今年度最後の「あんじゃね支援学校」が開催された。
泰阜村のこどもの体験活動を支援することを通して、村の大人が学び合う場だ。
こどもの未来を地域の大人が考え抜く画期的な場として、多様な人々が毎回参画する。
構成メンバーには老、壮、青とバランスよく、分野も多種多様で幅広い議論が交わされる。
今回は、時期も時期、体調のすぐれない人なども多く、開催直前でキャンセルされた人もいた。
それでも、いつもの通り、あ~でもない、こ~でもないと、こどもたちのためにワイワイと話し合いが続く。
今回は「幼児・就学前児童のため」「小学生のため」「中学生・高校生のため」に何ができるかというアイディアを出し合った。
そのアイディアを来年度の計画に反映させる。
みなさん、本当に、楽しく、生き生きと、アイディアを出す。
幼児のグループでは、保育園の先生が「もっと地域の人にいろいろ教えてほしい」と言えば、高齢者の皆さんが「こどもたちが本当に大好きで、もっともっと伝える場がほしい」ということで、あっと言う間にマッチングできた。
小学生のグループでは、こどもたちが集落に出向いて村の達人リストを作成しようとか、消防団の練習に参加させてもらって防災意識を高めようとか、出るわ出るわアイディアが。
中学・高校のグループでは、集落の困りごと解決に彼らのチカラを借りよう、そして彼らには社会貢献の尊さを学んでもらおうとか、現実的なアイディアが出された。
きっと、どれも活動に反映されていくだろう。
そんなチカラが、この場にはある。
会議の懇親会は、昨年末に受賞をいただいたプチ祝賀会となった。
校長の木下藤恒さんが本当にうれしそうだった。
彼は、私の著書で「わしゃ、生まれ変わったら教師になりたい」という魂の言葉を発した。
こどもの未来を肴に楽しいお酒を飲む。
ありそうでなかなかない飲み会だ。
グチもなければワルクチもない。
なんと生産的な時間だろうか!
村の大人が横にも(分野や性別)縦にも(世代間)手をつなぎ、こどもの健全育成を支える。
それは同時に重層的な世代による、子育て支援でもある。
何度も発しているメッセージであるが、この村には育てるという意味の「ひとねる」という方言がある。
まさしく、こどもを健全に「ひとねる」、「あんじゃね」な仕組みが構築されつつある。
昨年末の授賞式の様子などが地元新聞に掲載された。
テキストと画像で、以下、紹介したい。
南信州新聞 2015年12月23日
少子化対策で活動賞
あんじゃね支援学校
健全育成支え地域モデルに
里山の知恵を受け継ぎ、子どもたちの教育につなげていこうと、村の大人たちが教育について話し合う泰阜村の「伊那谷あんじゃね支援学校」(木下藤恒校長)の取り組みが、公益社団法人程ヶ谷基金「男女共同参画・少子化に関する顕彰」で「活動賞」を受賞した。「子どもの健全育成を支え、地域モデルとなる活動」と高い評価を得た。
同支援学校は、2002年に学校週休2日制が導入され、土曜日の子どもたちの受け皿として発足した「あんじゃね自然学校」の企画運営会議として07年度に発足。NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターを中心に、村や学校、保育園、PTAなどの地域が会員となり、外部講師を招いての研修会や会合を通じて地域教育について検討を重ねている。
1953年に設立された程ヶ谷基金は、旧社団法人程ヶ谷カントリー倶楽部を母体として発足し、少子化に関する研究活動支援や青少年育成、地域の文化、スポーツなどに貢献する事業を展開しており、事業推進にあたり、全国で展開される優秀な活動の功績をたたえる顕彰事業を実施。同顕彰事業の活動賞に全国6団体を選んだ。
同支援学校の木下校長らは11日に都内で開かれた授賞式に出席し、「世代継承、多様な人々の参画、事業継続、人づくりの生産性という視点から評価し、応援したい」と評価を受けた。18日には村役場を表敬訪問し、松島村長は「時間を掛けて形になった。小さな地域でこそ一丸となって子どもの教育を行うことができることを全国に示してくれた」と今後の活動に期待を寄せた。
木下校長は「村を愛する子どもたちの健全育成に着実に足跡を残している」と語り、「村民全員での賞と受けとめ、賞に恥じぬよう今後も人づくりにまい進したい」と述べた。
