静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

碇泊実習 三日目

2019年11月29日 09時00分00秒 | R1遠洋航海実習

遠洋航海実習のネタ元が切れたので、時間をさかのぼって碇泊実習三日目の様子です。
出港式の前日になります。

最初の作業は食料品の積み込みです。
リレー方式でどんどん積み込みました。

そして専攻科生が瀬戸内海航路実習をスライドで説明してくれました。

続いて、航海士から航海当直(ワッチ)の説明。

昼食をはさんで、出航式のリハーサル。
このあと、学園に戻ってから綿密な練習もやりました。







さて遠洋に出ている生徒はマリアナ海域に向けて南下中です。
ナブラを求めて、ちょっと東の海域に行くようです。

学科試験のないAO式入試を追加実施します。詳しくはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/recruit.html

静岡県立漁業学園
漁師になりたいと思った方は、まずは電話、Eメールでご相談ください。
私がどんな質問にもお答えしますよ!
もちろん、ムリに入学をお勧めすることもありませんので、ご安心を!
電話 054-627-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
詳しくは学園ホームページをこちらをご覧ください。
できれば授業や実習の見学できる、平日の見学がおすすめです。
平日の見学は園長にご相談ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/h30kengaku.html

 園長のつぶやき
学園の見学者には「漁師の仕事は大変ですよ」と必ずお話します。
それは「現在の仕事や学校を辞めるために漁師を考える」ようでは、絶対に長続きしないからです。
前向きに漁師になることを考えていることが一番大事です。

入学生の確保に苦労しているのに、こんなことを言うのは間違っているのかもしれません。
しかし、すぐ辞めるのような卒業生は漁業会社に迷惑をかけます。
長く漁師として活躍してくれる人材を、我々は育てなくはなりません。

楽をして稼げる仕事が本当にあるかわかりません。
でも、少なくとも漁師は違います。
大変だけど、魅力的な仕事です。

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遠洋航海実習 11月26日から11月27日

2019年11月28日 08時59分14秒 | R1遠洋航海実習

11月26日の主直は知事との意見交換で発言した片野くん。
茨城県出身です。
この日にやったのは
 退船訓練 餌の積み込み
です。
「退船訓練では、大石先生からえひめ丸の事故の事を聞いて、訓練の大切さを学びました。退船時に携帯するタオルや毛布は、暖をとるだけでなく、救命筏の中に入り込んだ海水等を排出するのにも役立つことを知りました。
  餌の積み込みでは、大量の鰯が入ったバケツを速やかに隣の人に渡す必要がありますが、次々とバケツが渡される慌しい状況だったため、バケツから鰯がこぼれてしまいました。鰯は、逃げようとするためか蓋にコツコツと当たり、蓋をしっかり押さえていないと一気に出てくるので、余計に慌てました。
  鹿児島を出港してから数時間のうちに数名が船酔いになり、私も少し酔いました。沖に出るとどれくらい揺れるのか楽しみです。船酔いに早く慣れるように、頑張りたいです。」

イワシをバケツリレーで運ぶのにもコツがあるのがわかります。
写真はイワシ積み込みです。
写真中央でバケツを受け取ろうとしているのが片野くんです。

11月27日の主直は知事との意見交換で発言した溝邊くん。
長野県出身です。
この日にやったのは
 漁具の準備 タンツー ヘルメットにフェイスガードの取り付け 活餌管理
です。
「今日は昨日に引き続き、漁具の準備をした。船が揺れていてやりにくかったが、何とか今日で全部の漁具を作ることが出来た。
  また、今日から活餌管理が始まった。死んだ鰯のにおいは強烈で、船酔いとのダブルパンチで吐き気がとまらなかったが、根性で乗り越えた。死んでしまった鰯の量を棒測りで測ったが、慣れていないせいか時間がかかってしまい、ご飯の準備にも遅れてしまった。次からは、もっと素早く終わらせたい。
  さらに、3日間連続で、タンツーをやった。火山灰にまみれた哀れな床を仏のような慈悲の心で綺麗にしてあげた。床は相変わらず何も言わず、大村先生や久保田先生の叱咤の声だけがひびいていたが、休憩中に園長先生からいただいたウィダーインゼリーに救われた。ありがとうございました。」

「床は何も言わず」って、文学的な表現する余裕がありますね!
本当に、臭いで船酔いになるんですよ。
一般に船は機械油の臭いがするので、それで気持ち悪くなります。
それならまだしも、腐った魚の臭いは強烈です。
写真はハネ(カツオ一本釣りに使う竿)を仕上げている様子です。前から三番目が溝邊くんです。



学科試験のないAO式入試を追加実施します。まだ間に合いますよ。
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 園長のつぶやき
昨夜のNHKニュース7でスマホなどのゲーム依存について紹介がありました。
多くの若者が、深刻な状況となっています。

遠洋航海実習はスマホの電波が届かない海の上です。
それでも、生徒たちが生き生きと実習をしています

スマホやパソコンのオンラインゲームでは、「一人」でいくらでも時間が潰せます。
しかし、人間は群れで生活する動物です。
ずーと一人で生きていくは困難です。

現実の世界では、自分以外の人がストレスになることも多いです。
しかし、それ以上に喜び、楽しみが周りの人から得られます。
実習中の生徒たちを見て、みなさんはどう思いますか?

