プレシーズンゲームの第2週@NE戦は35-42で負けて2連敗となりました。前半終了くらいまでファーストチーム使うかと予想していたのですが、早い段階で入れ替える事になりました。
ターンオーバーやリターンTDなどでオフェンスとディフェンスのプレイタイムに大きな差が出来ました。パス一回投げただけでファンブルロスト、次のオフェンスが回ってくるまでにNE側のファーストチームオフェンスが下がってしまいました。
まずは、ディフェンス側から
1 Billy Davisの本質に問題あり
どのコーチにもそう言うところはあるのですが、2013シーズン中盤以降システム修正して良くなった所を全部ダメだった時の序盤の頃に戻しています。つまり、去年ダメだった時のシステムがDavisの理想系なのでしょう。
何がダメなのか。真っ先に思いつくのが3-4ディフェンスのキーマンROLBの使い方です。
Trent ColeにしてもConnor BarwinにしてもLTの前にセットしてQBに襲い掛かるでもなく、プレイが始まってランかパスかを見極めてから動き出すように指示しています。
いつもOLやTEに先手を許し、その後に必死にリカバーしようともがくColeなんか見たくありません。そしてサードダウンでは外を回るだけの単調なパスラッシュorサードダウンでもギャップ管理+コンテインを優先した押し込むだけで抜けないパスラッシュ。これでは相手QBは自由にパスを投げるのも当然です。
BarwinとColeを右サイドに集めるDavis就任時に騒がれたプレデターセット。これって4-3のDEにCole,WLBにBarwinで2人同時にブリッツのはずだったのですけれど。3-4のDEに入ったColeはOLと相撲を取るだけでQBに襲い掛かる雰囲気すら有りませんでした。
そりゃあ、パスラッシュが仕事の3-4ROLBでもカバーに下がる事もあれば、ランディフェンスを優先する事も有るでしょう。でも、ランディフェンスのギャップコントロールを最優先し続けるROLBなんてアホらしいです。逆サイドのOLBやDLに余程強力なパスラッシャーが居れば別ですが、そう言うわけでもない現状でROLBをQBに向かわせない。
ランをしっかり止めてパスラッシュも掛ける、理想主義者なのかもしれませんが、そんな超人的活躍はColeでもBarwinでもMarcus Smithでも出来るはずがありません。
2 SSの位置付け
これも、CBとSの4人はパスカバー優先でDLとLBでランは止める。Davis就任時のコンセプトとして記者会見で大々的に公表されました。
が、3-4のSSはLBのようにランストップに使わないと無理。と言う定説どおりにランディフェンスが崩壊し、2013シーズン後半からは8人BOX+CBとFSのスリーディープシステムに変更して立て直しました。
ここもSSとFSが平行に位置する旧来の形に戻しています。CBとして1巡指名を受けたMalcolm JenkinsをFSに据えたのはカバー能力を買ったものと考えていました。3-4のスリーディープFSはインサイドに入り込むWRのマンカバー能力が必要になりますから。
しかし、SSとFSは右か左かだけで役割に違いは無い。とするDavisのシステムに戻した事でILBをピックされた時に一人足りない場面を何度も見る事になりました。Nate Allen,Earl WolffはSS/FS両方出来るタイプですからSSとFSは左右でも良いのですが、片方は上がり目にしてSSとFSの役割を固定しない8人BOX+スリーディープに戻すべきでしょう。
SSが上がる>ランディフェンスが安定する>OLBがブリッツに入る>パスディフェンスも安定。これが後半ディフェンスが立ち直った形のはずです。
3 今のままでやるならColeは要らない
ランパスを見極めてから動き出す現行システムで常に半歩動き出しで遅れるOLB。DLは対面と互角の立会いをしているのに、本来QBに突進しても良いOLBが様子を見て1対1の組み合いで良い位置を取られ続けています。