代表 辻だいち
泰阜村のこどもの体験活動を支援することを通して、村の大人が学び合う場だ。
こどもの未来を地域の大人が考え抜く画期的な場として、多様な人々が毎回参画する。
構成メンバーには老、壮、青とバランスよく、分野も多種多様で幅広い議論が交わされる。
今回は、時期も時期、体調のすぐれない人なども多く、開催直前でキャンセルされた人もいた。
それでも、いつもの通り、あ~でもない、こ~でもないと、こどもたちのためにワイワイと話し合いが続く。
今回は「幼児・就学前児童のため」「小学生のため」「中学生・高校生のため」に何ができるかというアイディアを出し合った。
そのアイディアを来年度の計画に反映させる。
みなさん、本当に、楽しく、生き生きと、アイディアを出す。
幼児のグループでは、保育園の先生が「もっと地域の人にいろいろ教えてほしい」と言えば、高齢者の皆さんが「こどもたちが本当に大好きで、もっともっと伝える場がほしい」ということで、あっと言う間にマッチングできた。
小学生のグループでは、こどもたちが集落に出向いて村の達人リストを作成しようとか、消防団の練習に参加させてもらって防災意識を高めようとか、出るわ出るわアイディアが。
中学・高校のグループでは、集落の困りごと解決に彼らのチカラを借りよう、そして彼らには社会貢献の尊さを学んでもらおうとか、現実的なアイディアが出された。
きっと、どれも活動に反映されていくだろう。
そんなチカラが、この場にはある。
会議の懇親会は、昨年末に受賞をいただいたプチ祝賀会となった。
校長の木下藤恒さんが本当にうれしそうだった。
彼は、私の著書で「わしゃ、生まれ変わったら教師になりたい」という魂の言葉を発した。
こどもの未来を肴に楽しいお酒を飲む。
ありそうでなかなかない飲み会だ。
グチもなければワルクチもない。
なんと生産的な時間だろうか!
村の大人が横にも(分野や性別)縦にも(世代間)手をつなぎ、こどもの健全育成を支える。
それは同時に重層的な世代による、子育て支援でもある。
何度も発しているメッセージであるが、この村には育てるという意味の「ひとねる」という方言がある。
まさしく、こどもを健全に「ひとねる」、「あんじゃね」な仕組みが構築されつつある。
昨年末の授賞式の様子などが地元新聞に掲載された。
テキストと画像で、以下、紹介したい。
南信州新聞 2015年12月23日
少子化対策で活動賞
あんじゃね支援学校
健全育成支え地域モデルに
里山の知恵を受け継ぎ、子どもたちの教育につなげていこうと、村の大人たちが教育について話し合う泰阜村の「伊那谷あんじゃね支援学校」(木下藤恒校長)の取り組みが、公益社団法人程ヶ谷基金「男女共同参画・少子化に関する顕彰」で「活動賞」を受賞した。「子どもの健全育成を支え、地域モデルとなる活動」と高い評価を得た。
同支援学校は、2002年に学校週休2日制が導入され、土曜日の子どもたちの受け皿として発足した「あんじゃね自然学校」の企画運営会議として07年度に発足。NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターを中心に、村や学校、保育園、PTAなどの地域が会員となり、外部講師を招いての研修会や会合を通じて地域教育について検討を重ねている。
1953年に設立された程ヶ谷基金は、旧社団法人程ヶ谷カントリー倶楽部を母体として発足し、少子化に関する研究活動支援や青少年育成、地域の文化、スポーツなどに貢献する事業を展開しており、事業推進にあたり、全国で展開される優秀な活動の功績をたたえる顕彰事業を実施。同顕彰事業の活動賞に全国6団体を選んだ。
同支援学校の木下校長らは11日に都内で開かれた授賞式に出席し、「世代継承、多様な人々の参画、事業継続、人づくりの生産性という視点から評価し、応援したい」と評価を受けた。18日には村役場を表敬訪問し、松島村長は「時間を掛けて形になった。小さな地域でこそ一丸となって子どもの教育を行うことができることを全国に示してくれた」と今後の活動に期待を寄せた。
木下校長は「村を愛する子どもたちの健全育成に着実に足跡を残している」と語り、「村民全員での賞と受けとめ、賞に恥じぬよう今後も人づくりにまい進したい」と述べた。
代表 辻だいち