牛頭天王信仰とその周辺

牛頭天王(ごずてんのう)信仰とそれに関係する信仰や情報を紹介するブログです。

牛頭天王札と蘇民将来符

2010-10-28 04:54:18 | 日記
 一昔前(昭和20年代)ですと、日本中無医村のところが多く、野辺の仏様や庚申様にすがる状態でした。家々にはお札やお符も飾られ一年の無病息災を祈ったものでした。今日では医療が発達して、保険制度とあいまって長寿国日本と言われるようになりました。身体面でお札・お符に期待する人は激減しました。
 しかし、今の日本、精神病が蔓延。精神科医は3分間にひとりの患者さんを見るといった状態と聞きます。精神科医が過労で精神病になるという危機的状態とも言われます。神社・仏閣に行けば大量の絵馬とおみくじが木々指定場所に付けられています。「困ったときの神頼み」は21世紀の科学の発達した時代にも続いています。
 以前にも書きましたが、科学が発達すればするほど不安は大きくなっていくようにも思えます。不安解消のために、占い・宗教・お守り・お符・お札の力に期待する人は多くなっていると言っていいでしょう。
 見出し写真は、先週、根津神社で行われた下町まつりの時の『わいわい天王』踊りの時に配られた「牛頭天王札」です。本文中写真は、東京四谷の須賀神社で配付している「蘇民将来の茅の輪」のお守りと、信濃国分寺配付の「蘇民将来符」です。根津神社で配られた「牛頭天王札」は無料配付ということもあって、完配だったようです。