東風吹かば・・・ ～吹雪のなか、学問の神様（菅原道真）に合格祈願なのである～

九州に来たけれどなんだか吹雪である。

信州に住んでいる身からすれば（しかも生まれと育ちが北陸で、学生時代が札幌！）、西に行って九州といえばあたたかに決まっている、と脳が勝手に判断している。

それにもかかわらず身体は寒い。

脳と身体が綱引きをしているわけだ。

そうか、福岡は日本海沿いだったと反省するばかりだ。



福岡に来ると大宰府天満宮に必ず立ち寄る。

ご存じのとおり菅原道真公が祀られている学問の神様だ。

今回はかなりタイトなスケジュールだった。

決して時間が空いたからというわけではないのに来てしまうのだから、自分はどうかしていると想う。

ただ、どうしても足を運ばなければ！と想うワケがあるからだ。

つまりはこの時期特有「合格祈願」をしなければならない人が多いのだ。







吹雪の太宰府天満宮。

珍しい光景だ。

おそろしいほど風が吹き荒ぶ中、祈り続けた。

私が祈ってどうなるのか、とも想うが、それでも祈る。

過去最長に祈った。


▼東風吹かば　にほひおこせよ梅の花　主なしとて春な忘れそ（菅原道真）






ところが後ろからは、「ハナ―トゥーセッ！」とか、「イーアルサン！」という掛け声が聞こえる。

いやはや周りはほとんどアジアの人びとだ。

どちらも「１、２、３」という写真を撮る合図なんだろうな。

「はいチーズ」の言葉が聞こえることはついぞなかった。



今年度、九州に頻繁に来ている。

福岡、長崎、佐賀、大分、熊本、鹿児島に足を踏み入れた。

沖縄も行ったけれど、宮崎だけ行けていない。

次は宮崎に行く機会ができるかなあ、と思いながら熊本に足を進める。

代表　辻だいち