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牛頭天王信仰とその周辺

牛頭天王(ごずてんのう)信仰とそれに関係する信仰や情報を紹介するブログです。

牛頭天王像

2010-09-21 08:40:51 | 日記
 中国の民間人有志によって寄贈された竹寺の牛頭天王像は堂々と起立しており「理想的男性」を思わせるブロンズ像です。像を見ることから、人々の牛頭天王観を把握することができます。
 茅野市塩沢辻の石造の牛頭天王坐像は風雨にさらされながらも道にあります。村人の健康安全を護るだけでなく、旅人の健康安全をも護る石像です。牛頭天王信仰が民衆たちの心の中に深く根づいていたことも分かります。
 愛知県の木曽川付近の津島市と言えば、江戸時代までは牛頭天王信仰で有名だったところですが、現在はスサノヲノミコトを主祭神としています。その近くに興禅寺という寺院があり、木造の牛頭天王像が伝わっていて、特別の期間御開帳されるとのことです。一番天辺に牛の顔、中央になぜか馬の顔、左右に一角のある人間の顔があり、四つの生き物がひとつにまとめられている、シュールリアリズムを思わせる坐像です。「牛頭天王を敬わないと恐ろしい災いが生じる」ということを強く感じさせる坐像のように思えます。

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1 コメント

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補足 (gozu)
2010-09-21 09:55:08
馬の顔も含まれている像ということから、人間への疫病だけでなく、牛馬への疫病をも退散させたいという人々の気持ちの表れでしょう。江戸時代、いや、大戦後もしばらくは、牛馬は家族と共に大切な「労働力」であるとともに「財産」でしたから、疫病にかかったら、大変でした。
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