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遠洋航海実習 11月24日から11月25日

2019年11月27日 09時04分20秒 | R1遠洋航海実習

遠洋航海実習の様子を、実習船やいづからメール送信される日誌と写真でご紹介します。
鹿児島入港と、上陸研修の様子です。

11月24日の主直は宮崎県からきた黒田くん。
この日にやったのは
 タンツー 鹿児島入港作業
です。
「今日は、午前中にタンツーをしました。時々、波を被りながらの作業でしたが、皆元気に集中して、取り組めていました。休憩した時に、池野さんから差し入れのガリガリ君はとても美味かったです。池野さんに感謝したいです。
 そして午後は、鹿児島港に入港しました。入港作業は、何をすればいいのか分からず、体が思った以上に動きませんでした。それに比べ、専攻科生は機敏に動いており、流石、専攻科生だと思いました。あの動きが出来る様になり、自分から率先して行動しようと思いました。
 入港後の上陸研修では、鹿児島天然温泉に入りました。露天風呂は、最高でした。出港までに、もう一度入りたいと思うほどの温泉でした。そして、夜ご飯は、黒豚とんかつを食べました。今まで、食べたとんかつより、美味しかったです。出港まで、鹿児島を羽目を外さない程度に楽しみたいです。」

私が鹿児島にいたときは黒豚なんか聞いたこともなかったですよ。
今はおいしいものが増えたようです。
上陸研修に行く前の記念写真です。

11月24日の主直は伊豆出身の米山くん。
この日は一日、上陸研修でした。
「今日は、午前中バスでツアーをしました。
まず、維新ふるさと館に行きました。幕末の薩摩や日本の様子と明治維新を支えた偉人達の姿が展示されていました。ちょっとしたドラマを見て当時の人たちの葛藤を身を持って感じました。ゲームもありみんなで楽しみました。
  次に仙厳園にいきました。世界文化遺産です。大名庭園で桜島と写真を撮りヂャンボ餅(両棒餅)を食べて来ました。
  午後は自由時間で色々なところを周り、名物のしろくまを食べてきました。
とても楽しめました。これから調査になるので船酔いにビビらず気合を入れて頑張りたいと思います。」

書いてあるとおり、ここから多くの生徒が船酔いとの戦いです。
これも貴重な体験。
例年のように、全員が乗り切って欲しいと思います。
写真は鹿児島中央駅の「若き薩摩の群像」をバックに。

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 園長のつぶやき
黒田くんは学園生でも変わり種(だね)です。
宮崎県の水産高校(航海)を出た後、宮崎の漁船に就職。
しかし、大型船の機関員をめざして学園にきました。
水産高校に進学できない人の受け皿だったに、学園も変わったもんです。

学園生はもともと玉石混淆(ぎょくせきこんこう=良いものと悪いものが混ざっている様子)でしたが、近年は特に「玉」の人が増えています。

箱の中のミカンが一つ腐ると、まわりのミカンが腐る・・・といいます。
これ、逆もあるんですよ。
学園では、日夜がんばる生徒がいます。
同じ寮生活を送っていますから、それがほかの生徒に影響します。
自然にほかの生徒もがんばるようになるんですよ。

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遠洋航海実習 11月21日から11月23日

2019年11月26日 09時27分41秒 | R1遠洋航海実習

遠洋航海実習の様子を、実習船やいづからメール送信される日誌と写真でご紹介します。
日誌は生徒が当番で書く「主直日誌」です。
昨年までは水産高校の専攻科生が書いたものが送られてきました。
今年は学園生が書いたものを送っていただいてます。
写真は一日に1,2枚になります。
引率職員がたくさん写真を撮っているので、焼津帰港後にご紹介したいと思います。