その際にColeとBarwinを比べると、Coleは一度立ち遅れると簡単に押し潰されるのに対し、Barwinは苦戦しながらも位置をキープしています。NE側がセカンドチームに移行するのが早かったので、Barwinが右に回った時のOLが入れ替わっていたのかもしれませんが、立会いで負けたときの粘りでBarwinの方が上に見えました。
Coleは4-3DEでプレイ開始と同時に出足の良さでLTを下から持ち上げにいくプレイで100ポンド差が有っても押していく技術が有りました。それをシステム的な縛りで失ってしまっています。ランパス両面をプレイが始まってから判断して動くシステムならばColeは使うべきではない。かもしれません
ホールディングなどの反則ですが、触ったら反則ならばバスケのようにオフェンスチャージングも取りなさい。と言う感じですね。
現行の判断で反則を取るのであれば、突っかけ続ければ良い事になってしまいます。開幕までに審判団の首脳は判断基準を考え直すのではないかと予想します。
次はオフェンスです
1 オフェンシブラインの安定
サックも有りましたが、CHI戦に比べれば格段の進歩です。よく考えればCHIにはFAでJared Allenが移籍していますし、Jason Petersが1対1で負けたのは互角のタレントだったからかもしれません。
Lane Johnsonが出場停止の間RTに入るAllen Barbreはスターターだとちょっと厳しいかなあ。と言うプレイが有ります。運動能力に限界が有るのがこれまでバックアップ生活をしてきた一因でしょう。Laneが良い状態でRTに戻ってきてBarbreが6番目のOLに居るのがチームにとってベストの布陣です。
Todd Herremansだけが去年より良く見えます。怪我が治ってきているのか、ベテランながらLaneが帰ってきたらBarbreにポジションを奪われるかもしれないと言う危機感なのか、10年選手にしては仕上がりが早いです。
2 TE陣の好調
Brent Celekはミドルパスの受けてとして、また、ランブロッカーとして良い働きを見せました。Zach ErtzもレシーブTEとしてLBならスピード、DBなら高さでミスマッチを作る入団当時の期待に沿う進化を続けています。
Ertzもブロック力に問題は有りますが、総合的能力としてはスターターで十分にやれるでしょう。この2人が非常に高いレベルで競争をしているのはTE陣として素晴らしい事です。
WRのスターター2枚が怪我で居ませんし、3WRよりは2TEをもっと使うべきでしょう。まあ、この2人はプレシーズンで試す必要が無い。と言う事かもしれません。
ファーストチームに関しては目に付いたのはこんな所です。Nick FolesはOLが守れば仕事をするのは特筆する事でもないですし、Jordan Matthews大活躍は殴り合い展開のセカンドチーム以降です。
CBは怪我人続出で仕方が無いですし、WRもぼろぼろなので評価は来週にします。しかし、フルメンバー揃っていて結果が出ないパスラッシュとSの位置を含めたランストップは大問題です。
試しているのか本気でやって結果が出ないのか、修正するのか理想を追うのか。来週のファーストチームディフェンスがこのままだとシーズン前半はまたもたつくでしょうね・・・
ターンオーバーやリターンTDなどでオフェンスとディフェンスのプレイタイムに大きな差が出来ました。パス一回投げただけでファンブルロスト、次のオフェンスが回ってくるまでにNE側のファーストチームオフェンスが下がってしまいました。
まずは、ディフェンス側から
1 Billy Davisの本質に問題あり
どのコーチにもそう言うところはあるのですが、2013シーズン中盤以降システム修正して良くなった所を全部ダメだった時の序盤の頃に戻しています。つまり、去年ダメだった時のシステムがDavisの理想系なのでしょう。
何がダメなのか。真っ先に思いつくのが3-4ディフェンスのキーマンROLBの使い方です。
Trent ColeにしてもConnor BarwinにしてもLTの前にセットしてQBに襲い掛かるでもなく、プレイが始まってランかパスかを見極めてから動き出すように指示しています。
