わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

君が明日に生きる子どもなら

2015年12月22日 | あんじゃねぇ=平和で安心な社会へ
昨年の今日、訃報が届いた。

私がこの22年間、へたくそなギターと唄でこどもたちに歌い続けてきた「私のこどもたち」。

その作詞者の笠木透さんが、亡くなられたとのこと。

どうしてもこどもたちの前で歌ってほしくて、手紙をしたためて、ほとんどボランティアでライブに泰阜村まで来てもらったのはもう10年ほど昔の話。

涙が出るほど感動したなあ。

暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちと一緒に、歌ってくれた「長良川」と「あなたが夜明けを告げるこどもたち」。

そして「私のこどもたちへ」。

あの野太い声を、今鮮明に想い出す。



それから毎年、手紙や年賀状、発売されたCDなどが届く関係になった。

でも、最後に電話してあの野太い声を聞いたのはもう数年前かな。

ちょうど、東日本大震災の直後だった。

「辻君、わたしは歌うよ。福島のこどもたちのために。出番だよ」

電話の向こうで力強く語る声を、もう一度、目の前で歌声として聞きたいと思っていた。


「人々の歌としてのフォークソングは、マスメディアなどではなく手渡し口うつしで伝わっていくもの」と常々言っていた笠木透さん。

今日は献杯と献歌だ。

私も、やっぱりへたくそなギターを弾いて歌い続ける。

想いを込めて。










今回、笠木透さんの奥さんから、CDが届いた。

亡くなられてもなお、彼を支えてきた人々が世に出したCDだ。

彼が生前に書いた唄が収録されている。


一曲だけ紹介したい。



「君が明日に生きる子どもなら」

見てごらん 眼が出たよ
黒い土から 小さな芽だよ
春の風が 吹いている
小さな命が 生きている

見てごらん 花が咲いたよ
緑の穂先に 小さな花だよ
夏の風が 吹いている
小さな生命が 生きている

  君が明日に 生きる子どもなら
  この国の土に 種をまきなさい
  君の心に 種をまきなさい


見てごらん 実がなったよ
黄色い稲穂に 小さな実だよ
秋の風が 吹いている
小さな生命が 生きている

  君が明日に 生きる子どもなら
  この国の土に 種をまきなさい
  君の心に 種をまきなさい


見てごらん 種モミだよ
納屋で寝ている 小さな種だよ
冬の風が 吹いている
小さな生命が 生きている

  君が明日に 生きる子どもなら
  この国の土に 種をまきなさい
  君の心に 種をまきなさい



代表 辻だいち


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