わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【小さな村の成人式】 ~だから一番うれしい日なのだ~

2017年01月03日 | ひとねる=自律のひとづくり
盆暮れ正月が一番忙しい私たち。

そんな私たちが、年末年始で一番うれしい日。

それはわが泰阜村の成人式である。

例年、1月3日。

この村は、山村留学(だいだらぼっち)の卒業生を成人式に呼んでくれる。

こども時代に一度住民票を移し(転校してきて)、一時期村民になったとはいえ、また村から離れた(転校して出ていった)こどもたちだ。

そんなこどもたちを招待してくれる。

本当に素敵な村である。

まさに第二のふるさと。

成人した卒業生に聞いてみると・・・

「大都市の成人式だと、もう知り合いもわからない。そもそも高校なんて、全然違う自治体から通学してきた友人だから、ほとんど逢えないし」

「でも、泰阜だと、友人全員と会える。それがうれしい。村長さんとか来賓もみんな知り合いだし(笑)。ほんと、招かれたって感じ」

村にたった一つの小中学校なら確かにそうだな。

しかも、こどもたちはこの村の宝だ。

みんなで成人を祝うんだよ。

私の息子も、来年成人式だ。

やっぱり、1年といえどもこの村で過ごしたこどもは、宝なのだ。





村の方言で、子どもが「育つ」ことを「ひとなる」という。

人に成る、という格調高き方言だ。

卒業生が成人式から帰ってきた。

村のひとびとにお酒を飲まされたらしく赤ら顔である。

同じく成人を迎えた職場スタッフのこどもも一緒に。

この後、村の友人たちと2次会だそうだ。

素敵な仲間にも恵まれて、素敵な人生の一歩を踏み出して、素敵な大人に成長していく。

だから、一番うれしい日なのだ。


代表 辻だいち