市と淡路島の海峡、友ヶ島水道を通過します。

航海専攻の生徒は朝からデッキ磨きです。

専攻科生は乗船実習中も授業があります。
機関専攻の生徒が参加させてもらいました。

瀬戸内海にはいれば海も穏やか。
食も進みます。

明石海峡、瀬戸大橋を通過。
船の通行量が多い海域を経験させるのが目的でしたが、たまたま船は少なかったようです。

途中、伯方島沖で停泊。
翌朝、抜錨して出発。

大分県の愛媛県に挟まれた豊後水道を通過して、鹿児島に向かいます。

お腹のすいた生徒はラーメンを食べる余裕?もありました。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。ご希望の日をご相談ください。

 園長のつぶやき
漁船が瀬戸内海を通ることはまずありません。
沿岸漁業でも遠洋漁業でも、基地にしている港、あるいは水揚げ港と漁場のピストン往復です。

例外がマグロ延縄(はえなわ)。
特に遠洋マグロ延縄は半年から1年の航海になりますが、その代わり外国の港に寄港します。
オーストラリアのホバート、南アフリカのケープタウンなどなど。
これが楽しみたくて、マグロ延縄を希望する生徒がいます。
かつてのように大金を稼げなくなったマグロ延縄ですが、世界各国に行く魅力は変わりません。
加えて、ちょっと怪しい人が金を稼ぎに乗ることもなくなりました。
ただ10mの荒波で操業することが珍しくないので、厳しい環境であることも変わりません。

残念ながら、乗船実習ではマグロ延縄の楽しさ、大変さを経験することはできません。
でも学園ではマグロ延縄で使う技術も教えます。
世界の海でマグロを捕りたい人!
待っていますよ。

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乗船実習の裏話1

2017年12月25日 10時46分17秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

最初に入学希望者にご案内。
入学願書に必要な書類についてです。
ホームページに「新卒者は出身校の調査書があれば履歴書は不要」とあります。
これは、「社会人の方などで調査書が提出できない人は履歴書を出してください」という意味です。
分かりにくくてごめんなさい。
中学、高校を卒業して何年かたつと調査書をもらえなくなります。
その場合は、代わりに履歴書を提出してもらえればOKです。
よろしくお願いします。

さて、2学期が終了し、しばらく生徒のいない学園となっています。
このブログの主役は生徒たち。
...ってことは、ブログのネタがありません。
(長期の休みは、ブログを書くのも苦労するんですよ!)
そこで、詳しくお伝えできなかった乗船実習の様子を、引率した職員が撮り貯めた写真を使って紹介していきますね。

まずは出航式の当日。
午前中に実習船やいづの船内で専攻科生との対面式がありました。
初めて顔を合わせる水産高校の生徒にドキドキです。

出航すると、さっそく機関当直、航海当直です。
まだ、湾内にいたので、みんな元気。


そして駿河湾をでて、夕食。
食べてない生徒もちらほら...

で夕食後は、多くの生徒がダウン。

まあ、仕方ないですね。
船酔いを経験し、克服(こくふく)するのが乗船実習です。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は日を決めた見学会を行わない予定です。ご希望の日をご相談ください。

 園長のつぶやき
入学試験の願書受付も一ヶ月後に迫ってきました。
今年は何人来てくれるのかな?本当に予想がつかないんです。
・・・また定員割れだったら園長クビですよ。
まあ、それで有能な園長と替わるんなら世の中のためですね。

さて、歴代園長の多くは、学園職員の経験者です。
でもなかには、私のように初めて学園に来る園長もいます。

経験者は、最初からフルスピードで仕事ができます。
私のような未経験者だと、そうは行きません。
学園のことを知るのに時間がかかるし、ベテラン職員との考え、価値観の違いも出てきます。
でも、デメリットだけではありません。
未経験だからこそ、過去にとらわれず現在、未来をできることができます。

同じことが、学園の生徒にも言えると思います。
かつての学園生は、漁村出身で漁師の子どもがほとんど
漁船や漁師のことを知っていました。
漁村出身だと、漁師という職業は当たり前すぎて平凡に見えます。

今は、ほとんどの生徒が都市部の出身。漁村出身者は一人いるかどうか
漁業のことを知らない代わりに、漁師に対するネガティブ(否定的)な見方がありません。
今の生徒は素直に「漁師がカッコイイ」と思うことができます
これは良いことだと思います。
ただし!漁師の苦労を知らないことも事実。
学園の1年は漁師の苦労を乗り越えるためにあります。
学園でいろいろな資格を取ることができます。
でも、漁師になってからでも資格は取れないことはありません。
だからといって、安易に漁船に乗れば「資格云々(うんぬん)」するほど続かないのが現実です。
そうならないように準備をするのが学園の1年間です。

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終業式と父母会

2017年12月22日 14時34分00秒 | 学園行事

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

いよいよ2学期も終了。
さくっと終業式を行い、

その後、父母会を行いました。

2学期末の父母会は特に重要です。
生徒の就職に関する三者面談が行われるからです。

これまで生徒は、いろいろな漁業を学び、就職先を考えてきました。
そして我々職員は、求人とのマッチングをあわせる作業をしてきました。
その結果で、例えば
「遠洋カツオ一本釣りの○○漁業に就職を考えていますがよろしいですか?」
とご説明。了解を得ていきます。

生徒が成人の場合は、保護者の同意は不要なので、三者面談を省くことが多くなります。
これで、年明けからは想定している就職先と面談することになります。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。ご希望の日をご相談ください。

 園長のつぶやき
来週も見学者の予定が入っています。
来月いっぱいまで見学を受けますが、入学試験も迫っています。
ご希望の方は、なるべく早くお申し込みください。

ところで、
昨日は県内の中学校の先生がお二人、見学にいらっしゃいました。
同校で、漁師になる意志が非常に固い生徒さんがいて、学園への進学を希望しています。
そこで「どんな学校なのか」と言うことでのご見学です。
いつものご説明に加え、次の2点をお話ししました。
 ・漁師になることをムリに勧めない
 ・高校に行くかどうかは、保護者と良く考えるように言っている

いくら漁師が足りないからと行って、誰でもできる仕事ではありません。
見学者には「漁師の大変さ」もお話しします。
一番大事なのは本人の意志です。
特に、学園を卒業したら漁師になるしか道はありません。
「本当に良いの?」
と話すくらいです。

また、中学生が高校に行くかどうかは難しい判断です。
私から「どうしろ」とは言いません。
年によって定員割れもあるので、一人でも入学希望者は欲しいです。
それでも安易に入学して、途中で辞めるなら学園にとっても本人にも良くありません。

この生徒さんは、学園への入学のためにがんばって勉強しているそうです。
それを聞いてとてもうれしく思いました。
ぜひ、入学して欲しいですね。

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