牛頭天王信仰とその周辺

牛頭天王(ごずてんのう)信仰とそれに関係する信仰や情報を紹介するブログです。

東京都町田市成瀬の牛頭天王信仰・杉山神社

2013-08-30 16:55:02 | 日記
成瀬杉山神社 境内末社八坂神社 
   町田市成瀬4507


 JR横浜線の成瀬駅北口を出て右の道(交番のある道)を行き、突き当たると左に進み、最初の十字路を右に行くと、成瀬中央通り。そこを進み市総合体育館を越えて突き当たると左に曲がり、ながさわ動物病院のところをタイヤ館の方に歩いて東雲寺入り口信号まで進み、そこを右折すると見えてきます。成瀬会館の隣です。成瀬駅から徒歩25分くらい。町田駅のバスターミナルから長津田行・中山行バスが出ていて、奈良谷戸バス停下車・徒歩2分くらいです。
 最近改築された立派な神社。地域の中核的存在と思われます。

宮司さんは常駐していないようですが、境内もきれいです。由緒書には牛頭天王を祭祀していることを明記しています。毎年7月に天王祭も行っています。大変好感のもてる神社です。


神奈川県緑区周辺の牛頭天王信仰⑥藤野佐野川の八坂神社

2013-08-30 05:25:39 | 日記

藤野町佐野川の八坂神社
神奈川県相模原市緑区藤野町佐野川572あたり


JR藤野駅から和田行きバス終点下車徒歩徒歩10分
「茶店」の奥に鎮座しています。4月下旬に「たいまつ」をたいて「お天王様」を敬う「火祭り」が有名です。
「小屋状態」のところに賽銭箱がありました。その奥にプレハブ式と思われる小さな建物があります。

 この地域は日本の山村風景100選に選ばれた地域です。正直のところ、そういう意味からも、お社環境を「整備」した方がいいと感じました。

神社前のお茶屋さん。




神奈川県緑区周辺の牛頭天王信仰⑤藤野日連の八坂神社

2013-08-30 05:10:01 | 日記

藤野町日連の八坂神社
神奈川県相模原市緑区藤野町日連950あたり


JR藤野駅から日連大橋・国道520号線と行き、「山咲」という店の向かい近くの道を入り、「八坂山ハイキングコース」案内のある細い細い小道を10分ほど歩きます。50体ほどの墓地のある道を右に曲がり、さらに右に曲がったところに鎮座。正直のところ、大変わかりにくいので地図が必要と思われます。小さなお社ですが、「牛頭天王のお札」が何種類もありました。地域の人たちから慕われている神社と思われました。





灯篭には「牛頭天王宮」と書かれています。

神奈川県緑区周辺の牛頭天王信仰④相模湖与瀬の八坂神社

2013-08-30 05:04:42 | 日記

相模湖町与瀬の八坂神社
神奈川県相模原市緑区相模湖町与瀬2238
 以前は「中野」と言われていた地域です。旧名主尾形家が奉祀した神社で、個人宅に鎮座しているように見えますが、地域で管理している神社です。 今でも地元の人たちからは「お天王様」と言われています。
 相模湖駅付近の中央道の北側に鎮座していますが、地図をよく見て車で行くこととなります。


神奈川県緑区周辺の牛頭天王信仰③津久井青山の八坂神社

2013-08-29 13:55:35 | 日記

津久井町青山の八坂神社
神奈川県相模原市緑区津久井町青山3078

 JR橋本駅から、小倉経由三ケ木(みかげ)行きバス。青山停留所下車。青山自治会館の隣に鎮座しています。
 周囲にはマス釣り場やゴルフ場があり訪問者も多いようです。近くに川が流れていて「天王橋」がかかっています。小高い山の上にありますので、この山が「天王山」と言われていたのでしょう。


 拝殿・本殿とある立派なお社。本殿の中のお社は江戸時代のものと思われます。
 残念ながら「天王社」「天応宮」の文字は見られませんでした。

神奈川県緑区周辺の牛頭天王信仰②三ケ木の八坂神社

2013-08-29 13:44:36 | 日記

神奈川県相模原市緑区津久井町三ケ木937三ケ木神社境内


JR橋本駅から国道413号に入ります。
三ケ木信号まで進み、右に曲がります(ひまわり灯油津久井灯油センターのある方に進みます。
 左に行けば道志川(飲料水として上質の川)に行きますが・・・・。この付近も水質はよく「ほたるの里」としても有名です。ジュディ・オングが子供のころに出演したテレビ番組『三太物語』の舞台でもありました。
 津久井中央保育園手前の道を右に曲がりますが、わかりにくいので、地図を持ていった方がいいでしょう。八坂神社は三ケ木神社の境内社ですが、しっかりしたつくりです。


