かっては旭が岡公園の朝日稲荷神社の境内に牛頭天王社があり、そのお祭りが須賀川の天王祭だったようです。現在では南町の郵便局付近に仮殿をつくり須賀川商工会議所が主催して、毎年7月14日に盛大に「きうり(きゅうり)天王祭」を行っているとのことです。きゅうりを2本持参してお供えをし、代わりに別のきゅうりを1本持ち帰り、それを食べると1年間病気にかからないと言われ行っているお祭りです。
現在の朝日稲荷神社は荒れ果て石も転がった状態。痛々しい限りです。本殿の屋根の修理も早急に必要です。
きうり天王祭をする所から10分ほど歩くと、五老山があり、その近くの小高いところに須賀神社があります。この町の名前はこの神社からきたのかもと思ったのですが、江戸時代はこの須賀神社は妙見神社だったとのこと。牛頭天王を祀っていたのではないことも分かりました。須賀川の地名はどこから来たのか、地元の人に聞くのを忘れました。「すがかわ」と言わず、「すかがわ」という理由も・・・・。
須賀川駅付近は高いビルはなく落ち着いた雰囲気の地方都市といった感じのする町風景です。わたしは2011年5月1日の日曜日に行ったのですが、商店街の人通りはほとんどなく、歩いているのはわたしの他1,2名という状態でした。原発事故が原因しているわけではなく、町の人の話では、車社会になってからここ30年こういうう状態とのこと。 牛頭天王祭の他、龍神祭・八王子祭・招き猫祭など、どんどん企画して街を活性化してもらいたいものです。
東北本線が4月下旬に全線開通。原発事故で観光客の少なくなった福島県を応援する意味でも、須賀川に行ったのですが、「がんばれ須賀川」などの張り紙が多く見られました。いろいろなアイディアを出し合い、大いにがんばってもらいたいものです。