大型船の重要な仕事で航海士と機関士があります。
それぞれ国家資格である海技士免許をとらないと一等航海士、機関長と言った役職に就けません。
そして圧倒的に不足しているのが海技士免許を持った機関士です。
学園では二学期から航海と機関の専攻別授業となります。
でも例年、機関専攻は半分以下の人数になります。
なぜか?
漁師になりたいって思う人の多くは勉強が苦手。
その人たちにとって、エンジンや電気を扱う機関士はすごく難しい気がするようです。
私は学園に見学にいらっしゃる方に
「機関は難しいと思うかもしれないけど、目の前の現物使うので分かりやすいですよ」
とお話ししています。前置きが長くてごめんなさい!
今回もそんな授業。
学園の機関実習棟で実際のエンジンや発電機、バッテリーなどを使って機関員の仕事について話しがありました。
大型船のエンジンはクルマよりはるかに大きいですが、部品の一つ一つも大きいので分かりやすいと思います。
でも、今年は機関専攻の方が、航海専攻より多くなりそうです。やったぁ。
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6月は23日、24日に開催です。
園長のつぶやき
漁業就業支援フェア福岡会場でお世話になった日光水産さん。
本当に良い会社なので、辞める人が少ないです。
そんな優良会社でも機関士は足りません。
学園でも機関専攻なら、優良会社に優先的に採用してもらえます。
実際に「機関は難しそう」だからと言って航海専攻になっても、航海士の海技士試験がそんなに簡単な訳でもありません。
法律を覚えたり、潮流の中を船が進むときの計算もあります。
就職を考えれば、機関専攻が良いですよ。
でも、中には「エンジン拒否反応」レベルの生徒もいて、それだと航海専攻になっちゃうんですよね。
残念です。