牛頭天王信仰とその周辺

牛頭天王(ごずてんのう)信仰とそれに関係する信仰や情報を紹介するブログです。

神奈川県大和市周辺の牛頭天王信仰

2014-12-14 11:09:14 | 日記
下鶴間諏訪神社 境内社八坂神社
  神奈川県大和市下鶴間2540



 小田急江の島線の鶴間駅下車。東口を降りて少し歩くと諏訪神社の看板が見えてきます。その看板と交番の間の道を進みます。15,6分ほど歩くと日枝神社が左手に鎮座。その付近に「諏訪神社近道」の看板があり、そこを進み、突き当たって左に少し行くと右手に諏訪神社駐車場と広い境内があります。 駅から徒歩20分くらい。
 広い敷地にどっしりと構えている神社。この付近では一番大きな神社でしょう。境内社として八坂神社のほか、稲荷神社・秋葉神社・古峯神社があります。
 諏訪神社ですから建御名方神が主祭神。由緒書板や神社が発行するパンフレットにはきちんと「牛頭天王」を明記。祇園祭・天王祭は行っていませんが神社役員によって毎年7月中旬「神前祭」が行われているとのことです。




大阪市の牛頭天王信仰

2014-12-10 05:05:51 | 日記
難波八坂神社
 大阪市浪速区元町2-9-19

JR難波駅から徒歩7,8分。南海本線難波駅から徒歩5,6分。地下鉄四つ橋線上の国道25号の元町2丁目信号と元町3丁目北信号の間付近に鎮座。「東横イン大阪なんば」の近く。
「天王祭」「祇園祭」としてはお祭りは行ってはいませんが、毎年7月中旬「渡御船団の巡行祭り」が盛大に行われています。

神社の発行しているパンフレット『難波八坂神社略記』には「牛頭天王を祀った神社」であったことがきちんと書かれてあります。
境内には治水工事や物価安定に貢献した名代官篠山十兵衛影義を祀る篠山神社もあります。



 
 

 大阪市大正区には 上の宮八坂神社(大阪市大正区三軒家東2-7-18)があります。江戸時代初期、義理人情に生きた木津勘助が建立したと伝えられている神社ですが、今回は時間の関係で訪問できませんでした。


伊勢市周辺の牛頭天王信仰(3)蘇民将来符

2014-12-10 04:48:37 | 日記
伊勢地方の「蘇民将来符」と牛頭天王信仰

伊勢神宮外宮に近い伊勢市駅周辺においても、伊勢神宮内宮周辺においても、「蘇民将来符」が飾られています。伊勢神宮ですから「皇大神宮符」や「天照大神符」が飾られて当然のこの地に、まるで関係ない「蘇民将来符」がものすごく多くの家々や鉄筋の建造物の玄関に飾られているのです。また、伊勢神宮内宮の横の「おはらい町」では「蘇民将来符」が販売されています。(2000円強の値段)
「蘇民将来符」が飾られて「皇大神宮符」「天照大神符」は無視されているこの現実をどう理解したらいいのでしょうか。
 要するに、昔の一般庶民は「皇大神宮」「天照大神」のご利益よりも「蘇民将来」のご利益を選んだということでしょう。
 ではなぜ、昔の一般の人々が天皇家の先祖を「無視」したのかということですが・・・・
 伊勢神宮周辺は原始においては「山信仰」(樹木信仰)の地であったということ。また、伊勢神宮は古代・中世にあっては荘園を管理していた「搾取階級」側であったということ。ですから、一般庶民とは関係のない、むしろ敵対する「位置」にいたのです。その神様を一般の貧しい庶民たちが尊敬したり守ったりするわけがありません。伊勢神宮は貧しい庶民階級の「味方」ではなかったということが考えられます。
 一般庶民にとっての心の支えは、貧しいながらも善行によって救われた「蘇民将来」だったのでしょう。ですから「蘇民将来符」が永きに渡り飾られ、伝統となったのでしょう。










写真は伊勢神宮(内身や)近くのおはらい町にて。

伊勢市周辺の牛頭天王信仰(2)

2014-12-09 05:35:22 | 日記
松下社  
   伊勢市二見町松下1346

 JR参宮線松下駅下車徒歩5,6分。国道42号線の「蘇民前」バス停。
近く。海岸のほうに向かいます。森の中に鎮座。
 由緒書には蘇民と牛頭天王についての関係について書かれてありますが、祭神については、「素戔鳴尊」「菅原道真」「不詳」となっています。境内社に「蘇民社」があります。また、境内には「山の神を祀ったいくつもの祠がありました。もしかしたら、蘇民の逸話や天王信仰が入る前は、「山信仰」の地だったのかもしれません。「山信仰」といっても、お山のことではなく、森林のことと思われます。要するに樹木信仰だったということですが・・・・・。
 東京には「久我山」「千歳烏山」という地がありますが小高い山はありません。かっては、その地域一体は実り 豊かな広葉樹林帯だったのでしょう。久我山近くには江戸時代の「蛇講」の跡を残している神社があります。森林にも暮らす蛇が、「山の神」または「山の神」のお使いで、豊かな実りを提供してくれているという縄文時代からの信仰の名残ではないかと、わたしは考えています。同様に、伊勢方面においても、「山の神信仰」「蛇信仰」の名残が松下社の祠となっているのではないかと想像しました。















伊勢市周辺の牛頭天王信仰(1)

2014-12-09 05:25:09 | 日記
河邊七種神社 
   伊勢市河崎町2-19-29

 伊勢市駅を降りて国道201号へ向かいます。河崎信号近くの百五銀行の向かいの道を入ってすぐ見えてきます。伊勢市駅から徒歩15分くらい。
 七種とは七草の意とのこと。主祭神のことではないようです。この神社の主祭神は多く、境内の隣には稲荷神社も鎮座。地域の中核となっている神社と思われます。毎年7月中旬、町をあげて天王祭を行っているとのことです。







となりの稲荷神社

名古屋市出来町天王祭と須佐之男神社

2014-12-08 10:19:35 | 日記
名古屋市出来町天王祭と須佐之男神社
  名古屋市東区古出来1-2-18


 JR大曽根駅を降り、線路に沿って名古屋駅方面に歩き、東界寺をめざします。東界寺と山川工務店の間の道をさらに線路に沿って進み、最初の道を左に行った左に鎮座しています。JR大曽根駅から徒歩20分くらい。
 小さな神社ですが集会所があり、地域の中心になっていると思われます。 出来町天王祭は毎年6月上旬に出来町商店街を中心に行われているということですが、もともとはこの須佐之男神社のお祭りです。最近は徳川園に山車が向かいそこから商店街へと練り歩くようです。