イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

Jack Driscoll

2020-05-13 10:18:00 | ドラフト
 4巡145位で指名したAuburn大のJack Driscollは全プレイの1/3くらいを4試合見ました。OLはランパススクリーンといくつかの動きのパターンがありますし、対面の選手次第で良くも悪くも見える所があるので全プレイは見ないです。
 RTで基本プレイ、ランブロックでは1対1で押し込んで走路と開くよりも、ルートを塞がれないように位置を維持する感じでした。特別パワフルには見えません。
 パスプロテクトは十分に対面をコントロールしています、Alabama戦では(多分対面もドラフトレベルだったのでしょう)スピードにやられる場面もありました。
 一番良く見えたのはゾーンブロックで外に動く時ですね。対面と抑えながら足を動かす能力は高く見えました。

 Massachusetts大に進学レッドシャツを経て2年間プレイ後にAuburn大に転校しています。3,4年時は全試合先発出場しました。
 身長6-4 5/8 体重306ポンド 腕の長さ33インチ
40ヤード5.02、ショートシャトルとスリーコーンは未計測、垂直飛び29インチ、幅跳び9フィート6インチ、ベンチプレス23回を記録しました。

 長所
ゾーンブロックをこなすフットワーク
パスプロ時の一歩目の蹴り出しが早い
小さく手を動かし続ける

 短所
腕が短くNFLレベルで戦えるか疑問
パワーは平均的
骨格的にパワーアップが難しそう

 NFLレベルだとRTよりもOGに転向した方が良さそう、と言う評価を目にします。しかし、パワー不足の評価でDTを相手に押せるか?と考えるとどうなんでしょうねえ・・・パスプロ+ゾーンブロックのOGならやれるとなれば、手薄なインサイドOLとしてバックアップ任務に就くでしょう。
 結果として6巡でAuburnの同僚LTの
Prince Tega Wanoghoを指名(こちらの方が一般的には評価が上です)したのですが、4巡時点ではその後OL指名するかは判らないわけで、最初からOGとして指名したかは判別出来ません(指名順位が逆ならOGを考えての指名、と考えられるのですけどね)
 Eaglesらしい、ゾーンで押されずにポジションを維持しつつ横に流れるOLの印象が強いです。システムに見合った選手でしょう。しかし、特別な物は感じません。パワーアップ出来れば動ける足を持つランブロッカーとして完成する事になりますが、2019年の4試合を見た感じだととりあえずはLGのバックアップですかねえ。


***追記***

 今年の1巡20位と3巡84位とのマッチアップを2試合見直しました。そりゃあ良く見えない訳です、マッチアップが格上ですから。それでも、圧倒的に負けた!と言うプレイはほとんど無いですし、勝てないけど負けないプレイは出来ています。

Prince Tega Wanogho

2020-05-13 10:07:00 | ドラフト
 6巡210位で指名されたAuburn大のOL Prince Tega Wanoghoの試合はAlabama,LSU,Geogiaの3試合を見て、マッチアップが気になったので今年1巡20位で指名されたK'lavon Chaisson(LSU)3巡84位のTerrell Lewis(Alabamna)の方から見たAuburn戦も見ました、結果的に4巡で指名したJack Driscollも見直すことになったので少し書き足します。
 Wanoghoは普通に負けずに対処を続けています。左手の使い方が下手なのか手の出しあいで負ける場面があるのと、左側から背後にスピードで抜かれる時に左手が使えていない時がありますね(Tra Thomasはスピードで負けても抜きに来る動きに合わせて横に突き飛ばすような左手の使い方が抜群に上手かったです)
 ランブロックの時に懐に入れすぎですかねえ、手の力が弱いのか?捕まえてるのか入り込まれてるのか分からないプレイが有ります。

 Nigeria生まれで、バスケットの選手としてアメリカに来ました。その後1年だけDLとしてアメリカンフットボールをしてAuburnに進学します。2015年の1年目はレッドシャツで過ごし、アカデミックチームに選ばれます。翌年からDTのバックアップとして10試合に出場、2年生の時にOLに転向、4試合に先発。3年生は全試合、4年生は1試合以外で先発LTとして定着しました。膝の怪我でシニアボウルとスカウティングコンバインを欠席、4月8日に予定していたプロデイはコロナの影響で中止になり、膝はまだ100%ではないと記者会見で答えています。バスケットボールからアメリカンフットボールに転向し、カレッジでの5年間で50ポンド増やしたそうです。

 身長6-5、体重308ポンド、腕の長さ33 1/2インチ

 長所
フットワーク、細かく速く動く
アウトサイドゾーンのキーブロッカー
相手に正対し続けるバランス

 短所
一歩目で良い場所を取られる
ランプレイの手の使い方
パスラッシュの対処を間違える時がある

 膝を怪我している事とキャリアが浅い事を考えても6巡までスリップした意味が分かりません、元々は3巡くらいの予想選手でしたし、SECトップレベルの3試合を見た感じ普通に通用しています。
 が、右手が上手い。と言う評価も有ったのですけれど、左手が弱いですね。とても弱い。バスケ出身のクイックネスで対処しているのですが、化け物的フィジカルのDEと当たった時に左手の弱さは致命傷になるかもしれません。これが技術や経験の問題で指導できるなら良いのですが、怪我や骨格など治らない要素だとLTとしては使いにくくなるでしょう。
 だとしても、6巡でこのレベルは掘り出し物です。Vaitaiくらいのバックアップにはすぐなると計算したくなります(Vaitaiも5年50ミリオン貰う一流選手なので、簡単ではないのですけどね)