わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

お米に想いを載せて

2011年09月14日 | 泰阜村の「あんじゃね(震災)支援学校」
 「はい、5kg!」

 今日の夕方、元気なこどもたちの声が響き渡りました。

 信州子ども山賊キャンプに招待したフクシマのこどもたちのために、泰阜村の人びとから集まったお米、数百kg。

 フクシマのこどもが参加したコースだけではそのお米を全て食べることはできませんでした。

 その余ったお米をどうするか。

 そのお米には、泰阜村の人びとの想いが詰まっているのです。

 NPOグリーンウッドのスタッフが「キャンプに参加してくれたフクシマの子どもに送ってはどうか」という案を持ち寄りました。

 泰阜村の人びとに支援を要請した「あんじゃね支援学校」校長の木下藤恒さんにも「そうしてやってくれ。それが一番だ。泰阜全村民の想いだから」と、強く賛同していただきました。

 今日、フクシマのこどもたち47人に、お米を宅急便で送るための作業を行いました。

 お米を5kgずつ軽量し、米袋に詰める作業は、暮らしの学校「だいだらぼっち」(山村留学)のこどもたちです。


▼山村留学のこどもたちがお米を軽量する



▼お米を仕分けるこどもたち


 ご存知のとおり、暮らしの学校「だいだらぼっち」にも、被災したこどもを3人(福島県と千葉県)、長期(1年間)で受け入れています。

 この被災したこどもたちも、作業を手伝いました。

▼福島から来た被災児童ももちろん手伝った


▼千葉から来た被災児童もはりきった



 泰阜村に長期(1年間)にわたって避難(山村留学)してきた被災児童が、キャンプ(夏休み)で泰阜村に来た被災児童へお米と想いを送ります。

 南信州の忘れ去られたような小さな山村:泰阜村から、地震・津波・放射能におののく被災地フクシマへお米と想いが送られます。

 まさに小さく弱く傷ついたもの同士の「困ったときはお互い様」。

 被災地と小さな山村に生まれた縁が、どうしてこんなに豊かな縁に連なっていくのでしょうか。

 支援は「支縁」といい続けてきました。

 やっぱり、支えあい、お互い様の支援は、めぐりめぐって豊かな縁を紡いでいくのでしょう。
 
 
 おじいま(おじい様の意味)とおばあまのしわくちゃの手で手塩に育てられた一粒一粒のお米。

 このお米の一粒一粒には、村のひとびとの想いが埋め込まれています。

 このお米の一粒一粒には、きびしい自然と共存して生き抜いてきたひとびとの営みと歴史が流れています。

 その想いをしっかりと受けたのか、「だいだらぼっち」(山村留学)のこどもたちは、それはそれは一生懸命作業をしました。

 もちろん、私たちスタッフも。

▼スタッフはまずは宅急便の宛名書き



 この、泰阜村の人びとの想い、きっとフクシマに届く。

 この、「だいだらぼっち」(山村留学)のこどもたちの想い、きっとフクシマのこどもたちに届く。


 信州こども山賊キャンプに来たフクシマのこどもたち。

 「あいつらきっと喜ぶだろうな~」(だいち)

 宅急便が届いたときの、驚きと歓喜の顔が、目に浮かびます。

 それでいいのです。

 ヤスオカとフクシマの豊かな縁が紡がれ始めました。

代表 辻だいち