女優をメインにした映画感想のはず

女優力とは、その映画での女優さんの魅力です、女優自体の評価ではなく、また客観性は1ミリありません。音楽やサッカーもあり?

敬愛なるベートーヴェン:ダイアン・クルーガー

2008-05-25 11:43:36 | 映画
女優力 86%!   (完全に見直した)

ブロンドの知的なドイツ美女、ダイアン・クルーガー。
ミッシェル・ヴァイヨン、トロイあたりで美人だけど魅力的でない、
お人形さんっぽいと思ってたが、ナショナル・トレジャー1&2で
だんだん見直し来たところだった。
そしてこの映画では、その美貌、演技ともに完全に見直してしまった。
少し棘のある感じだったはずの美しさにまろみが出てきて、
美しさだけじゃなく可愛さまで感じさせてくれたし、
演技においても、怯えの中にも芯の強さをみせるところや
彼氏の作品の感想を言う時なども、彼氏に気をつかいながらも本心では
いまいちと思ってるのが分かるところなど上手いと思わせてくれた。
中でも、難聴で指揮が心もとないヨレヨレのベートーベンのために、
オーケストラの中に潜んでベートーベンを指揮するという
トンデモナイ展開の時の演技なんか最高だったね。
あれは、展開といいエド・ハリスとダイアンの演技といい
もう笑える域に達してたなぁ。

映画は、真に天才的な才能に暴走させられて行くクリエーターに
ただひとり彼を理解し付いて行く女性を描いた話か?
最初理解出来なかった真の芸術をベートーベンの死際に
ついに彼女が理解したとこから話が始まるんで、最初は
なんのことか分からなかったが、、、
こういう話ってのは好きだなぁ。特に、音楽の話だし。
まぁ、ベートーベンはあまり聞いてないが、、、
第9の楽譜を作って行く話だったが、クライマックスと言っていい
第9の初演の場面、それもダイアンが指揮者を指揮するという
凄い展開が終盤でなく中盤だったのがちょっと意外だった。
そこで映画も終了かと、ちょっと思ってしまったので。
エド・ハリスは怪演だったなぁ、髪あると別人だね。

しかし、第9の終盤まで1時間ほどもじっと突っ立って
歌うのを待ってる合唱団の人達ってほんと大変だよなぁ。
色々対策も考えて見たけど、音をたてずに待ってるには
やっぱり突っ立って待つしかないようで、、、