三ケ木神社入口

三ケ木神社の主祭神は諏訪大明神です。しかし、この地においても牛頭天王信仰が根付いていたころがわかります。


神奈川県緑区周辺の牛頭天王信仰①川尻の八坂神社

2013-08-28 03:27:29 | 日記
津久井川尻の八坂神社
神奈川県相模原市緑区谷ケ原1-7




JR橋本駅から国道413号に入ります。先ず川尻石器時代遺跡を目指します。川尻信号を過ぎて、広瀬病院先のマクドナルド近くの道を右に入って川戸十字路を過ぎて4本目の道を右に行きますが、小高い山の上ですので歩きます。小さなお宮がふたつ並んでありますが、左側が八坂神社。
たまたま見つけた神社ですが、境内に「牛頭天王」と書かれた石碑があります。またそこには「大正七年」とも書かれていますので、牛頭天王信仰が弾圧され「祇園社」「天王社」が「八坂神社」「八雲神社」「須賀神社」などに改名した後にも、このように「牛頭天王の石碑」が建てられたということは、牛頭天王に対するの民衆の思いは消えなかったということで、牛頭天王研究にとってはへの貴重な「石碑」と思われます。

神奈川県緑区周辺の牛頭天王信仰①川尻の八坂神社

2013-08-28 03:27:29 | 日記
津久井川尻の八坂神社
神奈川県相模原市緑区谷ケ原1-7




JR橋本駅から国道413号に入ります。先ず川尻石器時代遺跡を目指します。川尻信号を過ぎて、広瀬病院先のマクドナルド近くの道を右に入って川戸十字路を過ぎて4本目の道を右に行きますが、小高い山の上ですので歩きます。小さなお宮がふたつ並んでありますが、左側が八坂神社。
たまたま見つけた神社ですが、境内に「牛頭天王」と書かれた石碑があります。またそこには「大正十七年」とも書かれていますので、牛頭天王信仰が弾圧され「祇園社」「天王社」が「八坂神社」「八雲神社」「須賀神社」などに改名した後にも、このように「牛頭天王の石碑」が建てられたということは、牛頭天王に対するの民衆の思いは消えなかったということで、牛頭天王研究にとってはへの貴重な「石碑」と思われます。

所沢市周辺の牛頭天王信仰⑤林の八雲神社

2013-08-27 09:35:09 | 日記
林の八雲神社
所沢市林2-463


西武池袋線狭山ヶ丘駅を降りて国道463号線に出ます。和ケ原2丁目信号を左に行き林小学校信号をバス停のある方向に行き、4本目の道を右に進むと右に見えてきます。最近立て直された神社のようです。地元の人には今でも「お天王様」と言われ、毎年7月下旬のお祭りのときは、近くにある、地域の中核となっている林神社からお神輿がでますが、この八雲神社にてご神体を乗せて町内を行くとのことです。


林神社  所沢市林1-383


林神社の由緒書の一部分

所沢市周辺の牛頭天王信仰④

2013-08-12 05:46:41 | 日記
◎所沢神米金(かめかね)の八雲神社
  埼玉県所沢市神米金282

  西武新宿線新所沢駅を降りて国道6号線を川越方向に行きます。下富信号の近くに鎮座。しかし、下富ではなく番地は神米金です。
 境内隣は和歌山牧水の生家で碑があります。
 毎年7月下旬に「天王様の祭り」をしています。



◎所沢神米金の牛頭天王社
   埼玉県所沢市神米金88

  西武新宿線新所沢駅下車。国道6号線を川越方向に進み、下富信号を右折。下富片側信号を右折すると見えてきます。ごく小さな神社です。拝殿の後ろに「牛頭天王」と書かれた石祠(慶應元年造立)があります。相当痛んでいましたので、他の地域の神社のように、拝殿の中に納めた方がいいと思いました。




