わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

その実感を手にするからこそ感謝がある

2011年09月01日 | 日々雑感
 この夏、私は「感謝の言葉」が増えました。びっくりするくらいに。

 このブログでも、何度「ありがとう」を記したでしょうか。

 それは主にはフクシマのこどもの招待キャンプに対しての支援に対してでした。

 招待費用に充てるための「あんじゃね震災支援基金」にお金を寄付してくれた全国の人びと。

 フクシマのこどもたちのために、お米や野菜を毎日届けてくれた泰阜村のみなさん。

 キャンプをサポートした青年ボランティア。

 福島と泰阜を往復してくれたバスの運転手。

 ひとつひとつ挙げていけば、枚挙に暇がありません。

 私は、私たちグリーンウッドの支援活動が、確かに「支えられている」ことを実感しました。


 実は、私はこの震災支援以外でも、この夏は「感謝の言葉」が増えました。

 ひとつは7月20日に骨折した右足首。それから昨日で6週間。

 私はどれだけ周りのみなさんから助けてもらったことでしょう。

 今なお充分に動けず、私がやらなければならない運動や作業などは、スタッフや私の女房が代理してくれています。

 感謝の言葉が出ないわけがありません。

 そしてもうひとつは、先日ブログでも紹介した本の出版です。

昨日では終わらず、実は今日いっぱいが最後の〆切です。こんなブログ書いている場合じゃありませんね(笑)

 8ヶ月かけてようやく書き終わりそうですが、その過程で本当に多くの人に協力を得て、アドバイスをいただいたり、ときには怒られたりもして、とにかくみなさんの力を借りました。

 スタッフや家族はもちろんですが、暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちや保護者、卒業生、そして泰阜村1900人の人びとすべてに支えられました。

 ケガと出版でも私は、確かに「支えられている」ことを実感しました。

 その確かな実感から、感謝の言葉がふつふつとわき出てくるのです。


 そして同時に、私たちは「支える実感」も手にしました。

 何をしたわけでもない。ただ、フクシマのこどものためにキャンプをしただけです。

 でも、フクシマのこどもは確かに支えあいの気持ちで成り立つ泰阜村の風土に身を置き、その風土を身に纏ってフクシマに帰っていきました。

 必ずやあのこどもたちはこれからの人生のなかで、支えあいの気持ちを大事にしてくれるはずです。

 そう信じています。

 きっと私たちは、フクシマのこどもの人生をちょっぴり支えられたのだと想います。

 そう信じています。


 「支える―支えられる」の双方向性の実感。

 その実感を、私の人生のなかで一番感じた夏かもしれません。

 今日は防災の日。

 私は防災について難しいことはあまりわかりません。

 でも、この確かな実感と、そこからわき出る感謝の気持ちを、多くのこどもたちに手にしもらうことができたとしたら、きっと何よりも強い防災になるのではないかと想います。

 この国が失いかけている大事なものをどう取り戻せばいいのかと、改めて考える防災の日にしたいと想います。

代表 辻だいち