1巡20位 WR Nelson Agholor

　Marcus Mariotaをめぐる争いが注目されましたが、結局波乱らしい物が全く無いまま1日目は終わりました。

1巡20位　Nelson Agholor　USC
アグロワ（アグロア？）とNFL,COMの自己紹介フィルムで言っているように聞こえます。

　Agholorはナイジェリア生まれで5歳の時にアメリカに移住しています。高校時代はRB/WR/CB/Sとしてプレイ、4年間で4732ヤードのラン、921ヤードのレシーブ、12INT、8キックリターンTDを記録、2011年の最終学年では212キャリーで1983ヤードのランで28TD、10レシーブで117ヤード2TD、35タックル3INTを記録、ESPNやUSA Todayのオールアメリカンセカンドチームに選ばれています。
　バスケットボールでは1試合平均12.8得点4.8リバウンド4.3アシスト、2.3スティールを記録しています。

　USCに進学後、WRにコンバートされて1年目はバックアップWRと何回かのリターンで終わります。今BUFに居るRobert Woodsが卒業した2年生からスターターに昇格、PRとしてPAC12のセカンドチームに選ばれました。3年生の去年はJACに居るMarqise Leeが卒業した事でエースレシーバーになりオールアメリカンサードチームにWRとして選ばれPAC12ではファーストチームに選ばれています。

2012　19レシーブ340ヤード 平均17.9ヤード2TD
5KR 平均24.3ヤード
2013　56レシーブ918ヤード 平均16.4ヤード6TD
10KR 平均17.5ヤード　17PR 平均20.6ヤード2TD
2014　104レシーブ1313ヤード 平均12.6ヤード12TD
9KR 平均16.3ヤード　20PR 平均9.9ヤード2TD

　スカウティングコンバイン　40ヤード4.42、ベンチプレス12回　指の怪我でポジションドリルは回避しています。
　プロデイ　ショートシャトル4.34、スリーコーン6.83、垂直飛び36インチ、幅跳び10フィート5インチ

　長所
素晴らしいルートランナー
クラッチキャッチが出来る
RACでヤードを稼ぐ元RB
マーカーだけでなくQBを見てルートを変える能力
十分なスピードを持っている

　短所
突出した身体能力は無い
速いけれど敏捷ではない
マーカー相手に手で押す癖が有る
ランブロックをするパワーが不足している

　一般的には1巡下位から2巡上位の候補で20位で取ったのは少しリーチと判断されているようです。それでもChip Kellyが好きそうなある程度のスピードを持ったルートランナーです。Jordan Matthewsよりは縦に速く、横に走りながらパスを取る能力で劣る印象を持っています。スロットでもワイドアウトでもプレイ可能のようです。
　爆発的なスピードは持っていないように見えますがトップスピードのままミドルでターンが出来るのはCBにとって嫌な相手になるでしょう。
　Jeremy Maclinのようだ、そう言われていましたが、速いけれど驚異的な加速が有るわけではない所やミドルやディープまでスピードを持続するところはMaclinに似ています。ただ、Maclinよりは身体能力でやや劣るように見えます。私の判断では（これもMaclinと同じですが）良いNo2WRになりそう。一言で言えばこういう評価です。

　JordanにRiley Cooper、Josh Huffで組むWRユニットで最初はスロットでしょう。シーズン終盤にCooperに代わってワイドアウトに入れれば成功だと思います。