埼玉県所沢周辺は「お茶の産地」でもあり、比較的豊かな生活をしていたのではないでしょうか。東京に近いですし国家権力の介入も強かったと思われます。しかし、この地は今も牛頭天王信仰が生きている地であり、「天王祭」と称して毎年お祭りをしているところが多く見られます。由緒書や表示板には「牛頭天王」「天王社」と記する場合がほとんどです。
 神社巡りをして思ったことは、道を聞いた場合も親切な人が多く、ていねいに教えてくれますし、大変好感が持てる市ということでした。



所沢市周辺の牛頭天王信仰③

2013-08-11 08:07:22 | 日記
◎所沢市中富の八雲神社
   埼玉県所沢市中富1032

 西武新宿線または西武池袋線の所沢駅を降りて国道56号を市民武道館方向に進みます。中富信号を過ぎて200m位の所に鎮座。中富会館向かい。近くに中富小学校有り。
 毎年7月下旬「天王様の祭り」を行っています。訪問時、7月28日は幸いお祭りの当日でした。拝殿の中の石塔に「祇園午頭天王」と書かれていました。「牛」ではなく「午」の文字でした。







◎所沢下富の八雲神社
    埼玉県所沢市下富1294

 西武新宿線新所沢駅を降りて国道6号線川越方向に進み、下富信号を左折。十四軒信号の所に鎮座。
 「竹寺の牛頭天王分祀」と由緒書に明記しています。拝殿の中には「牛頭天王」と書かれた石塔があります。





◎所沢下富片側の八雲神社
    埼玉県所沢市下富599
 西武新宿線新所沢駅を降りて国道6号線川越方向に進み、下富信号を右折。下富片側信号の所まで行きます。その信号のところの普門品供養塔のある敷地に鎮座。近くに「所沢温泉湯楽の里」があります。
 拝殿の中に「祇園牛頭天王」と書かれた石塔があります。
 毎年7月下旬に「天王様の祭り」を行っています。



所沢市周辺の牛頭天王信仰②

2013-08-10 07:10:44 | 日記
◎所沢西新井の熊野神社
    埼玉県所沢市西新井17-33
 西武新宿線または西武池袋線の所沢駅下車。国道463号線に向かい、航空記念公園をめざします。国道463号線の沿の「熊野神社東信号」のところに鎮座。
 拝殿の奥の建物の中に「幡織社」「日の宮」などの祠の中に八雲神社の祠もあります。その上には「天王社」と書かれた木札があります。
この神社においても八雲神社が「天王社」であることを記しています





◎牛沼神明神社での「天王様のお祭り」  
     埼玉県所沢市牛沼410 

 東所沢駅を降りて東所沢駅北入口に出て、国道463号を左に行き、若松小学校信号を左に曲がって、3つ目の道を左に曲がっていくと「牛沼市民の森」が見えてきます。その奥に鎮座しています。
 杉林に覆われていて、境内は広くきれいです。落ち着いた雰囲気の神社。「神明宮」と「天王宮」と書かれた石灯籠が二つ並んでありました。拝殿の左側に八坂神社、右側に愛宕神社・秋葉神社があります。地域の中核となっている神社でしょう。神明神社ですから天照大神を祀っている神社ですが、毎年7月中旬「天王様の祭り」をしています。





境内社八坂神社


「天王祭」を行っていることも記されています。


◎日比田の個人宅の八雲神社
     埼玉県所沢市日比田755  

 JR武蔵野線の東所沢駅を降りて国道463号の東所沢駅北入口へと向かい、川を過ぎたところの信号を右折して墓地のあるところの細い道を下っていきます。個人宅の敷地の中にある神社ですが、「150年前からある天王様」ということで、その信仰を守っています。最近地主さん負担で建て替えしたとのことです。




所沢市周辺の牛頭天王信仰①

2013-08-09 07:25:02 | 日記

◎所沢有楽町の八雲神社
     埼玉県所沢市有楽町16-13

 
 西武新宿線または西武池袋線の所沢駅を下車。国道337号に出て、小金井街道に行き、東急ドエルコンセールタワーのある道を右に入って北上をつづけます。有楽町公民館の隣に鎮座。毎年7月中旬「天王様の祭り」を行っています。この神社の山車が有名で、市の教育委員会の説明板があります。


