牛頭天王信仰とその周辺

牛頭天王(ごずてんのう)信仰とそれに関係する信仰や情報を紹介するブログです。

埼玉県名栗の牛頭天王信仰

2012-08-25 04:33:56 | 日記
下名栗八坂神社
 飯能市下名栗842

 JR青梅線の東青梅駅の成木街道入口より成木街道(国道53号線)を秩父方面に向かいます。西部消防署名栗分署・名栗あすなろ会館の上にあります。
 2社並んでいて、右側が八坂神社で左側は不動明王尊です。毎年7月中旬に「天王祭」をおこなっているとのことです。八坂神社の中には、「牛頭天王鎮座」と書かれた札がありました。


 飯能市の山間部に牛頭天王寺院「竹寺」があります。飯能市山間部も山間部ゆえに明治維新政府の「神仏分離」通達が来なかったのでしょう。「牛頭天王札」に見られるように、牛頭天王名が生きています。




秩父神社の牛頭天王信仰

2012-08-24 00:36:31 | 日記
秩父神社
 埼玉県秩父市番場町1-1

 秩父鉄道秩父駅下車徒歩10分。西武線西武秩父駅下車徒歩3分。


 
 主祭神は
 八意思兼命(やごころおもいかねのみこと=思神命)
 知知夫彦命(ちちぶひこのみこと。武道神。秩父豪族の氏神)
 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ。天地創造の神)
 皇室秩父宮雍仁親王(ちちぶのみや やすひとしんのう。今上天皇の叔父)。
 

 境内には摂社末社が多く、日本中の神々を祭っていると思われるような神社です。徳川家康も祀られています。

 12月2日(宵宮)・3日(大祭)の「秩父夜祭」で有名ですが、毎年7月19日・20日には「川瀬祭」がおこなわれています。この「川瀬祭」については、江戸時代から文献に登場していること。京都の祇園祭の流れのお祭りであること。19日の川瀬祭宵宮では、摂社である日御碕宮より御祭神の須佐之男命(すさのおのみこと)をお迎えし、『天王柱立て神事』が行っていることなど、秩父神社のホームページで説明しています。


 創建は崇神天皇の時代、知知夫彦命(ちちぶひこのみこと=秩父の豪族)が、祖神の八意思兼命を祀ったのが始まりとされます。 
 平安時代になると、板東平氏を中心とした武士団が妙見信仰を信仰しその影響が秩父神社にも現れ、神仏習合の「秩父大宮妙見宮」となり栄えました。
 江戸時代になると、当時流行した祇園牛頭天王信仰もとりいれ、祇園祭(川瀬祭)をするようになりました。

 武甲山の山神に会いに行く秩父の女神の話が「秩父の夜祭」の原型です。おそらく、原始時代においては武甲山信仰の地だったと思われます。古墳時代(大和時代)になり、「氏神信仰」の地となり、飛鳥・奈良時代には、天皇家の神々を取り入れる神社になり、平安時代には武士団の「妙見信仰」を取り入れた神社になり、江戸時代には「牛頭天王信仰」も取り入れ、時代と共に神々を増やして栄えた「発展型」神社と言えましょう。

 

東京都あきる野市周辺の牛頭天王信仰⑤留原八坂神社

2012-08-23 05:31:55 | 日記
留原八坂神社
 あきる野市留原320


 JR八王子駅から秋川街道(国道32号線)を武蔵五日市の方向に進みます。横河エレクトロニクスを過ぎ、都立秋川丘陵自然公園(小峰ビジターセンター)横の山道を登ったところに鎮座しています。近くに「天王川」が流れ「天王橋」がかかっています。 江戸時代まではこの地域の「牛頭天王信仰」の中心だったと思われます。由緒書には「津島牛頭天王社」を勧請したことが記されています。第六天・稲荷(宇賀魂)神をも合祀しています。




青梅市周辺の牛頭天王信仰⑥沢井八雲神社

2012-08-23 05:18:36 | 日記
沢井八雲神社
 青梅市沢井2-902



 
 JR青梅線沢井駅を下りて多摩川の方に進み国道411号線に出ます。沢井駅入口信号を御獄駅方面に100mくらい進み、右に入る道をさらに右に行くと見えてきます。これは遠回りのいき方です。近道は説明しにくいので書けません。
 主祭神は須佐之男命と大国主命ですが、地元の人たちには今でも「天王様」と言われている神社です。
 月に1回地元の人たちが境内を清掃しているようで、境内は大変きれいです。獅子舞は東京都指定無形民俗文化財になっています。沢井の獅子舞を応援しているホームページもあります。