いつもOLやTEに先手を許し、その後に必死にリカバーしようともがくColeなんか見たくありません。そしてサードダウンでは外を回るだけの単調なパスラッシュorサードダウンでもギャップ管理+コンテインを優先した押し込むだけで抜けないパスラッシュ。これでは相手QBは自由にパスを投げるのも当然です。
BarwinとColeを右サイドに集めるDavis就任時に騒がれたプレデターセット。これって4-3のDEにCole,WLBにBarwinで2人同時にブリッツのはずだったのですけれど。3-4のDEに入ったColeはOLと相撲を取るだけでQBに襲い掛かる雰囲気すら有りませんでした。
そりゃあ、パスラッシュが仕事の3-4ROLBでもカバーに下がる事もあれば、ランディフェンスを優先する事も有るでしょう。でも、ランディフェンスのギャップコントロールを最優先し続けるROLBなんてアホらしいです。逆サイドのOLBやDLに余程強力なパスラッシャーが居れば別ですが、そう言うわけでもない現状でROLBをQBに向かわせない。
ランをしっかり止めてパスラッシュも掛ける、理想主義者なのかもしれませんが、そんな超人的活躍はColeでもBarwinでもMarcus Smithでも出来るはずがありません。
2 SSの位置付け
これも、CBとSの4人はパスカバー優先でDLとLBでランは止める。Davis就任時のコンセプトとして記者会見で大々的に公表されました。
が、3-4のSSはLBのようにランストップに使わないと無理。と言う定説どおりにランディフェンスが崩壊し、2013シーズン後半からは8人BOX+CBとFSのスリーディープシステムに変更して立て直しました。
ここもSSとFSが平行に位置する旧来の形に戻しています。CBとして1巡指名を受けたMalcolm JenkinsをFSに据えたのはカバー能力を買ったものと考えていました。3-4のスリーディープFSはインサイドに入り込むWRのマンカバー能力が必要になりますから。
しかし、SSとFSは右か左かだけで役割に違いは無い。とするDavisのシステムに戻した事でILBをピックされた時に一人足りない場面を何度も見る事になりました。Nate Allen,Earl WolffはSS/FS両方出来るタイプですからSSとFSは左右でも良いのですが、片方は上がり目にしてSSとFSの役割を固定しない8人BOX+スリーディープに戻すべきでしょう。
SSが上がる>ランディフェンスが安定する>OLBがブリッツに入る>パスディフェンスも安定。これが後半ディフェンスが立ち直った形のはずです。
3 今のままでやるならColeは要らない
ランパスを見極めてから動き出す現行システムで常に半歩動き出しで遅れるOLB。DLは対面と互角の立会いをしているのに、本来QBに突進しても良いOLBが様子を見て1対1の組み合いで良い位置を取られ続けています。
その際にColeとBarwinを比べると、Coleは一度立ち遅れると簡単に押し潰されるのに対し、Barwinは苦戦しながらも位置をキープしています。NE側がセカンドチームに移行するのが早かったので、Barwinが右に回った時のOLが入れ替わっていたのかもしれませんが、立会いで負けたときの粘りでBarwinの方が上に見えました。
Coleは4-3DEでプレイ開始と同時に出足の良さでLTを下から持ち上げにいくプレイで100ポンド差が有っても押していく技術が有りました。それをシステム的な縛りで失ってしまっています。ランパス両面をプレイが始まってから判断して動くシステムならばColeは使うべきではない。かもしれません
ホールディングなどの反則ですが、触ったら反則ならばバスケのようにオフェンスチャージングも取りなさい。と言う感じですね。
現行の判断で反則を取るのであれば、突っかけ続ければ良い事になってしまいます。開幕までに審判団の首脳は判断基準を考え直すのではないかと予想します。
次はオフェンスです
1 オフェンシブラインの安定
サックも有りましたが、CHI戦に比べれば格段の進歩です。よく考えればCHIにはFAでJared Allenが移籍していますし、Jason Petersが1対1で負けたのは互角のタレントだったからかもしれません。