それでは出航日の11月21日。
後上くんの日誌です。
「乗船式で自己紹介をして自分の抱負を言ったので、最後までしっかりと遣り遂げられるように頑張りたいと思いました。
 知事との懇談会では、たくさんの激励の言葉をいただき、とても励みになりました。
 出航式では、それぞれ家族の方が見送りに来てくれて手紙や実習に必要な物を持ってきてくれたり、応援の言葉をもらってとても勇気をもらいました。
 出港後は初めてのことばかりで、手伝おうとしても勝手が分からず見ていることしかできなかったので、一日も早く仕事を覚えて自分ひとりでしっかり出来るように頑張りたいです。また、自習時などに文字を書いているとゆっくりと船が揺れている感覚がより伝わってきて少し気持ち悪くなってくるので、早く船に慣れ、勉強に集中できるように頑張ります。」

気持ちが伝わってくる内容です。
写真は出航直後です。



そして翌日、11月22日。
この日にやったのは
 タンツー(甲板磨き)、明石海峡航路航行実習、日出没の計算、小豆島沖投錨の見学
です。
それでは、浅井くんの日誌です。
「朝の朝礼は、乗船実習では初めてだったので主直として緊張しました。
タンツーの作業は、想像していたよりも体の痛くなるものでした。ですが、その分、久保山先生からの蜜柑や大村先生から頂いた羊羹が美味しく感じました。明石海峡航路の実習では、明石天文台や明石大橋をしっかりとこの目に納めました。又、船橋の外に出ると風が心地よく楽しめました。
 夕方に行われた、小豆島の沖での投錨作業は見学だけでしたが、専攻科生の作業している様子を見て、何となくですが作業の流れを掴む事ができました。
 将来、遠洋の船に乗るに当たって、こういった実戦経験の出来ることはないと思うので、わからない事はどんどん聞いていきたいと思います。」

瀬戸内海航路を楽しんでいるようです。
写真はタンツーです。



11月23日の主直は渡邊くん。
この日にやったのは
 タンツー、自習、航路実習【航海】
です。
「昨日に引き続きデッキ磨きをやりました。ただ、昨日はワッチで参加できなかったので、初めてのデッキ磨きです。実際にやってみると意外と汚れており、綺麗になるまで磨くのに時間がかかってしまいました。
 自習時には、専攻科生の授業を見学しました。プロペラの構造や効率を上げるための仕組みを学ぶことができたと思います。
 航路実習では、航海の難所である備讃瀬戸北航路と来島海峡中水道に架かる瀬戸大橋と来島大橋を見れてとてもよい経験になりました。また、渦潮の出来る仕組みや流れの異なる潮流が衝突することによる海面の様子を実際に見ることができ、とても勉強になりました。
 この実習中の経験を今後の学園生活や就職先の漁船で活かせるようにしたいと思います。」

ワッチというのは航海当直です。
写真の左から2番目が渡邊くんです。


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 園長のつぶやき
主直日誌をみると、生徒が漁師になるためにがんばっていることが分かります。
中学、高校の時と違って、充実した毎日だと思います。
それは将来目標を持っているからです。

多くの人が自分の将来を決められず高校、大学に進学しています。
大学をでたって、まだ決められない人もたくさんいます。

なにか思うものがあるなら、そこに飛び込む勇気が必要です。
学園生には、その勇気がありました。
結果を心配ばかりしても仕方ありません。
「案ずるより産むが易し」です!

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第50期生遠洋航海実習出航式(式典と見送り編)

2019年11月25日 09時50分19秒 | R1遠洋航海実習

実習船やいづは昨日、無事に鹿児島に入港しました。
ブログの方は出航式典についてご紹介です。

知事との記念撮影を終え、式典会場に移動します。
NHKや静岡新聞の取材のある中で、式典が始まりました。
例年のことですが、漁業関係者、県会議員のみなさんも参加していただきました。

知事や焼津市の副市長も激励をくださいました。

生徒代表の「誓いの言葉」は焼津市出身の寺田くん。
淀みなく、大きな声でやってくれました。
せっかくですので、動画も載せま。





そして見送りです。
生徒は船上からヘルメットを振って見送りに応えていました。

私と生徒の再開は一ヶ月後。
どう成長してくれるのか、楽しみです。

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平日の見学は園長にご相談ください。
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 園長のつぶやき
先週から見学者の来園が続いています。
この時期は中学生の見学が多くなります。
昨年の入学者(現在の生徒)は、中学卒業者の全員が学園を第一志望でした。
しかし、今年の入学者は高校が第一志望で、学園は滑り止めが多いようです。
もちろん、滑り止めに受験してもらうのは問題ありません。

それでも、そのような方に
「高校と学園では、内容がぜんぜん違います。
 高校に進学したいなら、入学できる高校を滑り止めにした方が良いですよ」
とお話しします。

ですが困ったことに、高校に行きたいと言いながら、ハッキリした進学理由がないようです。
だとすると、高校に行っても、学園に来ても、充実した生活が送れるでしょうか?
目的をしっかり持って、進学先を考えて欲しいと思います。

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