◎北秋津の八雲神社と日月神社の「天王様の祭り」
  北秋津八雲神社  埼玉県所沢市北秋津702
  日月神社     埼玉県所沢市北秋津367

八雲神社
西武新宿線または西武池袋線の所沢駅下車。所沢駅東口信号を出て、北秋津小学校入口方向に行きます。北秋津信号の所に鎮座しています。
 さらに200mほど歩くと日月神社があります。
 以前は八雲神社は日月神社の末社だったようで、毎年7月中旬「天王様の祭り」を今でも共同で行っているとのこと。当日の御神輿の火渡り儀式が有名です。その様子はユーチューブというインターネット動画サイトでも見られます。
 八雲神社の境内には「蛇弁天の石像」があり、この地が「蛇信仰」の地であったことも分かります。




日月神社  広い敷地の神社で地域の中核的存在だったと思われます。祭神は天照大神と月読神と思われますが、地元の人は「日月大明神」と呼んでいました。二人の神様を習合して「日月大明神」としたのでしょう。「悪い殿様」が口が利けなくなったという御神木にまつわる伝説が残っています。




信濃国分寺における牛頭天王信仰

2013-08-06 02:12:18 | 日記


 しなの鉄道の信濃国分寺駅を降り、国道を左に行くと、「八日堂信濃国分寺」の表示板があり、その表示板を見ながらさらに国道を進むと、右手に「八日堂信濃国分寺」の山門が見えます。駅から徒歩5,6分。


 普段は参拝客は少なくひっそりとした寺院で、落ち着いて自分自身を見つめるにはいい境内です。

 
毎年1月7・8日の本堂・境内での縁日は盛大で各地から「蘇民将来符」を求めて人々がやってくるとのこと。
 7・8月は蓮の花が大変きれいで「極楽風景」を思わせます。

 
 奈良時代に日本各地に国分寺が建てられました。その多くが薬師如来を祀ったものでした。この信濃国分寺においても薬師様。牛頭天王信仰の発展と共に、薬師様の地に垂迹たる牛頭天王が祀られたのでしょう。
 最も古い『牛頭天王祭文』(室町時代)を所蔵するここ信濃国分寺は牛頭天王信仰信者にとっても、牛頭天王研究者にとっても、無視することのできないお寺です。



長野市善光寺周辺の牛頭天王信仰

2013-08-05 03:25:33 | 日記
長野市の弥栄(や さか)神社
  長野市上西之門町


長野駅を降りて善光寺口から善光寺に向かって歩きます。片道150円のレトロ風バスが出ていますので、それに乗っていくのもいいでしょう。


仁王門を過ぎて案内所(六地蔵)のある十字路を左に曲がり、2つ目の道を左に曲がると、光明院の向かいに弥栄神社(やさかじんじゃ)が見えます。






 この神社のお祭りというより、7月中旬、長野市あげてのメインストリートで大々的に行われているのが「長野祇園祭」。神社は小さいけれど、祭りは大きい。「日本三大祇園祭のひとつ」と地元の人は言っています・・・・。江戸時代までの伝統を残そうとする意気込みには敬意を表します。




 そもそも、いつごろ誰がこの地域に牛頭天王信仰をもたらせたのでしょうか。平安時代より、疫病退散を祈願するための「祇園信仰」が根付いていて、そこに『ほき内伝』成立以後の「牛頭天王」が結びついたのでしょうか。
 この近くには信濃国分寺があります。信濃国分寺には15世紀(日本の戦国時代)に書かれたという『牛頭天王祭文』があります。この地域は真田氏の支配下だったと思われ、真田氏の庇護によって牛頭天王信仰が根付いたのかもしれません。

 「善人なおもて往生をとぐ いわんや悪人をや」とは、浄土真宗開祖親鸞の言葉と言われてきましたが最近の研究では親鸞の師の法然(浄土宗開祖)の言葉と説く学者もいます。
 平敦盛をはじめ多くの武士を殺害してきた源氏の武将熊谷直実は地獄に落ちる恐怖に悩まされていました。法然のもとを訪れ、この悩みを解消してもらったといいます。その時に法然が言った言葉が「善人なおもて往生をとぐ いわんや悪人をや」だったと言うのです。
 いずれにしても「南無阿弥陀仏」という西方浄土を説く浄土宗・浄土真宗に、薬師如来の東方浄瑠璃世界を説く牛頭天王信仰が結びついたのです。西も東も安住の地ということですか。 

善光寺本堂


善光寺参道


善光寺名物「八幡屋」の七味唐辛子