・北海道では1910年代に山火事が頻発し,その後にカンバやナラ類を中心とした広葉樹主体の二次林が再生している(ここでは再生林とよんでいる).本日は,その再生林の施業予定地に大勢の職員が集合し,施業方針の検討を行う.検討箇所付近にはヨーロッパトウヒがかなりの面積にわたって植林されているが,おそらく大部分が不成績に終わり,自然にウダイカンバが更新してきたらしい.もともとウダイカンバが少なかったためであろうが,本数密度は既に30-80本/ha程度に落ち着いてしまっている.
・伐採率をどの程度に設定するか,その算定根拠はどうするか?小さな木を蓄積量算定から抜くべきかなど,あーでもないこーでもないとなかなかに熱い議論が展開される.それにしても,再生林の下層はクマイザサに厚く覆われており,当然,ウダイカンバの次世代は育っていない.ということで,「ウダイカンバ林としては,そろそろ仕立てあがったことだし,再生林を小面積で皆伐し,地がき処理して,ウダイカンバ林を再生させよう」という当方の持論を主張.
・焼松峠というところで,試験的に再生林を皆伐し,その後に地がき処理を行った際のデータ(現在,日本森林学会誌に投稿中)が浸透してきたせいか,割合と好感触.最終的に,25m×50mくらいの単位を8箇所程度,皆伐して地がき(地拵え)して針葉樹を疎植するとともに,ウダイカンバの天然更新を図ろうという方針になる.
・上手くいけば,50年後には50年生のウダイカンバ林が再現されるはずで,将来の収穫の楽しみが増える上に,皆伐時の収穫でもそれなりの収入が期待できるのが,この計画のメリットである.ただし,もちろん不確定要素はあり,更新の失敗によるササ地の広がり,更新したウダイカンバ稚樹のウサギやエゾシカによる食害などは心配である.
・同じ面積だと最適面積がいつまでも分からないので,思い切って50×50mの皆伐もやりたい(1箇所でもいいから・・・)という提案をする.ほとんど,「しょうがないなあ・・・」という感じで一応了承.しかし,「やるからにはちゃんと研究しろよ」,と至極まっとうな指摘が・・・.当方,勢いづいたまま「やります!」と答え,そんなわけで宿題はますます増えていくのであった・・・.
・伐採率をどの程度に設定するか,その算定根拠はどうするか?小さな木を蓄積量算定から抜くべきかなど,あーでもないこーでもないとなかなかに熱い議論が展開される.それにしても,再生林の下層はクマイザサに厚く覆われており,当然,ウダイカンバの次世代は育っていない.ということで,「ウダイカンバ林としては,そろそろ仕立てあがったことだし,再生林を小面積で皆伐し,地がき処理して,ウダイカンバ林を再生させよう」という当方の持論を主張.
・焼松峠というところで,試験的に再生林を皆伐し,その後に地がき処理を行った際のデータ(現在,日本森林学会誌に投稿中)が浸透してきたせいか,割合と好感触.最終的に,25m×50mくらいの単位を8箇所程度,皆伐して地がき(地拵え)して針葉樹を疎植するとともに,ウダイカンバの天然更新を図ろうという方針になる.
・上手くいけば,50年後には50年生のウダイカンバ林が再現されるはずで,将来の収穫の楽しみが増える上に,皆伐時の収穫でもそれなりの収入が期待できるのが,この計画のメリットである.ただし,もちろん不確定要素はあり,更新の失敗によるササ地の広がり,更新したウダイカンバ稚樹のウサギやエゾシカによる食害などは心配である.
・同じ面積だと最適面積がいつまでも分からないので,思い切って50×50mの皆伐もやりたい(1箇所でもいいから・・・)という提案をする.ほとんど,「しょうがないなあ・・・」という感じで一応了承.しかし,「やるからにはちゃんと研究しろよ」,と至極まっとうな指摘が・・・.当方,勢いづいたまま「やります!」と答え,そんなわけで宿題はますます増えていくのであった・・・.