牛頭天王信仰とその周辺

牛頭天王(ごずてんのう)信仰とそれに関係する信仰や情報を紹介するブログです。

牛頭天王と牛頭明王

2013-11-26 19:14:54 | 日記

 ある会に出たとき、参加者にお坊さんがいて、これ幸いと、「明王」と「天王」の違いを聞きました。さずがお坊さん。すぐに返答。しかもわかりやすい。「明王とは仏教成立後の神様」で、「天王とは仏教前の古代ヒンドゥ教(バラモン教)などの神様」。いやぁ、説明とは、こういうように、簡単にわかりやすくしてもらいたいものと、つくづく思いました。

 すると「牛頭天王」という言い方はまちがいだったのかもしれません。「牛頭天王」は古代インドのヒンドゥ教の神様には見当たらないとのこと。仏教成立前の古代民間信仰に「牛頭神」がいたのかもしれません。そこで、わたしは良質栴檀の採れるガッツ(ゴズ)山脈の山の神と、中国仏教の牛頭馬頭(閻魔大王の眷属)・古代中国の牛神などとの習合によって、「牛頭天王」が生まれたと仮説を立てていますが・・・・。
 埼玉県飯能市の竹寺は発句でも有名な牛頭天王寺院。境内に中国の民間団体が寄贈した牛頭明王像があります。中国人には分かっていたと思われます。仏教成立後の神様ということを・・・・。だから「牛頭明王 」と称したのです。

東京都小平市上鈴木稲荷神社境内須賀神社

2013-11-26 17:55:51 | 日記
上鈴木稲荷神社の境内社須賀神社
  東京都小平市上水本町2-6-14
 
 西武線恋ヶ窪駅か鷹の台駅を降りて国道17号線の方に向かい、上水本町2丁目信号を過ぎて、四つ角一つ手前の細い道を左に入ります。こじんまりした神社ですが、倉庫には御輿3台が並んでいて、2台は大きく、担ぎ手は相当の人数が必要と思われます。地域住民の祭りへの関心が高いようで、高齢化の中にあっても、組織を作り、毎年4月中旬「天王祭」を実施して御輿の渡御を行っているとのことです。東京都内の須賀神社を訪問して「天王祭」と称してお祭りをしている神社はほとんどなかったので、境内社とは言え「天王祭」「天王様」と称してお祭りをしている東京の須賀神社として注目したい気持ちです。
お神輿倉庫


埼玉県東松山市の八雲神社

2013-11-25 04:44:19 | 日記
埼玉県東松山市の八雲神社
 東松山市本町1-5-8



 東松山駅を降りて国道66号線の方に向かい、東松山駅入口信号と上沼公園信号の間(曹源寺向かい)に鎮座。こじんまりした境内ですが拝殿の彫刻が見事な社。また保存されている「大天王御輿」もみごとです。


 ただ、市のはずれに位置しているため、「天王様」に「御旅」していただき、東松山駅周辺にて、7月下旬の土・日曜日に盛大に夏祭り「天王様」をするとのことです。

埼玉県坂戸市の薬師堂・八坂神社

2013-11-24 21:02:56 | 日記
埼玉県坂戸市の薬師堂・八坂神社
 坂戸市元町18
 
 坂戸市の夏まつりについて坂戸市(ほームページ)では次のように説明しています。
「毎年7月中旬の土・日曜日に行われる八坂神社の祭礼で『天王様』とも呼ばれています。一丁目から四丁目・粟生田の5つの囃子は市指定無形民俗文化財に指定されており、保存団体をはじめとし、沿道の人たちが屋台(山車)を引き回し、演奏が行われます。神輿も参加し、夏の風物詩になっています。」
 ところが、駅近くには八坂神社はなく、日の出町信号・元町信号をすぎて、坂戸小学校向かいの薬師堂とその境内の八坂神社を見ました。薬師堂と八坂神社または八雲神社などの旧天王社とが並んで鎮座している場合は少ないので、よかったと思います。境内には稲荷社・馬頭観音石・馬頭尊石などもあります。

 寄進者の団体などを紹介してる板をみますと、多地域からの支援があることが分かります。この地は元町ですが、隣は薬師町です。元はそちらの方が鎮座地で、信仰の中心だったのかもしれません。
 さて、市の説明ですが・・・・。「八坂神社の祭礼」とありますが、坂戸神社に合祀されている「スサノヲノミコト=牛頭天王」を祀っているので「天王様」の祭りを行っているということなのです。ですから正しくは「坂戸神社の祭り」と思われます。