Lane Johnsonが出場停止の間RTに入るAllen Barbreはスターターだとちょっと厳しいかなあ。と言うプレイが有ります。運動能力に限界が有るのがこれまでバックアップ生活をしてきた一因でしょう。Laneが良い状態でRTに戻ってきてBarbreが6番目のOLに居るのがチームにとってベストの布陣です。
Todd Herremansだけが去年より良く見えます。怪我が治ってきているのか、ベテランながらLaneが帰ってきたらBarbreにポジションを奪われるかもしれないと言う危機感なのか、10年選手にしては仕上がりが早いです。
2 TE陣の好調
Brent Celekはミドルパスの受けてとして、また、ランブロッカーとして良い働きを見せました。Zach ErtzもレシーブTEとしてLBならスピード、DBなら高さでミスマッチを作る入団当時の期待に沿う進化を続けています。
Ertzもブロック力に問題は有りますが、総合的能力としてはスターターで十分にやれるでしょう。この2人が非常に高いレベルで競争をしているのはTE陣として素晴らしい事です。
WRのスターター2枚が怪我で居ませんし、3WRよりは2TEをもっと使うべきでしょう。まあ、この2人はプレシーズンで試す必要が無い。と言う事かもしれません。
ファーストチームに関しては目に付いたのはこんな所です。Nick FolesはOLが守れば仕事をするのは特筆する事でもないですし、Jordan Matthews大活躍は殴り合い展開のセカンドチーム以降です。
CBは怪我人続出で仕方が無いですし、WRもぼろぼろなので評価は来週にします。しかし、フルメンバー揃っていて結果が出ないパスラッシュとSの位置を含めたランストップは大問題です。
試しているのか本気でやって結果が出ないのか、修正するのか理想を追うのか。来週のファーストチームディフェンスがこのままだとシーズン前半はまたもたつくでしょうね・・・
Carmichaelと共に入れ替えて欲しいと思いますが、もう手遅れですよねぇ・・・。
D#システムが昨年の初期の悪い頃というのは、見直してみて、おっしゃるとおりかなと感じました。
疑問(あるいは希望)なのは、先週のCHIでは昨年終盤の良いシステムの延長線上だったと思う事。
先週のColeは回り込む動きしてましたし、Sも明確に1ディープで安定してたと思います。
どっちの姿が本命なのか?来週はCHI戦の形に戻るように願います。
ただ、悪いシステムでもILB(特にRyans)がしっかりしてれば、どうにかなるもんなんだな。とも感じました。
昨年初期のRyansをスロットWRにマンツーマンさせるとか、とち狂ったオーダー強制しなければ、Ryansとケンちゃん健康ならランが止まらなくてD#崩壊する事態には、そうそうならないんじゃないか?という気もしました。
NE戦の2ndチームでは、そのILBがズタズタにされて崩壊してましたが・・・。CHI戦のシステムが良い事に変わりはありませんが。
O#に関して、ご意見に同意です。
Folesの下がる距離を制限してて、左OLの二人もその位置でのポケット構築に慣れたのかな?という感じを受けました。Folesも密集状態のポケットから落ち着いてパスを投げられるようになったとも感じます。
Eartzは「常に相手の裏を取る動き」を基本にしてて、そこに速さや大きさのミスマッチを上乗せするからマークしにくい。と思っているのですが、どうですかね?
って、しつこくて申し訳ありません。
失礼しましたー。
C.Marsh と R.Carmichael はヒドイな。あんなのを去年から残してたなんて..N.Carroll と J.Watkins は見てないけど、 DBについては暗澹たる気持ちになってしまいました。
しかしOregon 多いねー。すっかりKelly色に変わってしまって、カレッジぽさに私はチョット違和感を感じます。。
大エースなんだろうけど、Folesのもっさり感に今イチ乗れない私は、Sanchez の覇気に魅力感じるなー
パスラッシュが全く届いてない件については…色々試しているからだと思いたいですし、自分が就任二年目のコーチだったらと想像してみても同じように色々試すのだろうと思います!(`・ω・´)